2007年07月29日

25年目の「待つわ」

28日(土)、恒例・両国の花火大会。
隅田川沿いの月島界隈に住んで10年超。
もはや「花火+浴衣+もんじゃ」の3点セットは飽き飽き。

特に若い女性特有の着慣れない、見るからに暑苦しい浴衣姿も見たくなく、
そして運悪く(!?)今日は、マニアックな(=うざい)ブログ読者の挑発に乗ってしまった自分に
嫌悪しつつ、一杯飲りながら、アジア杯サッカー3位決定戦・対韓国戦をTV観戦しておりました。

結果はご存知のようにPK戦にて日本の敗北。
どうしたら勝てるんだ、ニッポン。
狩猟民族のスポーツ・サッカーは、農耕民族・日本人には合わないのか!もう最悪!!
酔いも醒め、目が冴えて眠れなくなり、「口直しするしかない」と、真夜中にブログを書いておりまする。

1982年、ソニーがコンパクトディスクプレヤーとCDを発売した”CD時代”幕開けの年に、
一番売れたアナログレコードが、名古屋の女子大生デュオ・Aming(あみん)の「待つわ」だった。
1982年のヤマハ・ポプコンにて、同曲でグランプリを獲得、同年デビュー。
売り上げ枚数は101万枚。

ちなみに第二位は薬師丸ひろ子「セーラー服と機関銃」(83万枚)
そして第三位は岩崎宏美「聖母たちのララバイ」(78万枚)
なぜかその上位三曲全てが、
(アクションが少ない)直立不動&(哀愁を帯びた)切々型のパターンだった。

そのあみんが25年振りにシングル盤を発売した。「待つわ’07」。
以下は「あみん」のメンバーの簡単なプロフィール

岡村孝子。1962年1月29日生まれ。45歳。
彼女単独のメジャーなヒット曲としては「夢をあきらめないで」がある。
女の子一人+離婚暦あり。相手は石井浩郎。
秋田高→早稲田→近鉄&巨人の4番バッター。
硬骨漢で、絶対そのように見えないが、「実は石井が無類のキャバクラ好きだった」
ことが離婚の原因だったと言われている。
(ただし、ホントかどうかは定かではない。巷間ではそのように言われている。)

加藤晴子。1963年1月2日生まれ。44歳。
(岡村孝子と同窓で)椙山女子学園大学→普通のOL→普通の結婚。
最近、頻繁に写真が出るが、出産してから痩せ、髪もアップにしたことから、
女優の「麻生祐未」に似てきた。
ちなみにNHK・BSの「SONG」で彼女の姿を見たとき、「アレッ何故麻生祐未が..」と思ったくらい。

ところで、「可愛い顔してあの子、割りとやるもんだねと...」から始まる「待つわ」という曲は、
「(彼女に)振られる日まで(待つ)」と締め括られており、現在で言えば完全にストーカー風情。
ところが余りに切々たるメロディなので、発売当時は歌詞までは深く詮索しなかった。

しかし25年を経て改めて聞いてみると、オンナの執念がこもった、ふか~い意味があることが解る。
しかし彼女らも、もはや40歳代中盤。
基本的にはそんなことはどうでもいいか、なんて気にもなる。
何故なら、何にも増して大人の世界然としたハーモニーが素晴らしいからである。

日本語だか英語だか分からないチャラチャラした歌ばかり流行る昨今、
これからの二人には落ち着いた大人の歌、
例えば「千の風にのって」or「涙そうそう」のような曲を歌って欲しい。
心からそう思うのであります。

少々地味には違いないけど、あみんの再デビュー大歓迎。
そして満を持した復帰、心からオメデトウ!!

2007年07月28日

熱烈なる本ブログ読者へのお中元(2)

本ブログの熱烈なる読者へのお中元その(2)です。
ご要望があれば、またお贈り致します。
ただ最新号は、全国のレポート購読者がおられますのでお見せできません。
悪しからずご了承下さい。

ご挑発、誠にありがとうございました。
(本意ではありませんが)「びー・だぶりゅー・れぽーと」のよい宣伝になりました。

●ドル円為替の長期的分析(2007年7月2日付け第508号)
今週は月末恒例のドル円の長期的分析です。
現状はドル買い安心状態が続き、125円を視野にした動きなっていますが、125円は大きな壁。
「売り上がり」作戦を継続したい局面と思われます。

-陽線3連発。先行スパンから上離れする動き。
 02年の125円台のトリプルトップに接近。
 当面は底固い動きも、背後の形態からは強烈な円高・ドル安の可能性
 総体的には「売り上がり」作戦が有利な態勢か-
① ドル円の月足は15ヵ月サイクルが機能しているようです。
04年12月2日の101.83円と1月17日の101.87円で構成されるダブルボトムをベースにした
V字型の反発態勢が、05年12月4日の121.40円で頭打ち、先行スパン切替ポイントでのもみ合いを
経て、一旦下離れしましたが、再度面合わせから上抜ける展開となっています。

