”ケータイを持ったサル”の世界どこまで?

昨今の日本が「ケータイを持ったサル」の時代と言われて久しい。
あるとあらゆる人間が、ケータイ中心の生活をしている。
確かに現在の日本では、若者ならずともケータイなしでは生活できなく
なっている。

そのケータイ中心の世界がまた新たな時代に入った。
10月24日、携帯電話の番号はそのままで、携帯会社を変更できる
「番号継続制度」が始った。
日本国内の携帯電話契約者数が9,000万件を超え、契約会社の変更に
伴なう番号変更がわずらわしいとの声に応えたものである。

電話サービスが日本で開始されたのは、電話が米国で発明されてから
14年後の1890年。
担当の逓信省は、東京と横浜に交換局を設け、企業や富裕層の加入を
募ったが、年間利用料が50円と当時としては高額だったため、当初の
契約者は260件に留まった。

加入者は申し込み順に三桁までの電話番号が割り当てられた。
東京の一番は東京府庁(現東京都庁)。
通話する再には送話器を取って交換機につなぎ、相手の番号を言って
交換手に呼び出してもらう必要があった。

その後電話設備の導入地域も全国に広がっていったが、通話需要に
回線設備が追いつかず、受話器を取り上げても、交換手を呼び出せない
ことが多かった。
特に市外通話は、一旦交換手に申し込んでから、かかって来るまでに
数時間も待つ必要があった。

このため政府は、電話番号を直接入力するだけで相手につながる自動交換機
の導入を進めた。
1925年以降、東京や大阪などの都市圏で導入され、第二次世界大戦を挟んで
地方にも普及していった。
ただ基本的にはダイヤルを回してつながるのは市内だけで、1950年代後半になっても、
都内からは関東近郊までしかつながらなかった。

1961年、政府は「全国番号計画」を作成、市外番号制度整備に着手する。
全国を九地域に分け、北から順に一から九まで番号をふり、冒頭に「0」をつけ市外局番と
すると共に、市外局番・加入者番号と合わせ、必ず九桁(現在は十桁が基本)となるようにした。
固定電話に関しては、基本的に当時の番号制度が現在まで続いている。

1979年、交換手を経なくても電話をかけられる自動化が完了。
全国どこからでもダイヤルを回すだけでかけられるようになった。
固定電話番号は地域ごとに割り振るため、地域外に引っ越すと変更しなければ
ならなかったが、最近は事情が変わりつつある。

IP(インターネット・プロトコル)電話に加入し、「050」で始る番号を割り当てられれば、
全国どこに引っ越しても変える必要はない。
また契約会社を変更しても番号が変わらない番号継続制度は2001年から始っている。

以上、「約115年の日本の電話の歴史」をザッと振り返ってみたが、若者文化を中心に
今後の携帯がどのように進歩していくのか想像もつかない状況になってきた。

通話・メール機能は当然のこととして、テレビ機能・カメラ機能・オーディオ機能などを装備
する「携帯のミニPC化」に伴なう「携帯新時代」が既に始っている。
利用者にとっては、できるだけ安価でかつ便利になればと望むものの、
「余りに多機能だと、果たして使いこなせるのか」という不安感は日に日に増している。

かくして、
”ケータイを持ったサル”にリードされる日が来ることに戦々恐々とする日々である。

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