2007年09月23日

東京・佃・秋景色

今日は23日の秋分の日で、そして日曜日。
MLBもまさに佳境で、NHKもこれでどうだ!と実況中継のオンパレード。
(日本時間)午前2時試合開始予定のヤンキース・ブルージェイズ戦。
そして午前8:00試合開始予定のレッドソックスVSデビルレイズ戦。

こんなの滅多にないと、昨晩は9:00PMにはベットイン。
目覚ましまでセットして、キッチリ午前2時起床。
ところが、雨で試合開始が遅れ、実際に始まったのが4:30AM。
その間、前日の4連戦初戦の延長14回、ヤンキース敗戦のVTRを繰り返して流すものだから、
徐々にフェード・アウェイ、そして夢の中へ。
ハッと気がついた時には2回裏のヤンキースの攻撃の最中...

不調・松井も、6打数3安打3打点と、久し振りの複数安打。そして100打点突破。
おなつかしや、あの井川が救援で出る一幕もあり、結局は打たれたが、ヤンキースも延長で辛勝。
まずはメデタシ、メデタシ。

ついで、息もつかさず、レッドソックスVSデビルレイズ戦。
松坂は相変わらず精彩がない。スッと抜いた球をスカーンとやられてる。
負けはつかなかったが、5失点・7回降板。
レッドソックスの勝利で、(最悪でも)ワイルドカード勝ち残り決定。
でもこの調子じゃ松坂、プレーオフ・シーズンのローテションは無理かな...

MLBが佳境に入るのと同じくして、ようやく東京も秋の風情。
だいたいが、9月の中旬から下旬に連日30度を超えるのは絶対おかしい。
体がついていかない。体内サイクルに狂いが生じている。

とは言いつつ、隅田川に吹いてくる風は、ここ1週間で確かに違ってきた。
(真夏の最中の)粘りつくような熱風ではなく、サラッとしてる。

ところでこの夏、感心して見ていたことがある。
某不動産のセールスマン・グループである。
当地佃界隈では、この10年、1年に一棟の割りで高層マンションが建てられている。
しかし全く売れてない。何故分かるかと言えば、週末になっても窓から灯りが見えない。
テッペンのペントハウスと低層階を中心に、四分の一といったところがせいぜい。

くだんのセルースマン諸氏、多分総数10人程度のチームと思われるが、
週末になると、最寄駅の有楽町線・月島から2箇所に、立て看板(案内看板)を持っての立ちんぼ。
朝の9時から夕方の5時まで、物も言わずにジット...
多分、くだんのマンションを見にきた人を案内するのが主な役目だとは思う。
しかしこの3ヶ月、案内しているのも、また聞かれているのさえ見たことがない。

カンカン照りの暑い日も、雨のジトジトした日も、風の強い日も、台風の日でさえ立ちんぼしてた。
エライ!!と思った。たとえ(出来高ベースの)仕事だとしても。
土曜日も日曜日もない。
ネクタイをキチンとして、クソ暑いのに上着を着ている時もあった。
そんなお兄さん連中が、ようやくにして一息ついている。

そしてこの夏、何とかしてくれぃという”重大事件”が勃発した。
今年の初夏、中央区と江東区を結ぶ相生橋の橋梁下に、50米×100米の運動場が完成。
人工芝を張り詰めてあり、隅田川沿いにあるものだから、川を渡ってくる風が何とも涼しい。
午後の運動に重宝致しておりました。
ところがその”スポーツの殿堂”が、ルンペン様方の”昼寝のお宿”となったのであります。

ルンペン様方は、弁当や飲み物持参、時にはラジオなどを持ち込み、
”開店時間”の9:00AM~5:00PMまで、そこここに寝転んでおられるのであります。
ここは運動場。寝床ではありませぬ。
常連らしき方々が約5名。その他ビジターも思わしき方々も同数ほど。
いっそのこと”会員制”にしたらなどど思ったことも、一度や二度ではありません。
しかしそうした常連様も、秋の風と共に去りぬ、といった状態であります。

そしてもうひとつ。
この相生橋界隈が、深川在住の作家・山本一力さんが”東京の隠れた名所”と紹介するものだから、
ただひたすらアニマルチックでこきたない”バカップル”は当然のこととして、
モデル+カメラマンと思しき御一行様が、頻繁に訪問なさるようになったのであります。

