2006年11月28日

デッセンバー・ウインド(1)

今週からはもう12月。
巷間では寒くなったとは言ってはいるが、12月というのに、
時として半ズボンとTシャツ1枚でこと済む時がある。
10年前に比較すると、1~2ヶ月は温度の違いがあるようだ。
地球温暖化は、国際都市東京を亜熱帯化へと誘っている。

いずれにしても、1年はアッという間。
1年は52週。毎週末にはウィクリーレポートを書いているから、
50回書くと1年が終わるという計算。

金融市場もほぼ終了態勢。
街中にクリスマス・ツリーが飾られ、クリスマスソングが流れる頃に
なると、金融市場は動きが鈍くなる。
儲かった人も、そうでない人も、12月の声を聞き始める頃になると、
徐々に手仕舞いに入る。
そして、NYのロックフェラーセンターのでかいクリスマスツリーに点灯
される12月の10日前後からは、全くの”凪(なぎ)状態”に入って行く。

このような流れの中に身を置いて30年超。
武田鉄矢じゃないけど、この時期には「思えば遠くに来たもんだ」と、
しみじみ思う。

先週、高校時代のミニ同窓会。
同級生の個展が銀座で開催され、その流れで飲み会となるという、
世の中によくあるパターン。
20人ばかり集まったが、30年振りというメンバーもいて、一見和気藹々。
いやァ、皆それなりに歳取った、というのが実感。
往年の美少年、美少女も、刻々とそして残酷なまでに過ぎ行く年月には
勝てないといった風情。
当たり前と言えば当たり前なのだが、よ~く見なければ、道ですれ違って
もまず分からないという状態。

大きな組織を離れて15年。
よく言えば自由人、普通に言えばプータローの世界に生きる自分は浮きまくり。
考え方も、そして生き方も真っ向逆の人間が、フツーの世界に素直に入って
いけるわけがない。
何気にノスタルジックな気分になり、無理矢理入っていこうとするからこの
ような目に遭うのであります(笑)。

12月の声を聞き、またぞろ忘年会の予定を組み始めている。
今年の12月は果たして何回酒を飲むのであろうか?
連チャンの深酒に耐えるだけの体力は残っているか?

デッセンバー・ウンイド。
また年末なのであります。


豪州にいるイッコーさんへの公開メール

イッコーさん、元気ですか?

個人的なメールが通じないので、公開メールを出すことに
しました。
私的な細部までは公開メールでは書き切れない(?)けど、
何気に最近の様子を知らせます。

日本を離れて約2週間。
出発直前の個別送別会、ホントに楽しかった。
ANAホテル36Fで待ち合わせて乾杯、築地のすし屋で食事、
聖路加タワー(新阪急ホテルの)32Fのバーにチョコッと寄り、
イッコーさんの”銀座デビュー”のお手伝いをし、そして最後に
六本木”のりの”に帰るという、”(約5時間の)はとバスツアー”。
強行軍で疲れたけど、結構自分も楽しませてもらったヨ!

カトーさんから「住む場所」が決まったと聞いて、安心してる。
”みなしごハッチ”状態は最悪だから、まずは良かったネ。
(”みなしごハッチ”って、知ってた?かなり前に流行った少女漫画)

いつものイッコーさんのペースに戻るのは時間の問題。
後は淡々と仕事をこなしていけば、何とかなる。
日本で試した新作料理、ブリスベンでも試してみたらば?
きっと喜ばれると思う。

豪州はゴールドコーストを中心に五度ほど行ったけど、
知る限りでは紋切り型で、これはと思う日本料理屋に
出会ったことがない。
ブリスベンは交通の要地。
ゴールドコーストにも近く、料理素材には事欠かないから、
新作を試す機会が多いと思う。

今の豪州は(日本とは真逆で)初夏。湿度も低く、最高の季節。
今年は旱魃で、小麦は凶作と伝えられているから、きっと暑いと思う。
暑さにへばらないでネ。

六本木界隈は相変わらず。
”のりの”の目の前に建設中の超有名ホテル、リッツカールトンも、
日に日にその姿が明確になり、2007年秋の開業まで時間の問題。
リッツカールトンが完成するれば、のりの界隈は一気に変貌する。
大江戸線直下で、地下街も出来ることだし、この界隈は六本木ヒルズ
を凌駕すると思う。