② 99年11月30日の101.35円と04年12月2日の101.83円で長期ダブルボトムを形成、
超長期的な下値は固まっています。
従って、依然「99年11月以降の流れ」に酷似してはいます。

③ 中期的に重要な分水嶺は、(2003年後半から2005年前半までの高値であった)2004年5月14日
の114.80円と、安値の4月2日の103.68円の半値の109.24円、
および03年8月1日の120.69円と03年5月19日の115.10円の波動倍返しの109.51円。

④ 06年5月の下落局面では同上レベルの05年8月の109.05円と同9月の109.08円で構成される
ダブルボトムを試しに行く動きとなっています。
現状は06年5月17日の109.02円からのV字型の反発態勢となっています。

⑤ 長期的な分水嶺は、02年2月1日の135.04円と04年12月2日の101.83円の半値の118.43円。
120円台に到達するには同レベルでもみ合う流れになっています。
現状は同上分水嶺がサポートとして機能する展開となっています。

⑥ 05年12月4日の121.40円、および07年1月29日の122.20円に面合わせから上抜けたことで、
02年6月の125.85円、10月の125.65円、12月の125.55円で構成されるトリプルトップを目指す
流れになっています。
ただ同上レベルは頑固に機能する態勢です。

⑦ 重厚な先行スパンがサポートする態勢になっており、とりあえずは下値限定的態勢。
ただ今後の大きなポイントは、厚みのある先行スパンがスッと萎む形態になっている点。
02年後半から03年以降の反落地合いの再現の可能性を秘めています。

⑧ 分厚い先行スパンを中心にした動きとなっており、騰勢が先行しています。
ただ背後の薄くなる先行スパンの形態は、劇的な円高・ドル安の動きになる可能性を示唆しています。
2007年末にかけ波乱が起きそうな気配。
現状は120円超の動きとなっていますが、ドル円は形態に従順な動きをします。
「売り上がり」戦略に妙味ありと見ます。


●ドル円のテクニカル分析(2007年7月23日付第511号)
(日足から=20日サイクル)
-先行スパン上限を中心にしたもみ合い。
 6月22日の124.14円が天井、123.67円が二番天井。
 上昇角度が急な先行スパン追随に疲れ。「戻り売り」パターン-
① 先行スパン上限でのもみ合いとなってります。
7月9日の123.67円を頭にした反落は7月11日の120.99円で下げ止まりましたが上げ渋っています。
7月3日の122.19円と7月4日の122.22円で構成されるダブルボトムがレジスタンスとして
機能しています。

② ここ3ヶ月の上昇局面では、上昇4月19日の117.61円を底に1月29日の122.20円が天井、
2月13日の121.96円が二番天井に肉迫した流れが上昇第一波動、
6月7日と8日の120.77円で構成されるダブルボトムをベースに、124.14円に到達した流れが
上昇第二波動と位置付けられます。

③ 同上①の7月3日の122.19円と7月4日の122.22円で構成されるダブルボトムをベースにした
上昇第三波動は不発に終る気配となってきました。
7月11日の124.14円が天井、7月9日の123.67円が二番天井となり、頭打ち感が出始めています。

④ 理論的な上値のメドは、6月7日の120.77円と6月4日の122.12円の波動倍返しの123.47円。
3月5日の115.19円と4月17日の119.82円の波動倍返しの124.45円。
大きくは123.50円、124.50円が上値のメドになってきます。

⑤ 123.50円がキツく、上昇角度が急な先行スパン追随に疲労感があります。
今回の20日サイクル転換までに「ドル売りの手仕舞い」ができそうな気配です。

(週足から=13週サイクル)
-小反発も影響軽微。ジリジリ120円に接近。
 形態の追随なく、浮遊する展開。
 頭打ち感。依然として当面の下値を見定める動き-
① 小反発ですが影響軽微で、3月5日の115.19円と3月6日の115.22円で構成されるダブルボトムを
底とした急上昇が、6月22日の124.14円で頭打ち態勢となっています。

② 05年8月16日の109.05円、同9月5日の109.08円、同9月12日の109.15円で構成される
トリプルボトムに面合わせとなる06年5月17日の109.02円で大底感あり、
上昇する先行スパンを上ってきましたが、頂上を越えた時点で乖離を意識し始めています。

③ 週足からの理論的な上値のメドは06年12月6日の114.53円と06年10月24日の119.58円の
波動倍返しの124.63円。失速感あり、再度124円超を狙うには要因不足。

④ 週足からは120円割れの可能性を含有していますが、
とりあえずのドル売り手仕舞いは、6月7日と8日の120.77円で構成されるダブルボトムに置くのが
順当なようです。


熱烈なる本ブログ読者へのお中元 その(1)

おかげさまで、本ブログは全国の皆様にご愛読戴いているようです。
中にはご丁寧に、かつ熱心に書き込みを戴く場合もあります。
特に、経済関連記事については格段の(=マニアックな)注目を戴いているようです。

どこのどなたかは存じませんが、先週の「参院選と相場動向」について、
強烈なる叱咤激励を戴いた熱心な読者に、2回にわたりお中元をお贈り申し上げます。
以下は「びー・だぶりゅー・れぽーと」からの抜粋であります。
どうかシッカリお受取戴きますよう。