特に台場と浅草を結ぶ(漫画家・松本零士原案の宇宙船仕様の)連絡船、”ひみこ”が通る
午後3時台になると、その数が急激に増えるのであります。
一般世間上、致し方ないことではありますが、どう仕様もないのは散乱したゴミの山。

取りとめのない話となりました。(MLBの見過ぎで少々疲れ気味であります)
ようやく東京・佃にも秋の風情が漂っております。
(熱心にお勧めしたくはないのですが)一度はお出で下さい。ガッカリさせません。
そして繰り返してお願い申し上げます。持ち込んだゴミは必ずお持ち帰り戴きますよう。
 

 

2007年09月18日

百貨店新時代

三越と伊勢丹が来春の経営統合することが明らかになるなど、百貨店業界で再編の動きが
加速している。
しかし、果たして21世紀に百貨店の存在意義はあるのか。

世界初のデパートとされるのが、仏パリにある1852年創業のボンマルシェ。
創始者のブシコー氏は、まず
「顧客の出入りを自由にし、値札通りの価格で買い物ができる」ようにした。
顧客の顔を見て値段を変える売り方が主流だった当時としては画期的だった。

ボンマルシェの成功は欧米各地に波及する。
英国では食料品のハロッズが、米国では衣料品のブルーミングデールズなどが業態を転換して
売り上げを伸ばした。
日本の国内第一号は1904年(明治37年)、「デパートメントストア宣言」をした三越呉服店(現三越)。

英語のデパートメントストアを「百貨店」としたのはけだし名訳だが、
その後、白木屋や大丸など多くの呉服店が百貨店に衣替えする。
ただ当時は、各店とも入口で顧客の靴を預かり、買わないと出難い雰囲気があった。
必然的に顧客は富裕層が中心だった。

大衆化が進むのが大正末期から。
ただ大衆化は参入企業の増加と過当競争を引き起こし、昭和初期には業界再編が始まる。
そしてこの再編により、呉服店発祥の主要百貨店による業界地図が固まっていく。

更に第二次世界大戦後、鉄道会社がターミナル駅に百貨店を設ける動きが広まり、
東武、西武、小田急、東急、京王など電鉄系百貨店が登場、
現在のような「呉服店系+鉄道系」による百貨店の業態が確立される。

日本の高度成長時代を経て日本の百貨店は、
スーパーや専門店の台頭という流通業の構造変化に直面する。
国土が広く、郊外店舗がいち早く普及した米国では70年代から再編が進んだが、
日本の再編はバブル崩壊後の90年代から。
90年代初頭には10兆円近くあった日本国内の百貨店売上高は、06年には約7兆8千億円まで
減少している。

背景としては、クルマ社会の進捗化に沿ったランドマークとしての大型スーパーや専門店の
台頭の他に、日本の人口減という問題もある。
特に、活発に消費する15~64歳の人口(生産年齢人口)はピークの95年から10年間で270万人減と
なっている。

これまでの百貨店の“売り”は「看板・のれん・包装紙のマーク」だった。
しかし「進物には○○百貨店の包装紙じゃないと」という顧客の“絶対的信頼感”は、
十代は勿論、団塊の世代に至るまで完全に薄れてしまっている。

また現在の百貨店は、表面的には百貨を扱うとは言いつつ、
ITを中心とした“ハードなジャンル”から完全に撤退、
気がつけば(家計の財布を握る)女性中心の(大型)衣料・日用品専門店になっている。

こうした業態の大きな変化の中で、ここ10年の「そごう+西武=ミレニアム・リテイリング」、
「大丸+松坂屋=J.フロント・リテイリング」、そして今回の「三越+伊勢丹」。
生き残りを賭けた再編も時代の流れではある。

ところでここで、素朴にして単純な疑問。
「ところで、現在の百貨店とは一体何なのですか?」
「その名の通り、百貨を扱っていますか?」
「メンズ製品を今後も置く意志はありますか?」
「女性中心の専門店となった今、百貨店と名乗る意味はあるのですか?」