”のりの”の雰囲気も、そしてメンバーも相変わらず。
店長の川さんは自分のペースをシッカリ掴んだようだし、
常務のカトーさんは全くのいつも通り。
祐介クン、哲郎クン、剛宜クンも、そして聖子ちゃんも相変わらず。
ただ店内に流れるBGMが何気に変わったようなので、近いうち
自分の好きなCDを持参しようと考えてる。

自分としては2006年は少々飲みすぎたと少々反省。
如何にイッコーさんを目の前にした酒が美味しいからと言っても、
体が悲鳴を上げてる(笑)。
来るべき2007年は、少々控えめにしようと考えてる。

近いうち会えるのを楽しみにしてます。
ってことで、またメールします。
 


2006年11月21日

新学問のすすめ

11月20日の朝刊に「慶大・共立薬科大学合併」の見出しが躍った。

慶応義塾大学とは、私学の雄、あのケイオーである。
1858年、福沢諭吉が創設した蘭学塾に始まる、名門中の名門。
文系・理系を持つ総合大学で、学生数は約32,000人。

共立薬科大学は1930年、慶応大学出身の小島昇が創設。
共立女子薬学専門学校が母体。
96年に男女共学となった。
薬学部と大学院薬学研究科のみの単科大学で学生数は970人。

2007年には少子化による「大学全入時代」に突入する。
私学の先頭を行く慶応主導型の今回のM&A(合併・吸収)により、
全国の大学に同様の流れが一気に起きそうな気配となってきた。

私立大学は、国庫からの援助はあるものの、ある意味では営利企業である。
従って、主たる財源は学生の支払う授業料である。
ではその「授業料という出費に対する効果」は何であったか。
これまでは「よい会社に入るためのキャリア=学歴」であった。

これを経済学用語で言えば、これまでの日本においては、
『学歴は生産財』=「学歴は将来の生活の糧になるための資源」
の位置付けだった。
「よい小学校→よい中学校→よい高校→よい大学→よい企業」という、
まさにエスカレーター・システムの中での、手段としての教育だった。
結果的に、”学校歴”だけが問題視され、「何を学んだか」は問題にされて
こなかった。

そして教育を受ける側=学生も、手段としての学問に慣れ切り、質は問題
にしてはこなかった。
結果的に、楽しい授業など、地球がひっくり返ってもあり得るはずはないと
思っていた。
「勉強が楽しい」などと言おうものなら、キザで変わり者に見られるどころか、
ひょっとしたら袋叩きにあったかもしれない。

ところが、ホントにところがである。
全国の大学が入学者を待っているのである。
授業料が入ってこないから、学生に大学に来てもらわなければ困るのである。

では今後の大学はどうあるべきか?
大学を「教育サービス業」と位置付けすれば、全てが簡単に解決する。
サービス業であるからにして、授業料を払って授業を受ける学生が、
真から面白く感じ、そしてためになる”情報”を提供しなければならなくなる。

学生にしてみたら、
貴重なカネを支払い、楽しみにしていた授業が面白くなかったら、即座に
サヨナラするスタイルで望めばよい。
こうすれば、エロ教師や、紋きり型のクソ教師は一気に排除できる。

楽しみの学問があっていい。
芸事を習うのと同じ意味合いで学問をすることがあっていい。
好きな分野を奥深く追求していくのは楽しそうである。
いままでの学歴のみを追求するイヤイヤながらの強制された学問ではなく、
好きなレコードを聞く、好きな所へ旅行する、楽器を演奏するのと同じように
学問をするのである。
経済学的用語で言い換えれば「学問=消費財」と位置づけるのである。

ただ哀しいかな、現代の若者にはそうした余裕がないかもしれない。
従って、率先して「好きな学問を追及できる」のは、時間もそして多少のカネの
余裕のある団塊の世代ということになる。

「いじめ」や「自殺」問題が社会現象化している。
これはまぎれもなく、教師の質が低下しているからである。
この解決方法としては、教師=教育労働者の質を高めるのが一番。
そのためには、経験豊富な団塊の世代が学校に戻り、質の悪い教師を
放逐にかかるのが一番手っ取り早い。