ちなみにご説明しますと、「びー・だぶりゅー・れぽーと」とは、
青=Blue=B=ビー、柳=Willow=W=ダブリューで、青柳事務所の発行するレポートであります。

●日経平均株価の長期的分析(2007年7月9日付け第509号)
今週は日経平均株価の長期的分析です。
日本経済の格差が頓着される中で、日経平均株価は下げ渋っています。
今月には参院選挙を控え、自民苦戦がと伝えられており、日経平均も様子見気分が先行しています。微妙な地合いです。

-谷間の綱渡り状態の中、続伸。
 18,000円回復で20,000円が視野も、常に反落リスク。
 背後の上昇する先行スパンを意識も、谷間を渡り切れるか。
 明らかに浮遊感。様子見気分も残る展開-
① 月足は12ヶ月サイクルが機能しているようです。2005年後半からの快進撃が、
サイクル転換月の06年4月の17,563円を頭に下押しが先行しましたが、先行スパンが下支え、
6月の14,045円を底に反発、18,000円を回復しています。
根幹の騰勢は感じられる展開となっています。

② 谷底を覗き込む態勢の中で、背後の上昇する先行スパンに追随しようとする動きですが、
形態的には反落リスクが顕著となっています。
02年5月の12,081円と04年4月の12,195円で構成される長期ダブルトップを上抜け後、
騰勢が増幅する展開ですが、底の深い谷底と上昇する先行スパンのせめぎあいになっています。

③ 長期的にみた理論的な上値のメドは
06年6月の14,045円と06年4月の17,563円の波動倍返しの21,081円。
値段的な上値のメドとしては、99年7月の18,623円、00年5月の18,586円、
そして2000年4月の20,833円。
03年4月28日の7,603円×3=22,809円も重要な上値のメドとなります。

④ 史上最高値の89年12月29日の38,957円の五分の一の7,791円を下回る同上7,603円からの
反転となった結果、超長期的な底値を打ったと断定してもよさそうです。
また04年5月17日の10,489円と05年4月21日の10,770円でダブルボトム形成、
下支えする態勢となっています。
10,489円×2=20,978円も重要な上値のメドになります。

⑤ 18,000円をクリアした結果、20,000円が視野に入っていますが、
谷底状態を無傷で通過することができるか否か。常に反落リスクを含有しています。
理論的に強烈なレジスタンスであった15,000円を回復した結果騰勢が先行していますが、
先行スパン谷間に向け、一気に下押す可能性を念頭に置かねばならないようです。

⑥ 今回の12ヶ月サイクル転換して4ヶ月。方向を見定める動きとなっています。
背後の上昇する先行スパンの形態からは20,000円超えなど、
更なる高値の可能性を含有していますが、一筋縄ではいかないようです。

⑦ 今月には参院選挙も控えており、微妙な地合いの中での推移となっています。
第三四半期に突入していますが、反落リスクには注意したいところ。
私見ですが、円絡みの銘柄は形態の変化に従順なことから、「18,000円超の売り有利」と見ます。

●日経平均株価のテクニカル分析(2007年7月23日付第511号)
(日足から=13日サイクル)
-上昇する先行スパンに対峙する中ジグザクの動き。
  「17,800~18,300円」のレンジでの膠着状態。
  日足・週足が同じような形態。「戻り売り」パターンは不変-
① 18,300円を意識しながらジグザクの動きが続いています。
3月5日の16,532円、3月14日の16,628円、3月16日の16,643円でトリプルボトム形成以降の
上昇の流れは継続していますが、2月26日の18,300円を上抜け切れない状況が続いています。

② 4月前半から6月後半まで、17,500円でもみ合った結果、同レベルがサポートする態勢ですが、
現状の先行スパンの上限が凸凹になっており、それがジグザクの動きを醸成しています。
様子見気分も残る展開となっています。

③ 理論的な上値のメドは6月13日の17,591円と6月16日の18,073円の波動倍返しの18,555円。
5月25日の17,370円と6月4日の18,071円の波動倍返しの18,772円。
理論的には、18,500円超えの可能性がありますが、そう簡単ではないようです。

④ 6月13日の17,591円、6月27日の17,848円、7月12日の17,919円と下値切り上げ態勢ですが、
上下要因が混在「17,800~18,300円」のレンジ気配となっています。
上昇する先行スパンは買い材料ですが、本格的に機能しないまま浮遊感が先行しています。

⑤ 参院選挙前の気迷い局面。変らず「18,300円レベルの売り」有利と見ます。

(週足から=10週サイクル)
-2月26日の18,300円を視野にしたもみ合い。
 台形状の先行スパン迫る中での気迷い。
 背後の先行スパンの形態は買い材料も、転換期特有の微妙な地合い-

① 2月26日の18,300円上抜けを視野に膠着しています。
05年4月21日の10,770円と同5月17日の10,788円で構成されるダブルボトムをベースとした
長期上昇態勢の中で、台形状の先行スパンに近づく中で、様子見気分も残っています。

