2007年02月25日

真の中央銀行はどうあるべきか

日本銀行(日銀)は2月21日に開いた金融政策決定会合で、
無担保コール翌日物金利の誘導目標を年0.25%から0.5%に引き上げることを決定、即日実施した。
利上げはゼロ金利を解除した2006年7月以来、7ヶ月振りである。

ようやくといった感のある利上げではある。
こうした(決断力の鈍い・行動の遅い)日銀を巡る論争が盛んである。
曰く、「日銀は独立性を保っているか」。
世界的なグローバル化が進展する中で、
日本では依然として政治が中央銀行に圧力をかけ易い土壌にあるのは否めない。

金融政策決定会合が近づくにつれ、政府・与党から批判が繰り返される。
議決延期要求をちらつかせたり、日銀の独立性を明記した新銀行法の改正を求める声もある。
豪腕の名を欲しいままにする中川秀直現幹事長の、コワ持てする顔がチラチラする。
しかし日銀が政治圧力に屈するとなれば、東京金融市場の存在自体が否定されることになる。

グリンスパン米FRB議長が18年半も高い信任を得たのは「市場の人」だっただけでなく、
ある意味では(逆手に取った)「政治人間」だったからである。
財務長官との定期会合は勿論、歴代大統領には経済を講義してきた。
「市場」と「政治」を同時にこなせたからこそ、信任も高まり、FRBの独立性も強まった。
振り返って日本はどうか。

福井俊彦現日銀総裁に求められるのは「市場の対話」や「国際対話」だけでなく、
「政治との対話」も必要であろう。
高を括って、自分らは政治に全く関係ないとのスタンスが垣間見える。
そしてそれが日銀の信頼を損なっているように見える。

財務省が2004年3月に外国為替市場での介入を止めてから約3年。
介入実績を公表し始めた1991年以降では最長記録を更新中で、
04年7月に就任した渡辺博史・財務省財務官は、
「在任中に為替介入なしという“初の快挙”を成し遂げる」可能性が出てきた。

かねてから為替介入に批判的だった米国でも、
ポールソン財務長官やバーナンキFRB議長は「日本は口先介入すらしていない」と褒めちぎる。
果たして現実はどうなのか。
円独歩安の背景には、意図的な(政治的な)円安誘導があるのではないか。

介入なき為替市場の動向は何を物語っているのか。
よく指摘されるのは日本と米欧の金利差である。
しかし現状の円安にはもっと構造的な問題があるように見える。
米欧と日本の中長期の成長力の格差が背景にありそうである。

デフレ不況で過去10年、名目国内総生産(GDP)がほとんど増えず、
人口が減って潜在成長率の低迷が予想される日本経済の姿を、
現在の円相場が映し出しているのかもしれない。
円はアジア域内の決済通貨の地位さえ得られず、東京金融市場の地盤沈下も著しい。
現状の円安が日本の国力の低下であることが否定できないのである。

グローバルな時代は「信任競争の時代」でもある。
グローバルな成長力を取組むには中央銀行の信任が欠かせない。
独立した中央銀行は国民の財産である。
日銀の揺らぎが円の信任の低下をもたらしているように見える。

最近の日本、(巷間で頻繁に言われるように)安倍政権の力不足が目立っている。
良い悪いは別にして、ライオン丸・小泉元首相の突破力が懐かしい。
果たして日本はどこに向かっているのであろうか。


ひとり日和

タイトルは第136回芥川賞を受賞した青山七恵(24)さんの受賞作である。
旅行に行く際の必需品として文藝春秋を購入するが、
この2月の旅行中に同誌上で偶然出合った作品である。

「将来の夢、というのや、人生をかける恋、など、何も思い描けなくても、
そういう望みのようなものはうっすらとあったのだった」
自立の道を模索する二十歳の女性フリーターの1年を綴る。

高校を出て上京し、親戚のおばあさんの家に身を寄せながら、コンパニオンや
駅の売店の売り子をしながら生きていく。
淡い恋、失恋、老女とのふれあい、都会の孤独...