「アホをやっつける」のである。これは快感である。
何しろ、楽しみのための学問をするのに、あたらの授業料を払って
アホな教師の授業は聞きたくもないからである。

こうして「美しい日本の再生」が始まるのである。

2006年11月20日

アスリートのココロ

中学時代は陸上競技をやっていた。
従って、今でも走るのは苦にならない。
絶頂時にはランナーズ・ハイという状態になり、
途中からは歩くよりも、走るのが楽になった。
結果、20㌔、30㌔と平気で走っていた。

現在は隅田川沿いに住んでいる。
従って、走るコースには事欠かない。
隅田川に沿って中央大橋から桜橋間往復約25㌔。
春は見事なまでの桜が咲き、両国国技館を横目で見ながら
浅草・桜橋までのハーフマラソン・コースは、自分の人生でも
最大にして最高のコースと思っている。

ところが最近では20㌔超を走るのが苦行になっている。
よしッ明日20㌔走るぞと決め、前日は禁煙しても(!?)、
サッパリ効果がない。
認めたくはないが、はやり年齢のせいであろう。

19日(日)の東京国際女子マラソン。
高橋尚子が惨敗。
少々専門的に(エラそうに)言わせてもらえば、
高橋は最初からひざが上がっていなかったし、脚の筋肉も
往時のような”(練習で)削り取られた”感じではなく、ただ
やせ細ったといった感じだった。
体も引き締まっているというよりは、ただ痩せたという感じで、
肌のツヤも、筋肉全体の張りもなかった。

明らかに調整の失敗である。
若い時と違って、年齢を重ねると自分の体調を把握し難くなる。
素人ならともかく、トップアスリートが集う国際大会になると、
最終調整は確かに微妙で、難しい。

00年9月のシドニーで金メダルを取ったあたりがピーク。
”Qちゃんフィーバ”が起こり、最大の勲章をもらって、後は”名誉職”に
就いた方が良かったのではないのか。
敢えて競技者の道を選ぶ理由があったのだろうか?

有名選手は引き際が肝心である。
サッカー中田しかり、プロ野球の新庄しかり、”まだまだやれる!”と
言われ、惜しまれつつ、サッと身を引く。
少々キザなやり方には見えるが、しかしこのタイミングが”相場に似て”
非常に難しい。

昨日の東京国際女子マラソン、
「水道橋の交差点から四谷の坂に至る38㌔」前で引き離された
時点で、テレビ中継を見るをやめた。
あの坂は実際に上ってみると実感できるが、タダモノではない。
通常は余力を残して勝負しなければならない局面。
『高橋、老いたり!!』の感が強かった。

「帰国後に左ふくろはぎを痛めた」だの、「鎮痛剤を飲んでた」
だのの言い訳は、もはや見苦しい。
Qちゃん、もうアスリ-ト生活を辞めたらば?
もう十二分に楽しませてもらったよ。
晩節を汚すことなく、楽しみのために走られんことを...
一ファンとして切に望むものであります。


2006年11月16日

日本のプロ野球界のビッグバン-51,111,111.11㌦の衝撃-

やはり主役は”ヤケクソ”のレッドソックスだった。

11月15日、西武球団はポスティングシステム(入札制度)による
米大リーグ移籍を目指す松坂大輔投手に対する最高入札額を受託、
落札球団がボストンレッドソックスであることを発表した。

入札金額はまさにサプライズの51,111,111.11㌦。
11月15日の東京外為市場の中心レート1㌦=117.70円で換算すると、
6,015,777,777円。(桁外れの金額に、計算間違いしそう!)
これまで最高だった2000年のイチローに対してマリナーズが入札した
1,312万㌦の約4倍。まさに驚愕の金額での落札となった。

1㌣でも上回りたいとの”奇妙な”端数の付け方は、レッドソックス側の
ねちっこい執念が窺い知れる。
レッドソックスは今期アメリカン・リーグで東地区3位で、ワイルドカードに
すら入れず、プレーオフ進出を逃している。