② 04年4月26日の12,195円が天井、7月1日の11,988円が二番天井となるダブルトップ上抜け
以降の上昇の流れが継続しています。
台形状の先行スパンは確かに買い材料ですが、解釈に戸惑っているようです。

③ 今回の上昇の原点3月5日の16,532円(=16,500円レベル)は固そうで、
久し振りの安定した先行スパンも迫り、戦略を決め難い地合いには違いありません。
ただ先行スパンに乗っかったわけではなく、寸前で下押しとなった場合、急激な下押しになる可能性を秘めています。
転換期特有の微妙な局面が続きます。20,000円目指しの買い追随はし難い。
「(18,300円レベルを中心に)売り場所を探したい」局面です。


2007年07月24日

参院選挙と相場動向

29日の参院選挙が迫っている。
ただ今回の参院選挙、閣僚のスキャンダルがこれでもかと連発、とにかくヒドイ。
しかもジャストタイミングでの大雨や大地震等の天災もあり、自民党の敗北が確実になる中で、
巷間では「自民がどの程度の惨敗か」が取り沙汰されている。

特に参議院の比例区が単なる票集め競争の場と化し、タレントや有名人のオンパレードで、
もはや「良識の参議院は今いずこ」といった体たらく。
今回の参院選挙は最初から政党の勢力争いの場と化し、選挙後の日本に対する期待感は薄い。
というわけで、(仕方なく、金融アナリスストの本分である)株式を始めとして、選挙後の相場が
どうなるかに注目している。

(余り興味はないが)とりあえず現状の情勢分析をしてみたい。
自公両党は参院での過半数を維持するためには合せて64議席を獲らねばならない。
仮に公明党改選議席13が全員当選したとすると、自民党のノルマは51議席。
しかし安倍内閣に対する支持率が(危険水域とされる)20%台に転落している状況下では、
この数字達成は到底不可能。
最悪なら30議席台も有り得るとするのが巷間の予想である。

参院選には「9年毎のジンクスがある」とされている。
89年には宇野内閣が36議席、98年には橋本内閣が44議席の大惨敗を喫し、共に首相が退陣した。
89年に関しては、
リクルート事件への批判高まり、そして4月から導入された消費税が自民党への逆風を増幅した。
98年は、景気底割れに歯止めをかけるための減税について橋本首相の発言が二転三転したのが
命取りとなった。

そして今回は、年金記録漏れが逆風の原因になっている。
年金未納が問題となった2004年の参院選より自民党の情勢は厳しい。
「基礎年金の国庫財源負担引き上げ財源に係る消費税引き上げ」という“爆弾”も抱えている。

それでは89年、98年の選挙後の金融市場で何が起こったか。
89年はバブルの絶頂期でもあり、選挙結果を無視した形で株高が加速した。
98年のケースは、選挙後に日本長期信用銀行の救済問題が迷走し、金融危機が深刻化したこと
から株価は底抜けとなった。

それでは今回はどうか。
安倍内閣の支持率が急速の低下し始めた5月中旬以降も、外国人投資家は日本株を買い越し。
「政局と、トヨタを頂点とする日本の主要企業の業績は別」と割り切っている様子である。

巷間の論調では、
①自民惜敗なら国民新党との連携、
②自民大敗で安倍退陣→麻生太郎外相か谷垣禎一前財務相による新内閣、
③それ以上の崩壊的な自民大敗なら、
 「民主党・小沢一郎代表に求心力がない→自民・民主の改革派による新党結成」。
結局は現状の大勢に影響なく、結論は「株高・円安傾向が続く」としている。

日経平均株価のチャートはこうした一連のドタバタを映し、急落を含有した展開となっている。
自分は昨今のドタバタを見るにつけ、「日本の政局はどうにもならぬ」、結論的には「売り」と見るが、
さて、どうなりますか。


2007年07月23日

国富ファンド

最近の世界市場では、
外貨準備を株式等で積極運用する国営ファンド、「ソブリン・ウエルス・ファンド=SWF=国富ファンド」
が注目を集めている。
米財務省の推計で、世界の残高は1.5兆~2.5兆㌦。
原油高で潤うロシア・中東や、自国通貨高を抑える介入で外貨をため込む中国など、アジアの新興国
が中心である。

そうした新興国のファンドとは別に、「低金利の円資金を借りて海外の高金利証券などで運用する」
円キャリートレードで世界最大のファンドが日本に存在する。
そのファンド運用者とは、日本の外貨準備運用の前線部隊である財務省為替市場課。
資産総額は9,000億㌦(約110兆円)。

財務省為替市場課は、過去の巨額のドル買い・円売り介入で積み上がった外貨準備を運用する
「外国為替資金特別会計」を管理する。
同課は、介入に必要な円資金を政府短期証券(FB)を発行して調達、買ったドルは日本より金利の
高い米国債で運用してきた。これが“元祖”円キャリー取引である。