特に感じたのは、現在の二十歳代前半の女性の、セックス・シーンの描写スタンス。
淡々と、しかしセックスそのものに対する感じ方をシッカリと書いている。
自分は女性であると認識しながら、その実、第三者の目で自分というオンナを描いている。

経済格差と雇用不安の拡大で、若者の暮らしは脅かされている。
15歳から34歳層のフリーターは201万人、ニート(若年無業者)は64万人と推定。
(2006年版労働経済白書)。
労働者5002万人のうち非正社員は1663万人で、3人に1人の割合。
最低賃金も時給610~719円と、10年前から余り変わらない。

小説は社会を写す鏡と言われている。
としても、今回の「ひとり日和」を読みながら、少々イラついていた。
目標を持って、もう少しエネルギッシュに生きたらどうだ。
最初から別れを予感なんかするな。
何でそんなにビビるんだ。
失恋リスクが嫌なら恋なんかするな。

確かに、銀座や六本木に働く若い女性たちにも変化が見える。
根幹には私なんかどうせ、といった投げやりのスタンスが見え隠れする。
自分が年取ったせいもあるかも知れないが、それを割り引いたとしても、
彼女たちの考え方が、昔のそれとは大きく違っているように見える。

これまでは、銀座・六本木に俳諧する若い女性を、一般社会とは別世界に住む、
”ウツクシイもの=ネオン・ジャングルに住むメス”として捉えてきた。
しかし最近では、魅力的なメスの人間的な欠点が見え始め、”(オスとしての)攻め”が
できなくなり始めている。
逆に、無防備なまま突っ込まれ、タジタジとなることが多くなっている。

付き合いが10年超のママさんクラスからは、
「懐が深くなってきたのよ」「人間としての厚みが出たのよ」などと
”(ありきたりの)お世辞”を頂戴する。
現実は、”オスとしての本能”が細ってきているのだと思う。

銀座のオンナたちは、「生活のための銀座」という。
従って、キレイにはするが、それはあくまで”生きるための”商売用で、
その実オンナの格好をした”個人営業者”であると言う。
確かに何回も会っているうちに、顔がオトコに見え始める。

では六本木ではどうか。
六本木は若いOLや大学生のアルバイトが主流で、銀座ほど「生活」という概念はない。
が、しかし新陳代謝が激しい。
ジャニーズ系の名だたるスカウト陣が、東京中からめぼしい”材料”を見つけ出してくる。
大都会・東京には、新鮮材料=新鮮野菜には事欠かない。
「腐った野菜など、捨てるしかない」といった論理が蔓延る。

従って、表面的なウツクシサを差別し、「一軍」「二軍」などの枠組みを組成できる。
たとえアルバイトの世界であっても、一軍はレギュラーに勤務でき、
二軍は店が忙しくなければ呼ばれない。
それが世界に名だたる国際都市・東京の格差の現実である。

下から突き上げられ、最後に残るのは、大都会・東京での孤独な生活と、
次第に新鮮味が消えていく自分自身に対する”あせり”である。
「面白ろうて、やがて哀しき六本木かな」といった風情である。

かくして、タイトルの「ひとり日和」、何気に読み返したりしている。
何故これが芥川賞に値するのか、最近の若い女性って難しいな、などと考えながら...


2007年02月18日

高校野球の経済学

自分の出た県立富山中部高校は、
サラリーマン研究者・田中耕一がノーベル賞をもらったてからは全国的に認知されたが、
戦後、東大・京大・阪大・東北大など、旧六帝大に毎年50人~100人を送り出してきた
典型的な受験校として名が通っていた。

その富山中部高校に「富山中部を甲子園に出場させる会」なる集りがある。
同校出身の県議会議員を中心にした“半分以上冗談or笑い話”の単なる飲み会だが、
「東大に合格するより甲子園に行く方が難しい」時代には違いない。

現在の高校では、
「少子化で私学は生徒集めに必死。甲子園出場は、私学の宣伝効果は勿論、
野球部員を多く集めるだけでも経営にプラス」
「生徒を増やすと、(公的な)助成金をもらえる仕組みで、優秀選手の授業料を免除しても
収支は十分合う」
「人集めが悪く言われるが、それが野球部強化や学校経営の根幹」
とのスタンスが蔓延る。