米関係者間では今回の巨額での獲得劇を、
「ライバル、ヤンキースに絶対渡したくない」ことが最大の原因と分析している。
確かに松坂をとらなければプラスマイナスで二重に効く。

しかしこの60億円がいかに途方もない金額かは単純比較でも容易に解る。
松坂が入団から8年間で西武からもらった報酬は、契約金・年俸を合わせ
推定14億円弱。
単純計算で西武側は差し引き46億円の利益が出ることになる。
そして今回の60億円は、日本プロ野球選手会に所属する12球団全選手(743人)
の総年俸の約2割。

こんな巨額の移籍金を西武に払い、そして松坂に4年60億円、〆て120億円也の
巨額のトレードが、果たして採算があうのだろうか?
ところがドッコイ、十分採算に合うようである。
11日付けのボストン・ヘラルド紙は、松坂を獲得できれば、レッドソックスが80%の
株式を所有するケーブルテレビ会社「NESN」は高額の放映権料を手にできると指摘。

またヤンキースの本拠地、ヤンキースタジアムには、コマツ・読売新聞を始めとして、
日本企業の広告看板が並ぶが、レッドソックスの本拠地・フェンウェイ・パークでも、
松坂効果で、日本企業が一気に看板を塗り替えるのは目に見えている。

レッドソックスのオーナーは、(初めて分かったが)米国の先物取引の世界でその名が
知れたジョン・ヘンリー氏。
2002年に同球団を買収してオーナーに就任。
同氏は1980年代から商品・金融の先物取引で頭角を現し、財を成したとされる。
従って、
「損な取引はしない」「総額9千万㌦にもおよぶ今回の取引も同氏一流の成算がある」と
の見方がもっぱらである。

赤字に苦しむ日本の各球団にとって、今回の60億円は衝撃的には違いない。
FA宣言されて“ただで”メジャーに旅立たれるよりは、その前の売り時に手放した方が
儲かることは、小学生でも解る論理である。

西武球団は実質的に年間約20億円の赤字を計上してきたと見られている。
そしてこの赤字分は西武グループが「広告協賛金」との名目で補填をしてきた。
従って、今回松坂の残した「置き土産」の60億円は、単純計算で3年分の赤字を
埋めることになる。

こうして2006年11月15日、日本プロ野球界のビッグバンが始まった。
「優秀選手を見出し、育て、米MLBに売り出せば、巨額の利益が捻出できる」
という、欧米流ビジネスモデルが完全に確立したのである。
このビジネスモデルは、日本独特の慣習を完璧に排除する最近の金融界特有の、
レバレッジを多用した金融手法に似た匂いがする。

「松坂VS松井」「松坂VSイチロー」は確かに来年のMLBの目玉となろう。
しかし、かたや日本のプロ野球はどうなっていくのだろうか。
盟主巨人に昔日の面影はなく、2007年には巨人戦はテレビ放映もされないとの
観測が広がっている。

1995年以降の10年にわたる金融ビッグバンで日本の金融が完全に淘汰されたように、
2007以降日本のプロ野球は、世界の大きな潮流の中で、自然に淘汰される運命にある
ようである。


2006年11月15日

日経伝説

おかげさまで、このブログは多くの方々からアクセス戴いております。
(選挙演説ではありませんが)今後も媚びず、諂(へつら)わず、精一杯
頑張って書いていきますので、ご支援のほど、よろしくお願い申し上げます。

ここしばらく”食い物”を中心とした話ばかりでありました。
幾多の知人から、たまには専門家らしい話をせよとの痛烈なご批判(?)
を戴いておりますので、今日は”国際金融アナリストらしい”話をします。

今回は『21年振りの安値水準の、円の「実質実効レート」の考察』について。
ドルやユーロなど、世界の様々な通貨に対し、総合的に円の価値が高いのか、
安いのかを示す実質実効レートが21年振りの安値水準に落ち込んでいる。

実質実効レートとは、対象とする国や地域と貿易額や物価水準を加味しており、
為替の面から輸出競争力を推定することができる。
米ドルに対してそれほど円安が進まなくても、実質実効レートが下落すれば、
日本の輸出環境は改善し、輸出企業の業績を後押しすることになる。