現在のように日米金利差が3%超であれば実質的な安定収益が見込まれ、
最近では年1.5兆円の前後を国の一般会計に“仕送り”している。
ただ、そのメガバンク一行の総資産に匹敵する規模の割には世の中の関心が薄く、
特別会計改革(=特会改革)でも聖域扱いをされてきた。
個別利権の絡まない国際的で技術的な全く別枠の特別会計だったからである。

しかしその聖域も、6月29日に山本有二金融相が外貨準備の積極運用を唱えて以降、
見直し圧力がかかり始めている。税収問題や、地方と中央の格差が言われ始め、
聖域が聖域でなくなり始めてきたからである。

2006年に中国に抜かれるまで日本の外貨準備は長らく世界一を続けてきた。
そして日本にはそれを誇る雰囲気もあり、世界の債権国として位置付ける要因にしてきた。
しかし大きく膨らんだ外貨準備は、『先進国では異常な規模の介入の結果』である。

そして問題なのは、
買い続けてきた米国債が、日米安全保障条約の担保として見なされている点にある。
要は日本は、米国債を売却した時点で、
米国の軍事的庇護から外れることを覚悟しなければならないのである。

小泉純一郎前政権は「官から民」への掛け声の下、
郵政民営化や政府系金融機関の改革で公的金融の縮小を進めた。
官が資金を集めて運用するより、民間に任せた方が効率的な資金運用をするのは
過去の結果が明らかにしている。
この論理から言えば外貨建て公的金融とも言える膨大な外貨準備も、やり方によっては
一般財政を潤すことにはなる。

消費税や地方税の値上げが盛んに論議されている。
最後のツケは国民が払うというシステムに、日本国民はギブアップ寸前。
一方的に国民に負担を押し付けるのではなく、もう少し時代に沿った、「Good Money」を作る
方法はないのか。

探せばある!!
そして次代の日本のために、敢然と新しい手法に挑戦していかねばならないのである。

110兆円の“眠れる巨大な資産”は、”眠れるまま”になっている。
国富ファンドが頓着されるグローバルな時代に、有効に使っていかねばならない。
農耕民族・日本人的な、時代遅れの考え方を変える時期である。

2007年07月15日

大人の夏景色

7月4日発売の、稲垣潤一「大人の夏景色」がとってもよい。
昨今の日本語の歌詞自体が理解できない曲が多い中で、まさに大人の雰囲気。
FMのCMで聞いたのが発端だが、最初からシビレてました。
7月4日の発売日当日にあたふたと買い求めました。

稲垣潤一の代表曲と言えば、
80年代の「ドラマティックレイン」、90年代の「クリスマスキャロルの頃には」。
メジャーなヒット曲はそれぐらいしかないが、”しかない”から、かえってなが~く親しまれている。
ドラムを叩きながらの独特の高音は、一度聞いたら結構後を引きます。

「ドラマティックレイン」も、そして「クリスマスキャロルの頃」にも、それぞれの思い出がありやす。
当然、当時付き合っていた女性たちの思い出もついて回るということにはなりやすが、
哀愁を帯びたその曲それぞれが秀逸で、自分が死ぬまで残りそうな気配であります。

マニアックなアーティストとして独特の雰囲気のあった30代、40代の稲垣潤一から、
今回の「大人の夏景色」のジャケットの容貌は、ストレートに言ってしまえば完全に”オッサン顔”。
人のことはとやかく言えない身分。
だから尚更好感が持てるという次第であります。

「あの頃と違う きらめく光の夏...」から始まって、
「砂だらけのシート いつも同じカセット 助手席に君がいた 濡れた髪のまま」のフレーズが
特に泣かせます。
真夏の太陽、海の匂い、濡れた水着、そして海の潮にまみれた若い女性独特の匂いが漂ってくる。
とにもかくにも、歌詞の内容が深過ぎます!!

今年1月でデビュー25年。今回の新曲は5年振り。
既に化粧品のCMで(出だしだけだが)オンエアされているが、
稲垣潤一と言っても、今時の若者には「???」のパターン。
何人かに聞いてみたけど、「しらな~い」と言われてしまいました。
若者諸君、たまにはこうしたシブ~イ曲を聴いてみてください。文化が変わります。

9月5日には、かねてから稲垣潤一がやってみたかったという、
初のファン投票によって収録曲を選ぶベストアルバムが発売予定。
今から楽しみである。

女性の品格

タイトルは最近100万部を突破したベストセラーである。
物書きの端くれとして、百万部は”夢の数字”。

百万部売れたとは、百万人が”カネを払って”買ってくれたということ。
そして本を買うのは、書店で手にした五人に一人ということになっているから、
少なくとも五百万人の人が手にしたということ。
これはさすがに凄い!凄過ぎる!

これまたつい最近、
自分と浅からぬ関係のある総合法令出版刊行の”鏡の法則”(野口嘉則著)がめでたく百万部突破。
そしてその記念パーティがあったばかり...