ある高校の例では、生徒をA-Eのランクに分け、
Aは授業料など一切の学費や寮費を免除は勿論、生活支援費という名目の“給料”まで出る。
B以下は、ランクが下がるに従い自己負担が増える。
まさにプロのシステムである。

日本学生野球憲章では「野球部員であることを理由にした金品の授受」を禁じる。
従って、野球の特待制度を公言する高校はなく、特待生のように見える選手も、
学力や内申書など総合評価によるものとしている。
建前は「学校教育の一環」という建前は保っていることになる。
だが、野球憲章は事実上骨抜きである。

問題なのは、そこまで純粋にアマチュア精神を奉じるのは野球だけであるという点。
サッカーやバスケットボールなど他の高校スポーツでは、
「業者やプロからの金品授受は禁止だが、特待生について規制はない」のが実態。

春、夏にしても、100年にならんとする伝統の全国高校野球は、
球児は地域の誇りを担い、地元は郷土愛を胸に甲子園を見つめてきた。
単なる高校日本一決定戦でないところに高校野球の隆盛がある。

しかし現在の高校野球は「豪華な施設と他県からの優秀な野球留学生による世界」になっている。
あくまで実力は実力だから誰も泣き言は言わない。
しかし現実問題として、現在の公立高校に何億円もかける私学に抵抗する手だてはあるのか。

高校野球を教育と考える高校と、ビジネスと考える高校が同じ土俵でやる限り、
高校野球における問題は解消されない。
今や野球を“業=ビジネス”とする学校と、部活の範囲にある高校の
分離開催を具体的に検討するところまで事態が進んでいる。

「野球は教育」の旗印が無実化しつつある今、
「プロ球団が傘下に高校生クラブチームをつくり、甲子園とは別にユース大会を開く」
とするサッカーJリーグ方式が折衷案として出されている。

今年は異常気象で、冬を感じさせない。もう既に春が来ているのかもしれない。
とは言え、センバツ高校野球は桜の開花と共に、日本の春の到来を告げる風物詩である。
下手は下手なりに、その清廉潔白で真摯な姿は日本全体を明るくする。
だがその実、現在の高校野球も曲り角である。


テレビ界のリメーク版隆盛記

最近のテレビ界、視聴率を気にする余り、
これでもかと関西系お笑い芸人がでしゃばる世界になり下がっている。
結果が見えるとあって、ある程度は致し方ないが、内容がとにかくヒドイ。
2011年7月の地上波廃止・オールデジタル化を控え、テレビ局の手抜きと思わせるものばかり。

特にヒドイのは深夜番組。
「芸人+若くて肉感的な女性のセット」番組のオンパレード。
やっちまえスタイルで、内容が薄く、芸人もここを先途の売らんかなのスタンス。
見ている自分もアホになっていくようで、見るのも嫌になる。
寝つきが悪い時(=飲みに出ない時)など、更に寝つきが悪くなる。

そうした風潮に対抗するためには、週初に番組を一覧し、主たる番組の録画をセット、
寝つきの悪い時など、録画した”優良番組”を見るしかない。

最近での定番メニューは
「新・京都迷宮案内(テレ朝系)」「渡る世間は鬼ばかり(TBS系)」「拝啓、父上様(フジ系)」
「わるいやつら(テレ朝系)」「華麗なる一族(TBS系)」あたり。

「新・京都迷宮案内」は、性格俳優の橋爪功が秀逸。社会派ドラマで、内容もシッカリ。
「渡る世間は鬼ばかり(=渡鬼)」は、水戸黄門バージョンのマンネリの権化のドラマ。
ワンパターンのごっちゃ煮シリーズだが、結構身に詰まされて見てしまう。
「わるいやつら」は米倉涼子本人が実はそうではないかと思わせるところがミソ。
結局、2007年第一四半期で内容が濃いと思われるのが「華麗なる一族」「拝啓、父上様」。