2007年09月17日

首相の品格

8月12日、安倍首相が突然辞任した。
その12日の午後、複数の知り合いからTELやらメールをもらった。
「何故、今回のことをブログに書かない!!」「興味ありありでしょ!!」
確かにわたくし青柳は、物書きの端くれではありますが、日本を動かす論客ではありませぬ。

しかし連休中にサボっていたと思われるのも癪だし、安倍辞任劇を外すのもわざとらしく、
「楽しみにしてる」と言われれば、ご期待に沿うしかありませぬ。

確かに「9.11同時テロ6周年」の翌日に起きた「9.12安倍退陣」は、日本の憲政史上に残る、
類のない辞任劇ではあった。

昨年9月、「美しい国日本」や「戦後レジウムからの脱却」を掲げ、長期安定政権と目された
安倍政権は、わずか1年足らずで幕を閉じることになった。
就任間もない安倍首相を輝かせていたのは「戦後生まれの若さ」と、
「首相の孫」にして「外相の子」という、永田町きってのエリート血脈だった。

しかし安倍元首相は、
”昭和の妖怪”との異名をとる祖父・岸信介の怨念に捉われていたに違いない。
岸信介元首相は、在任当時の1960年、日米安全保障条約改定と引き換えに、内閣総辞職に
追い込まれた。
1960年当時は空前の反戦ブーム。
岸元首相の強硬な政治手法への反発は強まり、学生らの”安保闘争”は死者を出すまでに発展した。

自衛隊の治安出動まで要請された混乱の責任をとる格好で岸元首相は退陣した。
安倍家にとってこの史実は、根幹に残る汚点だったとされている。
そしてこの岸信介元首相の長女が、安倍晋太郎元外相の妻であり、また安倍晋三元首相の母で
ある洋子さんなのである。

時折マスコミに登場する洋子さんは、ゾッとするほど岸信介元首相に似ている。
小学校から大学まで、生粋の”お坊ちゃま”学校と呼ばれる成蹊学園に学んだ安倍晋三元首相は、
ゴッドマザーと揶揄される洋子さんの言葉を、”家訓”として大事にしてきたと言われる。

辞任会見の当日、永田町界隈では安倍晋三(元)首相自身の”政治とカネ”の疑惑騒動が噴出した。
「安倍氏が、父晋太郎から相続した財産は25億円にのぼるとされているが、その際、
父の個人資産を政治を政治団体に寄付する形式を採ることで3億円余りの相続税を免れていた」
とするもの。
しかし、「相続問題は時効が成立している93年の古い案件」として、大きな問題にはならなかった。

結局、今回の安倍退陣の要因は、第一に、”若さ=経験不足”が根幹の要因だった。
自民党総裁選に大差で圧勝した安倍首相が、最初の組閣で目指したのは官邸機能の強化だった。
塩崎恭久官房長官を中心に、「官邸のホワイトハウス化」を目指した。
しかし一連の若き安倍軍団は、”美しい国日本”に表象される自己満足的な美辞麗句を並びたて、
結局は理想論にしか過ぎない実行の伴わない政策のオンパレードで、政界という政治闘争の場に
おいてひたすら空回りするだけだった。
最終的に安倍内閣は、「少年官邸団」や「お友達内閣」と揶揄されても反論できなかった。

第二に、健康問題。
古来から、虚弱体質は「蒲柳(ほりゅう)の質」と言われてきた。
蒲柳はカワヤナギの異称で、秋が来ると早くに葉が散る。
今年の夏は特に暑かった。
安倍元首相が首相に就任して以来、顔色の悪さは何かにつけて頓着されてきた。
どこか悪いのじゃないか?
参院選挙で惨敗後は、なみだ目も目立ち、まさに病人のようだった。

今回の退陣劇を見る中で、自分は田中角栄元首相を思い出していた。
独特のダミ声と、(糖尿病が起因する)テカテカのあぶら顔で熱烈に日本の未来を語り、
国会開催中にも時間ができれば赤坂の花柳界で”チョンの間”を楽しんだとの伝説が残る、
「人間ブルトーザー」「目白の大明神」との異名をほしいままにした田中元首相が好きだった。

ロッキード事件で政界を追われたが、オールドパーのグラスを片手にゲタ履きで庭を散歩する
通称角さんの姿をもっと見ていたいと思った。
残念ながら安倍元首相には、そうした破天荒な”底知れない”馬力が足らなかったと思う。

一国の首相の座は、過去も現在も、そして未来も、政治家ならずとも永遠の大目標ではある。
しかしそこに辿りつくまでは、膨大なカネとエネルギーが必要である。
キレイごとの理想論と横たわる現実と...