分析してみるに、百万部突破の条件としては
①本が薄いこと=厚めの本は取っ付き難い=電車内でも読める
②値段が安いこと=1000円以内=週刊誌2冊分程度
③解り易いこと=当たり前のことを、丁寧にしかも解り易く表現すること

解っちゃいるけど、なかなかネェ...
繰り返して言わしてもらうが、やはり”夢の数字”なのであります。

ところでタイトルの作者は坂東眞理子氏。
だからどうした?ってことになりそうだが、これがまた浅からぬ因縁が...
著者は自分と同じ富山中部高校の出身。
そして同じ通学電車に乗っていたらしい(!?)

”らしい”とは、くだんの坂東氏は、富山中部→東京大学→総理府という絵に描いたエリート。
そして2年先輩。恐れ多くてお話する機会もなかった。
というか、写真が出回っているように、容貌は特別目立つ存在でもなかった(!?)

ところが、その旦那様はよくよく存知上げている。
坂東輝夫氏。その名は戦後の新制滑川中学校創立以来の”伝説上の秀才”。
滑川中学→富山中部→(当たり前のように)東京大学→某電機メーカーの研究所。
そしてその坂東輝夫氏の父上は、(これまた自分の出た)田中小学校の用務員をされていたという、
まさに小説的なストーリーである。

話は戻るが、くだんの坂東眞理子氏と、テレビ局に勤務する弟との類希なるエピソードが..
今から約25年も前の話で、もはや時効だから暴露(!?)すると、
某有名番組のニュースキャスターとして地元じゃとっても有名人の我が弟が、
地元出身の若手のエリート官僚としてインタビューを申し込んだそうな...
待ち合わせ場所は東京・六本木ロアビル前。

何と、若かりし我が弟は、くだんの坂東眞理子氏を1時間半も待たせたそうな。
「首都高の大渋滞で1時間半遅れたけど、待ってたよッ」と弟はのたもうた!
酒を飲んだ挙句、何気なく暴露した弟に、
「それってきっと、坂東輝夫さんの奥さんダヨッ!」「お前も凄いな!」
その頃から坂東氏には、”女性の品格”が備わっていたに違いないと確信するものであります。

週刊文春7月19日号には、百万部突破記念(!?)として、
文春独特のスタンスの「坂東眞理子って何様?」なるタイトルで、皮肉っぽく取り上げている。
曰く、
東大→総理府入省→男女共同参画室長→埼玉県副知事→(03年)埼玉県知事落選
→(04年)昭和女子大学教授→(07年)昭和女子大学学長 の燦然たる経歴を取り上げ、
「優秀な官僚は次の就職先を見つけるのに敏い」。

多少のやっかみは仕様がないです、坂東さん。何せ百万部ですから。
笑って済まして下さい。我が弟を1時間半も待たれたように...

ちなみにくだんの著書「女性の品格」は、読み出したら2時間くらいで読めます。
何か今は亡き祖母からお説教を聞いている気分になりました。


2007年07月09日

対円で快進撃を続ける豪ドルの研究

豪州の1991年度に始まった景気拡大(年度ベース)が、7月で17年目に入る。
豪政府は2007年度(07年7月~08年6月)のGDP増加率を3.7%と予想。
05年度までの15年間でGDPは約2.1倍。
90年代からのアジアの成長に上手く乗ったことが最大の原因である。

豪州の対東南アジア諸国連合(ASEAN)の貿易額は、05年度には日本を抜いて貿易相手先の
首位に立った。
対中国の貿易額も15年間で約12倍に膨らみ、近い将来ASEANを抜くと見られている。

96年に労働党のキーティング政権から交代した保守連立のハワード現政権の、
空港などの公営事業の民営化策や、産業支援策を打ち切り、財政赤字を一掃する経済政策が
功を奏した格好となっている。

しかし企業優遇策を廃止したことで、NEC・シャープ・松下電器など、
日本を始めとする有力企業の豪州での生産からの撤退が相次いだ。
結局豪州は、『資源頼み、アジア頼みの経済』が明確になっている。

ハワード政権は今年の11月と見られる総選挙で五期目を目指す。
しかし世論調査では政権奪回を目指す労働党にリードを許している。
資源ブーム後の備えを訴える労働党への支持は、
豪国民が経済の先行きに不安を感じている表れである。

かたやアジアでは97年の通貨危機から10年を迎える。
通貨危機から10年目の現在、日本からの資本流出に伴なう円安がアジア通貨高を演出している。
為替相場の上昇圧力、だぶつき気味の資金、株式や不動産などの資産価格の上昇など、
アジアを取り巻く経済環境は10年前の通貨危機の様相に酷似している。

ただ97年に比較して以下の2点に改善は見られる。
まず経常収支の改善が上げられる。
10年前には中国を始めとするアジア諸国の経常収支は平均で120億㌦の赤字だった。
結果的に820億㌦の民間資本の純流入で穴埋めしていた。
この資金流入が逆流したことで97年7月、タイを発端とした通貨危機は、韓国やインドネシアに
波及していった。
対する昨年の経常収支は3,400億㌦の巨額黒字。資本の純流入は540億㌦にとどまった。

もうひとつの改善点は外貨準備の増加。
自国通貨が売り叩かれるのに懲りたアジア諸国は、外貨準備をセッセと積み上げていった。
2006年までの3年間で、アジアの外貨準備は9,890億㌦も増加した。
しかし問題なのは「外貨準備の膨張と過剰流動性」である。