日銀は、日本からの輸出額が、総輸出額に占める比率が1%を超える国・地域
を対象に、米ドルや韓国ウォンなどを含む15通貨から算出している。

実質実行レートの下落の主たる原因は円の低金利。
日本の低金利状態が長期化するとの観測が広がっていることが、円売り安心感を
もたらしている。
日銀は7月にゼロ金利政策を解除したが、政策金利は0.25%と、依然として超低金利
状態にある。
日銀と政府の見解にギャップがあることも、円売りを助長する流れにつながっている。

世界の投資家は金利の低い円を借り、高金利の通貨で運用する。
基本中の基本の“円キャリー・トレード”と呼ばれる戦略だが、最近ではこうした動きが
個人にも拡大、東欧諸国やスペインでは、金融機関が円建ての住宅ローンを販売する
動きも出てきている。

2006年後半の円は、対ユーロで151円台にまで下落、1999年のユーロ創設以来の
最安値に低迷。
また英ポインドに対しても、約8年振りの225円台に到達。
対豪ドルに対しても91円台と9年振りの安値を窺う展開となっている。

こうして円キャリートレードが盛んになる中、「実質実効為替レート」は10月時点で
100.3まで下落。これは1985年9月のプラザ合意以来の水準。
これまでのように米が中心の批判でないから目立たないが、こうした円の独歩安に
対して海外の批判も強まっている。

液晶パネルや半導体などで日本と競合する、韓国を中心としたアジア各国・地域は、
対円での自国通貨高で、輸出競争力が弱まることのへの警戒心が出始めている。
また日本向けの高級ブランド品や自動車などで値上げを余儀なくされている欧州からも、
当然のごことく円安・ユーロ高を警戒する発言も相次いでいる。

過去の経緯から言えば、日本経済新聞にこうした記事が出た時点でピーク・アウト=頭打ち
となる場合が多い。
皆が同じように言い出し、そして同じ行動に移すからである。
こうした「日経伝説」は健在。
ある意味では転換点も近いと思われる。

例年1月は急激な(根幹の要因のない、原因不明の)円高となる傾向にある。
今回の中間選挙で、ブッシュ共和党の敗退となった。
世界の市場は次の展開を読みている。
原因のない高値水準となっているNYダウしかり。

年末から2007年初頭の為替市場の動向は要注意である。


2006年11月11日

ブリ大根

自分は本来、ちょっと油断すると悲しいまでに太る体質。
二十代前半の頃は、「カツ丼大盛り+ラーメン+コーラのカブ飲み」
といった、アンビリーバブな生活をしていた時期もあったが、それは
とぉ~い昔の話であります。

太るとどうなるかと言えば、頭の働きが鈍くなる。
物書きの端くれとして、ただでさえ書く時間が限定版の自分に
とって、最大の致命傷となる。
従って、規則正しい食生活をし、一日1時間程度のトレーニング
は不可欠なのであります。
他の住人からは「よく毎日続くね」といわれ、「酒抜きです」と答える
毎日だが、こうなってしまえばある種の仕事。

そして酒を飲んだ時にはあまり食べないことにしている。
ほとんどが「梅干+漬物」程度。たまにはカキピー。
「体に毒だ」という人が大多数。
特に母親からは口を酸っぱくして言われている。
しかし自分から言えば、『容量が限界ある胃に、アルコールとモノの
両方詰め込む方が余程体に毒』という論理になる。
こうして「飲む時はひたすら飲む」毎日なのであります。

ただ外では滅多に食べない分、家での食事には気を遣っている。
大概の料理は自分で作る。
スーパーに行くのも全然気にならない。
スーパーは実践的経済学を学べる宝庫(!?)と思う。
野菜や肉や魚の値段は主婦並みにシッカリ把握してる。

また好きなCDを聞いて料理してると、すごい気分転換になる。
大体が料理はセンスだと思っているし、男の料理は「同時に三工程」を
考えるから美味しいのだ、と思っている。
自分の好きな女の子から”手料理作ってあげる”と言われたら、多分断る、
と思う。(ホントにそんな勇気があるか? しかし今はそう思うのだ!)