かくして、就任当時から危惧されていたように、
”清き水に慣れ親しんだ”安倍晋三という”戦後生まれのお坊ちゃま”は、
永田町という泥水に沈んだのである。
慶応病院のベットで、今何を思っているのだろうか...

2007年09月11日

(為替市場で有名な)"ミセス・ワタナベ"って誰?

世界の為替市場が「(日本の)ミセス・ワタナベ」の動向を注視するようになっている。
さて、世界のヘッジファンドすら一目置くミセス・ワタナベとは一体誰?
答えは簡単。それは“日本の主婦投機軍団”に対し、海外の報道機関が“日本によくある名前”と
して使い始めた名称。

業界関係者によれば、日本の証拠金取引の差し入れ証拠金の総額は8,000億円~1兆円、
外貨買いの残高は15兆円から20兆円とされている。
例えば1兆円の証拠金残高があれば、20倍~30倍のレバレッジを駆使したとして、計算上では
最大30兆円の効力を発することになる。
世界の為替市場にとっても、30兆円規模のポジションは確かに威力ある。

そして、主婦軍団の主たる戦略は「(闇雲のorそれ一本槍の)円売り・外貨買い」。
日本で馴染みのあるドル円、豪ドル円などに対し一斉に円売りを仕掛ければ、
世界的な有名銀行が束になってもかなわないという構図である。

今年の夏の世界的な市場混乱局面では、
そうした高い倍率(レバレッジ)を駆使している主婦軍団が一斉に損失回避に走り、結果、
システムがパンクしたり、相場自体が考えられないような激しい動きとなり、
正しかるべきチャートを目茶苦茶にクラッシュさせた。

最近の一般的な風潮として、
セレブ風(キレイ風?)の30~40歳中心の主婦(or独身女性)が、
「アタシにもできます!」とばかり、例えば「月100万円儲ける私の方法」等といった、
全くの素人発のノウ・ハウ本が人気である。
小難しいことは一切考えず、”シンプル・イズ・ベスト”が基本。
当たり前のことを当たり前に言ってはいるものの、端的に言えば“アブナイ”。

金融のグローバル化で、為替取引が一般家庭に浸透していくことは悪いことではない。
しかし基本中の基本のファンダメンタルや、時にはチャートをも無視し、
競馬やパチンコと同様のノリで、“当たるも八卦、当たらないのも八卦”的考え方で
ラッキーパンチのみで為替取引に勝ち続けることは不可能である。
またそうした考え方、やり方は「相場or勝負に対する冒涜」である。

この8月、外為証拠金取引で3年間に約4億円を稼ぎ、約1億4千万円の所得税を申告しなかった
東京都内の主婦が有罪判決を受けた。
ただ現在の日本では、現状のような金融取引に係る法制の整備が遅れているのも事実である。
問題点は以下の2点。
「金融税制全体が、年を超えて売買損益を通算できる方向で整備されてきてはいるものの、
その根幹の考え方が浸透していない」
「外為証拠金取引でも、東京金融取引所が05年7月に始めた“クリック365”だけは繰り越しは
できるが、取り扱うのは13社だけ」

仮に07年に1億円儲け、08年に1億円を損失した場合、差し引きの収益はトントン。
しかし納める税金は「クリック365」ならゼロ、それ以外なら累進課税で最大5千万円。

大正時代の米騒動と同じで、主婦が先頭に立ち、日本に相場という概念が根付き始めている。
確かに画期的ではある。
しかし、相場の技術面や法的面で問題が山積している。

「そんなこと、アタシには関係ありません!」と言われそうだが、
世界的に有名になったワタナベさん、この際ですから「相場の基本」から是非。
「負けて覚える相場かな」って有名な格言も、どうかシッカリ体に染み付けて下さいませ。

2007年09月09日

大リーグファン養成コラム

9月中旬になろうとしているのに暑い!
日本列島を突っ切る台風が去ったというのに暑い!
どうなったんだろ?日本はこのまま亜熱帯になるのだろうか?