この典型例が中国。
人民元の上昇を抑えるためのドル買い介入を続けた結果、外貨準備は1兆2千億㌦を超えた。
ドル買いの対価として人民元が市場に(過剰に)供給されることで、典型的なカネ余り現象が
起きている。この構図は日本のバブルと同じである。

最近の中国の無謀な投資や株式投資相場の過熱はその帰結である。
中国バブルが破裂すると10年前以上の大きな危機をもたらす可能性を含有している。
バブルに沸くアジアと、そのアジア頼みとする豪州。
(15年振りに)対円100円超で推移する豪ドルの行く末は、今更言わずもがなである。

最近の市場では、円売り・豪州ドル買い安心ムードが蔓延している。
こうしたムードを醸成しているのは(いつものように)日本の証券・銀行。
彼らはヘッジをかけ、絶対に損をしないシステムを構築している。逃げ足は早い。
「最終的な損を蒙るのは一般大衆」というジンクスは簡単に消えそうにない。

2007年07月08日

ミスター伝説

日本経済新聞の「私の履歴書」は、日本の政・財・文化各界の重鎮がそれまでの人生を振り返る、
50年以上も続く同紙の名物コラムである。
そしてこの7月から、同コラムに、ミスターこと長嶋茂雄・読売巨人軍終身名誉監督が登場している。

日本のプロ野球の代名詞・長嶋終身名誉監督は、ミスター・プロ野球から、単にミスターという称号で
呼ばれていることはご存知の通りである。
ミスターは昨年6月、読売新聞でも1ヵ月半ほどかけて「私の履歴書」と同じような連載をしている。
読売の連載は、「時代の証言者」という企画で、やはり自身の半生を回顧する内容だった。

ミスターの生涯は諸般のマスコミで言い尽くされており、今更という感じもしないではない。
しかし日経新聞の有名コラムへの満を持しての登場は、日本の重鎮として認められた証拠である。
ただ根っ子からの長嶋教の信者としては、同じことを何度読んでもそれなりに納得する。
それがファンの域を越えた”信者の証拠”でもある。

長嶋さんは3年前に脳梗塞で倒れ、右半身の麻痺が続き、リハビリが続いている。
当然ながら右手が依然として不自由である。従って今回のコラムのタイトルは左手で書いている。
しかし左手で書いているとは思えない立派なもの。

元々ミスターのサインは、多分長嶋さんだろうなといった筆致で、解り難いので有名だった。
しかし”これこそスターのサイン”といった勢いのある風情が、スターとしてのオーラを醸し出していた。

今回の連載も、結局は専門ライターがついて、ミスターは”喋るだけ”のパターンとはなろうが、
神様・長嶋さんの登場とあっては、ジャイアンツ・オヤジの徳光和夫さんならずとも、
日本全国津々浦々、連載の切り抜きを楽しみする方々は数知れないことになると思う。

昭和33年のデビューで、背番号3の「サン・サン・サン」の長嶋さんは、
サン=SUN=太陽のイメージも重なり、それこそ高度成長時代の日本のヒーローだった。

自分の生まれた富山は、読売新聞の育ての親・正力松太郎さんのお膝元だったから、
読売新聞=読売巨人軍のホーム・エリアと言って、言い過ぎではない。
言い古されたことだが、当時の銭湯の下駄箱は3番から埋まっていった。
また3番の下駄箱が空いているとラッキーと思ったものだった。
当然ながら草野球もやったが、4番・サードは長嶋さんをイメージしたものだった。

何故長嶋さんがそれほど好かれたのだろうか。
権力の象徴=水戸黄門のイメージに似た常勝・読売巨人軍の4番だったからか。
ここぞのチャンスの強い”記憶に残る”バッターだったからか。
よくよく考えると解らなくなるが、何故か長嶋さんがいると安心できた。
それは故石原裕次郎に似て、存在そのものに絶対感があった。

長嶋さんに続くもの=後継者として、現在は松井が気になって仕方がないが、
果たして松井が巨人軍に入っていなかったら、松井をそれほど応援していたかどうか。
残念ながら松井には長嶋さんほどの絶対的なスター性はない。

結論的には、松井を応援する理由は、長嶋さんがなし得なかった”米大リーグでの夢”を、
松井が実現しているからには違いない。
結局、ヤンキース松井を通して長嶋さんを見ているのかもしれない。
結局「松井は長嶋さんの傀儡」という結論なのかもしれない。

今回の連載は7月一杯続く。
多分メイクドラマっぽい、目新しいことは出てこないとは思うが、日経新聞の朝刊が楽しみの
毎日になると思う。


2007年07月03日

鬱陶しい季節

日本の梅雨。ジメジメと最高に鬱陶しい季節。
米の国、農業立国・日本には、梅雨時期の雨は不可欠ではある。
解っていてもこの時期は、一年中で一番イライラする季節である。