今は大根が旬。
従って、大根を使った料理を頻繁に作ってる。
ブリ大根、牛肉大根、おでん、単純な大根煮等など。
これからは鍋物も美味しい季節なので、大根の登場は多そうである。

ところで、行き付けの六本木・のりのの店長=板長が変わった。
川岸暢昌クン。30歳のイケメン。
ついこの間作ってたブリ大根、見た目にウマそうだった。
さすがにプロって雰囲気だった。
ある時、可愛い彼女と一緒の”川さん”を見かけたが、なかなか
会えないとぼやいている。訓練中と言いつつ、新作料理を連発。
毎日が真剣勝負で、目つきが違う。

また千嘉ちゃんに代わり、フロアの紅一点となったバイリンガル(?)の
聖子ちゃんもいよいよ本気モード。
そして、そして常務(or”な~んにも”専務?)加藤さん、哲郎クン、祐介クン、
巨漢・剛宜クンも健在。
「”新生のりの”に乞うご期待」といったところなのであります。

 

2006年11月07日

食文化の研究(その2)

中央区佃地区に住まいして10年を超える。
ここから離れるつもりはない。理由はいくつかある。
隅田川沿いで海にも近く、実家の風景に似ていることが最大の要因。
そして、日本最大の魚市場の築地市場に近いことも離れ難い要因となっている。

富山の寒村に生れた自分にとって、“朝からさしみ”といった、魚中心の食文化は
骨の髄まで染み込んでいる。
大概の魚は口にしている。
ただ東京に出てきて唯一、これだけはと思った魚がある。マグロである。
日本海側の実家方面で、マグロは採れるには採れるが、当然ながら高価で、
一般の食卓に上がることはまずない。

時として、と言っても月イチ程度だが、異常にマグロを食べたくなる。
そういう場合は、速攻で築地場外にある行き着けのすし屋に行く。
赤身・漬け・中トロを2カンづつ、この3点セットを3廻り程度(合計18カン)。
これに味噌汁がついて2,500円でおつりがくる。
これが通常の築地の値段。
日本でこれ以上の新鮮度と美味さを兼ね備えた寿司はないから、それで
(心理的にも)十分満腹である。

そのマグロに異変が起きている。
マグロの価格がジリジリ上昇している。
代表的な冷凍メバチマグロの築地での卸値は、年初で1㌔800円を下回っていた。
夏には1,000円程度に上昇。
その後若干値を戻したが、前年を上回る水準が続いている。

価格高騰の背景には世界的な需要増がある。
欧米ではBSE(牛海面状脳症)や鳥インフルエンザの流行に加え、
健康志向の高まりで、肉から魚への需要シフトが進んでいる。
世界の水産物貿易量は、1990年代半ばからの10年間で1.3倍の
約三千万㌧に膨らんでいる。
現状の価格高騰は一過性とは言い難い。

世界各国の資源保護の高まりがこれに拍車をかける。
日本はミナミマグロに関し、2007年から5年間の漁獲枠を従来の半分の
年間三千㌧に減らされた。
今月中には最高級のクロマグロなどの漁獲枠が決まるが、日本は不利との
見方がもっぱらである。

海外での魚介類買い付けは、常に日本が中心で、価格も日本主導で決まってきた。
しかし最近では、日本の水産会社や商社が買い負けるパターンが多くなっている。
大きな理由は円安・ユーロ高を背景とした欧州勢の攻勢。
過去5年でユーロは対円で35%も上昇、欧州の購買力は飛躍的に伸びた。
2005年の米産銀ザケの輸入量を見ると、日本は00年比で三割減ったが、
英国や独は8倍増。

もうひとつの理由は、食の安全や外観に対する日本独特のこだわり。
日本政府は今年から残留成分規制を強化した。
結果、日本の業者は他国が気にしない小さな傷にも注文をつける。

少子高齢化で市場が伸びず、バブル期のような購買力を持てなくなった日本。
一方、経済成長や健康志向で、魚を多く食べ始めた欧米や中国。
買い手としての日本の独占的地位は崩れた。
10年後には、トロなどの高級品は欧米や中国に行き、日本には二級品しか
来ない可能性がある。

たかがマグロ。されどマグロ。
かくして日本の代表的な食文化は、思いがけない海外からの攻勢にタジタジと
なっている。

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