「華麗なる一族」は、山崎豊子原作で、約40年前の映画のリメーク版。
木村拓哉(=仲代達矢)、北大路欣也欣也(=佐分利信)、鈴木京香(=京マチ子)。
(劇中=阪神銀行)神戸銀行、(劇中=阪神特殊鋼)山陽特殊鋼と、実在の企業をテーマに、
昭和40年代の金融再編時の日本を的確に表現。何気に迫力がある。
木村拓哉のスーツ姿も新鮮。ノーネクタイ派の自分も、たまにはネクタイしてみっか、と思わせる。
ひょっとしてキムタクの代表作になる可能性あり。
妖艶・鈴木京香も、往時の名女優・京マチ子を彷彿とさせる適役。
とにかく、俳優連からしてカネがかかっていると思わせる。

「拝啓、父上様」についても、約40年前の「拝啓、おふくろ様」のリメーク版。
脚本の倉本聡もリメークであると、完全に居直っている。
とは言いつつも、独特の倉本ワールドには安心できる。
二宮和也(=萩原健一=ショーケン)、梅宮辰夫(=室田日出男)がいい。
神楽坂界隈も馴染みの街だから安心感がある。
八千草薫、岸本加代子も何気にいい。

かくして門外漢がテレビ番組評論なるものをやってしまったが、テレビの世界も過渡期。
陣内智則と藤原紀香の世紀の(!?)結婚に沸く芸能界、まだまだ関西芸人中心の世界が
続く気配だが、もう少し中身の濃ゆいものを是非。

「いいものはいい」には違いなく、結果、昔の名作のリメーク版が益々隆盛しそうな気配だが、
こうしたテレビ番組の世界は、世界的なIT時代の不安定な世情の中で、
右往左往する日本を映し出しているようである。


2007年02月11日

銀行の行儀作法改善

最近の銀行は何でもかでも、手数料、手数料である。
休日サービスが増えたのはよしとして、自分の預金を出すのにも手数料が必要である。
ATMでの現金送金に限度が設けられ、仕方なく窓口に依頼すると、ATMの倍以上の
送金手数料を徴収される。
なりふり構わず、儲けよう、儲けようとするスタンスが明確になっている。

そんな中で金融庁は、2007年4月から銀行検査指針を変更する。
8年振り。ところでこの銀行検査指針とは何か。
文字通り、銀行を検査する際の重要チェックポイントのことである。

前回の変更があったのは1999年。
変更された指針に基づいた金融庁による融資の検査で、巨額の隠れ不良債権が暴かれ、
銀行は破綻のふちをさ迷った。

では今回の指針の変更される重要ポイントはどこか。
窓口で投資信託や国際金融商品を販売する際に、リスクをきっちり説明しているか否かといった、
銀行の行儀作法である。
銀行は預金などの従来型の商品を扱っていれば、顧客の利益を損なうリスクは少なかった。
しかし規制が緩和され、銀行窓口で投資信託や株式を販売するようになった。

銀行が顧客の利益より、自らの手数料収入を優先する余地が広がったため、
昨年政府は、銀行法に禁止行為を盛り込んだ。
禁じているのは四項目。簡単に言えば、
「うそはつくな」
「不確実なことは断定するな」
「取引を条件とする融資はするな」
「顧客の保護を怠るな」。
こうした禁止事項が盛り込まれること自体、違反事項が頻発していることになる。

戦後の日本では銀行は絶対だった。
「信用を売る」「地域経済に貢献する」と標榜し、銀行に勤務することだけで高い給料を食んできた。
ところが、20世紀後半から突然のように「グローバルな世界市場に対峙せよ」とする
金融ビッグバンが起こり、世界に類を見ない護送船団方式が崩壊する中、
いまだに既存の旧日本型の常識論の中で右往左往している。

今回の指針の変更は、
銀行の統治システムの前提を「銀行の従業員は善人である」とする性善説から、
「(食えないから)銀行も悪事を働くかもしれない」とする性悪説に変えることを意味する。

元々、株式売買の経験のない中小の銀行が、
一連の証券会社と同様に投資信託=投信を販売することに無理があり、
国際商品に至っては、外為経験のない銀行が、言葉を換えれば、
世界の為替市場に参入ができず、為替為替ヘッジ機能を持たず、
従って一般の相場感覚ない銀行が国際商品を売ること自体に無理がある。

ところが表面的には依然として「外国為替公認取扱銀行」などといった金看板を掲げ、
あたかも世界の為替市場で外国為替取引を行なっているかのごとく、
当たり前に外貨預金を始めとする国際金融商品を扱っている。

