「美しい日本」の意味

満を持しての戦後生まれの宰相の登場である。
戦後生まれと言っても、一気に団塊の世代を超えている。
掲げるテーマは「美しい日本」。
その「美しい日本」とは果たしてどう意味なのか。

29日の所信表明演説を聞いていた。
また宰相著の同名の刊行物「美しい日本」を読んでみた。
サッパリ分からない。
演説にしても、美辞麗句連発の美文調だが、書いたもの(作文)の
単なる読み上げである。
内容に確たるもの、ズシンと来るものがない。
本当にニッポンは大丈夫なのだろうか?
フト、そんな気になった。

今週の週刊諸誌は、戦後生まれの宰相の特集のオンパレード。
幼少時代の宰相の(写真の)顔を見ると、全てが”いいとこのお坊ちゃん”。
何気に心細そうである。
全体的な論調は、”目立たず、ごく普通”。

そうした一連の写真を見ながら、若くして(54歳で)宰相になった、
今は亡き田中角栄さんを思い出していた。
ブルトーザーと呼ばれた田中さんには絶対的な存在感があった。
メラメラとしたオーラがあった。
乱暴そうだけど、任しても大丈夫といった、安心感があった。

金融関係の閣僚も心配である。
財務大臣、金融相、特に金融担当の大臣がいかにも素人っぽい。
対外的なミクロの会談に対応できるや否や。
とかく評判が悪かった竹中大臣ではあったが、英語でハッタリが効く、
いわゆる国際派であった...

安倍新政権が誕生して以来、為替市場では円の全面安となっている。
円は、対ドル、対ユーロでジリジリ値を下げている。
当面の重要な上値のメドは118.43円だが、このレベルを超えると120円が
見えてくる。
こうした為替に関する対外的な交渉が、現布陣で可能なのか。
海外市場での安倍新政権に対する論調は、いわずもがな、である。

日本全体が転換期に来ているのかもしれない。
金融市場は年末に向け、円売り先行となる気配である。


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