単純に暑いのは、40度超などの異常なのを除いて、35度程度までは耐えれる。
しかし日本特有のベタッーとした湿気には耐えられない。

サラリーマン的生活をしていた当時、この時期は喉元の汗疹(あせも)に悩まされた。
ネクタイという締め付けに汗が溜まりまくり、それが”あせも”という現象になって現れた。
従ってこの時期は、ひたすら早く帰って、風呂に入ってユックリしたかった。
それが最高の時間だった。
従って、(外で)飲む回数もガクンと減った。

この傾向は、ネクタイをする必要のなくなった今でも同じである。
どんな美女に誘われても、受けるのは三回に一回といったところ。
それが自分にとっての、梅雨の時期の症候である。

そして、今年の梅雨は特に鬱陶しい。
ヤンキースの不調=松井の不調が目立つからである。
6月初旬の9連勝の後、6月後半の西海岸遠征あたりからおかしくなった。
松井の3割到達以降の急降下は、ヤンキースの連敗につながっている。
どうした!!松井!!

松井は今年33歳。老け込む歳ではない。
しかしバッティングにスピードがない。好球の見逃しも目立つ。
好球を見逃した挙句、最も難しい球に手を出しての凡退が目立つ。
まさに悪循環。ゴロキングの再来の様相である。

かたやイチローの好調ぶりが目立つ。
相変わらずポテンヒットや、(ギリギリの)内野安打も目立つ。
松井の不調とイチロー好調のギャップが鬱陶しさを倍増させる。

(パイレーツ)桑田や(レッドソックス)岡島、そして(ドジャース)斉藤の活躍も目立っている。
斉藤がオールスターに選ばれた。これはメデタイ。
そしてイチローも当然の如く選ばれた。その「当然といった風情」が鬱陶しい。

かくして最近のMLB放送が苦痛になっている。
深夜にレッドソックス・松坂を見て、続いて松井を見る。
寝不足になるのは当たり前である。

かくして”鬱陶しい”を連発する毎日である。

「株民」が充満する中国という爆薬庫

外資系金融機関に在籍していた当時、
アジアの金融センターである香港・シンガポールを頻繁に行き来していた。
その金融センターを牛耳っていたのは当然ながら華僑資本。
トップは欧米人。だが実働部隊は中国人。
必然的に中国人との接触を余儀なくされた。

通用語は英語だった。
ただ中国人は「日本人の英語は解り難い」と言い張った。
かたや日本人も「中国人の英語こそ”なまり“があって解り難い」と主張した。
面倒な案件やトラブル案件に対し、最後には広東語や北京語で対応せんとする、
中国人との意志の疎通には苦労した。
以来、「中国人との交渉は簡単でない」との意識が奥深く根付いた。

そうした言語・文化の違いが明確な環境下、1999年の英国の香港返還以降、
英国人が香港から姿を消した。
以降、両センターは完全に中国人=華僑の世界となり、同時にオフショアとして機能しなくなった。
最終的に中国的な思想・スキムが先行する社会では、表面的にはともかく、
根幹では世界的なグローバルな概念が通用しなくなっていった。

その中国で、2007年5月、株式・投資信託などを取引する証券口座数が1億を超えた。
株式の登記・清算などを担当する機関「中国証券登記結算」のまとめでは、
5月28日の口座数は1億27万。
中国の人口の7%を占め、日本の証券口座数(2006年6月で約1200万)の約8倍にあたる。
そして個人投資家が99%を占める。

口座数は昨年1年間で2500万以上も増加し、
日本で増加スピードが最大だった05年6月からの1年間の増加数・約270万のほぼ10倍。
昨年初め1日当たり数千だった個人口座の増加数は、最近では30万前後で推移している。

国際取引所連盟(WEE)の集計よると、
中国の4月の合計売買代金が6,453億㌦と、日本市場の5,124億㌦を初めて上回った。
中国の売買代金は昨年10月までは月間1千億㌦前後で推移していたが、以降急増、
横ばいで推移していた日本を一気に上抜いた。

中国人民銀行のまとめでは4月末の国民の貯蓄額が前月末比1,674億元(約2兆6,500億円)減少。
資金の多くが株式市場の流れ込んだと見られる。
中国株の時価総額は18兆元(約284兆円)で、東証の約半分。
売買代金が日本を上回った背景は、“中国国民の猫も杓子も株”状態が広がっている証左でもある。

中国では株式投資家は「株民」と呼ばれている。
そうした「株を買えば儲かる」という先入観念に凝り固まった株民が、
どれだけリスクを理解して投資しているかは言わずもがなである。

巷間では、こうした株ブームは今秋の中国共産党大会までと言われている。
「中国株はいずれ劇的に収束する」。
グリンスパン米連邦準備委員会(FRB)前議長の最近の発言は的を得ていると思う。
15億人とも言われる人口を抱える大国・中国は、2008年の北京五輪を控え、
異常な盛り上がり方をしている。

しかし中国の本質を知る者にとっては、盛り上がれば盛り上がるほど、
「中国は世界の爆薬庫」との危惧を深めるのである。

カテゴリー

アーカイブ

最近のコメント