一般利用者は意識改革が必要である。
銀行は従来のように護送船団方式に守られた従来の銀行ではない。
銀行を信用し切っている顧客を騙しても売買をさせれば手数料が増える構図が出来上がっている。
だから銀行法に禁止行為が盛り込まれたのである。

2007年10月の郵便貯金銀行の営業開始からまた世の中が様変わりする。
郵便貯金銀行は、中小の銀行の役割を担う。
つまりは中小の銀行の自然淘汰が始るのである。
第二次金融ビッグバンの始りなのである。

一流って何だ!!

日本で唯一の金融専門誌・日本経済新聞は、この時期になると
就職希望企業調査、いわゆる大学生の企業人気投票を実施している。
対象者は08年春に卒業予定で、民間企業に就職を希望している大学3年生。

2007年度の総合ランキングでは、第一位は全日本空輸(ANA)、第二位トヨタ自動車、
そして第三位が松下電器産業。
以下、サントリー、三菱東京UFJ、みずほファイナンシャル、日立製作所、三井物産、
三菱商事、シャープ、ホンダ...と続く。

就職希望先を選ぶ理由としてはまず「仕事が面白そう」、「規模」「一流」「安定」。
次いで「国際性」「商品企画力」「技術開発力」とくる。
多分○×の選択形式だろうけど、この記事を読んで、笑ってしまった。

仕事が面白そうは認めるとして、規模が大きくて、誰でも知ってる一流の企業で、
あなたは何をするのですか?
安定しているから、自分の多少の失敗は許されると思っているのですか?
国際性に随いていける語学力はあるのですか?
そういう会社に入って、まさか給料をもらいながら、勉強させてくれると思っているのですか?

吹けば飛ぶよな弱小・青柳事務所にも毎年、何がしかの新卒者の応募がある。
できるだけ丁寧に対応はしているが、「何ができるか?」という質問に、
「一応××××ができる」とは答える。そして「青柳さんと一緒に勉強させてもらいたい」と...

残念ながら、最近の4年制大卒者が即戦力になる可能性はゼロに近い。
バブルの時代は、辞める人数を想定しつつ、入社後の研修プログラムを組み、
給料を支払いつつ、懇切丁寧に教えるシステムも存在していた。
しかし、今やアウトソーシングの時代。
そういう”まどろっこしい”システムは時代にそぐわなくなっている。

身近の大学生には、余裕があれば、というより、余裕を作って大学院に行くよう勧めている。
人生90年の時代。
そんなに急いで一般社会に出てくる必要はない。
大学4年+大学院2年or4年かけて、ジックリ勉学に励むスタンスが必要と思う。
若い時は”(自分専用の)引き出し”を沢山つくり、世の中に出た際、その引き出しの知識を
実践するパターンが今の時代にマッチする。

桜の花の咲く頃になると、街中にはリクルートスタイルの若者で溢れかえる。
そんな時つくづく思う。何故そんなにガツガツすんの?
「一流」「安定」「規模」を求め、仮にその希望にマッチする大企業に入ったとして、
大企業の歯車になって、サラリーマンorOL生活に失望するのはあなた方ですよ、と...

野良犬の単なる独り言or戯言(たわごと)です。
若者諸君、頑張って就職活動=就活に精を出して下さい。

2007年02月06日

ある銀座ホステスの物語

世界一値段の高い銀座にはいろんなオンナが集まる。
元々銀座は、安い酒を世界一高く飲ませる場所である。
従って、高く飲ませる理由がいる。
そして飲み代を高くする要素として、オンナは絶対に欠かせない。

キレイであることも、エロいことも、背が高いことも、背が低いことも、
そして時には中途半端でない、思いっきりブスであることも立派な武器となる。
そして当然ながら、銀座では応分の学歴もまた立派な武器となる。

その学歴という面に関しては、
日本の最高峰を行く東京大学は一般のオトコの腰を引かせるが、
東京六大学ということになると、とりあえずは”オオッと言わせる”武器になる。

以降書くことは、あくまで本人の伝聞であるから、本当かどうか定かではない。
また、短時間であれ”銀座を泳いで行こう”とするオンナが素直に本当のことを
言うはずもないが、長年の経験から、まず八割方は本当だと思うので、
何気に紹介してみたいと思う。

仮にS子としておく。
S子は静岡県の名門校を出て、早稲田法学部卒。
10年超の付き合いのあるママさんが「青柳さんの直系だよ」との保証付きだし、
字がシッカリしているから間違いない。
なるほど、この字で民法・刑法などの専門分野の答案を書いたのか...といった風情。

何故に早稲田なのか、は定かではない。
父親がマスコミ関係だったから、だから早稲田という短絡的な動機だという。
早稲田って、そんな簡単な動機で入り込めるほど簡単だったっけ?

早稲田から某有名醸造メーカーに入社。
部署が港区台場にあり、まぁ言うところのセレブなOL生活。
しかし突如辞めて、銀座のホステス生活に。
松本清張「黒皮の手帖」の米倉涼子にあこがれたのだと言う。
オトコを手玉にとってみたい...

アホか、オトコを簡単に手玉に取れるほど、お前はエロイか??
オトコに振られたのか、はたまた不倫か??

早稲田時代から同窓のオトコと8年間付き合ったのだと言う。
そして一通り全部やったと言う。
ところで、一通り全部とは一体何なんだ?

その同年代・同窓のオトコがある日、結婚して早く子供をつくりたいと言ったそうな。
それがS子の気持ちをスッと醒めさせたのだと言う。
私は8年間、その同窓のオトコを通して、また早稲田のキャンパスを通してしか世の中を
見てこなかった。このまま家庭に入り込むのは絶対イヤダ...

かくして自分は、世の中のシステムから外れたプータローor野良犬として、
S子の研究材料となっている。
言っていること、ヤッテることが新鮮なんだそうな。ホントかよ。

日本全国から、数千人のオンナが集う世界一の歓楽街、銀座。
懐が深く、知れば知るほど見えなくなる。
まだまだオレもヒヨっ子ってか...
だから銀座なのだろうけど...

2007年02月05日

世界最強ブンデスバンクを知っているか?

2007年明けの外為市場では円の主要通貨に対する全面安が続いている。
対ドルで122円台と約4年振り、対ユーロでも158円を突破、160円が視野に入り、
対英ポンドでは1ポンド240円超えと約14年振りの安値、
対ウオンでも1ウオン=7.7円と約9年振りの安値になっている。

主要通貨に対する総合的な円の価値を示す実質実効レート(1973年3月=100)は、
2007年1月は97.7で、1985年9月のプラザ合意時点の94.8以来の低水準。
日銀が1月17日、18日の金融政策決定会合利上げを見送ったため、
利上げペースが予想より遅いとの見方が広がったのが主因。

一方、米国の早期利下げ観測が後退している。
結果的に、欧米の投機筋が超低金利の円を借り入れ、外貨建て株式や債券、国際商品相場に
投資する「円キャリートレード=円売り・外貨買い」取引を復活させている。

こうした円の全面安は、外需依存度の高い日本の企業には完全に追い風。
日本の主要企業が事業計画の前提とする為替レートは対円では115円、
対ユーロでは145円が主流。
株式市場では輸出企業の収益上積みに期待がかかり、18,000円が視野に入っている。

ただ海外から原材料などを購入する企業には、当然ながらマイナス材料。
代表例が木材チップなどを原材料とする製紙業界。
2007年3月期には最大手の王子製紙を始め、各社とも微増益に留まる見通し。
とは言え、日本は対アジアでも輸出超過で多額の貿易黒字があり、
企業収益全体では円安がマイナス材料になり難い体質。

こうした市場環境の中、2月9日~10日、
独エッセンで7ヶ国(G7)財務相・中央銀行総裁会議が開催される。

同G7に先立って独仏伊などユーロ圏13ヶ国は29日、財務相会議を開催。
議長を務めたルクセンブルクのユンケル首相は、円の動向を注視しているとした上で、
「為替相場の不安定な動きは好ましくない」との見解を示し、
G7で円安を牽制する構えを見せている。

今回のG7が独で開催されるのもポイントとなりそう。
元々、旧独連銀(ブンデスバンク=通称ブバ)は、1980年代~1990年代、
旧独マルクに関する疾風怒濤の介入スタンスで、世界の市場から怖れられていた。

平生は黙して語らずだが、一旦怒らすと手がつけられない。
海賊・バイキングの末裔の、狩猟民族そのものの、”刃向かうものは殺る”スタンス。
農耕民族・日本人には考えられない”必殺戦法”で、世界の投機家を叩き潰してきた。
当然ながら現在の欧州中央銀行には「世界に冠たるブバの流れを汲む」者も数多く残っている。

とかく不評をかこっていた竹中平蔵元金融相だったが、
現在の日本の金融当局に為替動向に詳しい方々が見られないのも痛い。
「同居問題」「会計問題」「失言問題」に悩む安倍現政権は、為替どころではないといった風情。

亥年は波乱が起きるというのが定説。
前回の亥年の1995年には超円高の終焉、そして阪神淡路大震災が起きている。
波乱含みの2007年第一四半期の正念場。
いずれにしても今週の為替市場動向は要注目である。


2007年02月04日

中村ノリの話

2月1日は日本のプロ野球のキャンプインの日。
2週間ほどすれば、オープン戦と称する「キャンプ費用の回収」or
「新人獲得のための費用回収」のための有料練習試合が始まる。
いずれにしても、冬から春へ。
野球シーズンの開幕である。

ところでここ3年、日本のプロ野球でも大きく様変わりしているのは、
契約更改の様式。
年功査定が消えてベテランは泣き、一方で結果を出した若手選手は、
代理人を積極起用して、年越しどころか、「球界の正月」のキャンプインを
契約未更改のまま迎える選手もいる。

野球協約では年俸1億円超の選手の減俸額を40%にまで制限している。
ところが今オフはその制限を越えた大減俸が続出した。
ヤクルト・古田監督兼選手は選手年俸の75%(1億8千万円)、
横浜・鈴木尚は59%(1億3千万円)カットされた。
また移籍を伴うケースでは、巨人→横浜・工藤が69%(2億円)のカット。

近鉄から始まった球界再編の騒動以来、赤字縮小は球団経営者の最大テーマ。
というより、球団として(黒字経営で)成立しているのは、巨人と阪神しかない。
後の球団は、すべからく”広告塔”の役割として、球団赤字を補填してきた。
従って、親会社が「広告塔としての役割が終了した」と感じた時点で、
ポイッと投げ出すのが自然の姿。その先鋒にいるのがオリックス。

オリックスは、阪急から球団を買収後、その名前が全国区となった。
「球団を保有することによる美味しい部分」は十分過ぎるくらい堪能した。
従って、いつ、ポイッと放り出してももおかしくない。

現在の日本のプロ野球にめぼしい増収策は見当たらず、人件費節約が
特効薬と、各球団は数字が見込めないと見たベテランには、
「大減俸」か「放出」か、厳しい選択肢を迫ることになる。

タイトルの中村ノリこと「中村紀洋」は、1990年代後半は確かにいい選手だった。
FA宣言した2004年には、自分自身のことを祭上げ、「中村ブランド」と称した。
「ブランドという言葉遣いが間違ってる!」、「相変わらずやナ」と思ったが、
当時は確かにそれだけの実力があった。

そして揉めに揉めた挙句、NYメッツ入団直前のドタキャンから始まり、
阪神等の日本の球団との交渉を経た後、最終的にはドジャースにマイナー契約。
ノリ独特の手首を酷使する独特のバッティング・フォームはメジャーで通じず、
結局は泣かず飛ばずで、日本に帰国。そして古巣・オリックス入団。

今オフ、中村ノリは60%カットの1億2千万円減を言い渡され、
「公傷は認めない」とする球団と衝突、自由契約となった。
他の球団も”過去のノリのゴネる”様を熟知、誰も手を上げようとしない。
こうして今年のノリは、まさにプータローの風情である。

表面的には実力主義と言いつつ、その裏で年功序列の風土を残していた
日本球界も大きな曲がり角を迎えている。
と言うより、
「果たして今年の日本のプロ野球を見る気がするか」
が大きな問題のような気がする。

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