酒がサッパリ美味しくないし、飲んだら翌日残る。
肴を食せず、ひたすら飲むだけというスタイルの限界か?
とにかくダルい毎日が続く。これは自分だけ??
最大の原因はしつこく引っ張る暑さだと思うが...
日本の清々しい秋の風よ早く吹いてくれ!!

今回のブログ、ヤンキースVSロイヤルズ戦を横目で見ながら書いている。
松井がサッパリ、というより悲惨。9月になって全く打てない。
3割を割り込み、2割9分割れも寸前。両膝を痛めているのが原因と思われるが、
前の打者の4番A・ロッドが、まるでピンポン球のように本塁打を量産、軽々50号を突破しいで、
松井の不振が嫌でも目立つ。

この調子では、例の井川が全く戦力にならず、
2,000万㌦超(約24億円)の損失を蒙って怒り狂うスタインブレナー・ヤンキース・オーナーが、
7月の月間MVPで一旦は立ち消えとなった、松井のトレード話をまたぞろ本格化するかもしれない。
(実際にこの5月、ドジャースorジャイアンツorエンジェルスへのトレード話があったそうな!)
日本じゃあり得ない話だが、MLBじゃあり得ない話ではない。

それにも増して9日(日本時間)の日本選手は全くダメ。
ヤンキースVSロイヤルズ戦と並行して行われた、レッドソックスVSオリオールズ戦。
先発の松坂が四球連発やら、挙句満塁本塁打を食らうなど8失点、3回も持たずノックアウト。
自分は松坂の特別なファンではない。が、どうした??松坂って、具合。
またぞろ120億円がどうの、損した得したって話が出るに決まってる。

この2試合の経過を見ながらのブログで、ブログを書く方にもサッパリ調子が出ない。
ただひたすら、暑い、暑いとなるわけであります。

ところで、タイトルは週刊文春に連載の李啓充氏のコラムである。
9月13日号で第276回目。毎週楽しみに読んでいる。
よくまぁ書くことがあると思えるくらい、米メジャーリーグ(MLB)の裏話を書いている。
(今風の)”どんだけ~”という単語がピッタリ。

1954年東京生まれで、ハーバード大学医学部助教授の職を捨てコラムニストに転身。
変り種というよりマニアには違いない。ひょっとして一種の”アキバ系”??
ただ同氏ののコラムは、理数系出身だけあって、多分に数学的表現が目立つ。
例えば、出塁率(OBP)は野球ファンとして当然の知識として知っていたが、
OBS(出塁率と長打率の和)での分析手法などは、なるほどと納得させられる。

週刊誌のコラムだから、周回遅れの解説になるが、それが従前のゲームの復習にもなって、
それはそれで誠にためになる。
日本のプロ野球も、こうした違った観点から見る手法を採れば、それはそれで面白いのかも
しれないが...でもなぁ、今更阪神に3連敗の原・巨人を追っかけるのもなぁ...

松坂の不調はともかく、レッドソックスのリーグ優勝は確実。
そしてマリナーズの後半の負け込みで、ヤンキースのワイルド・カードでの勝ち残りが濃厚に
なってきたが、松井、松坂がこの調子じゃねぇ...
ホント、悩みは尽きないのであります。


2007年09月03日

世界陸上という”宴”の後で

走る、跳ぶ、投げるを基本とする陸上競技は、過去も現在も日本では人気のないスポーツである。
何故かといえば、野球やサッカーを中心とするボールゲームのように連続性がなく、
また競技自体が”瞬間芸”にもかかわらず、合間が無闇に長く、退屈するからである。

唯一連続性のある5,000米や10,000米の長距離走にしても、
競技場を飽きもせずグルグル回る姿に結局は退屈し、
マラソンにしてもズッと付いて回るれるわけでなく、従って、変わる景色も楽しめるテレビ中継が
唯一好まれてきた。

ただ自分は中学時代に、短距離・砲丸投げ・走り高跳びを軸にした「陸上・3種競技」をやった
(正確にはやらされた)というそれだけの理由で、陸上競技は親近感を感じてきた。
6月初旬に国立競技場で開催される日本選手権など、3年に1度の割りで見に行っていた。
ただ現在では、臨場感のある大画面で一連の競技を楽しめるので、回数も徐々に減っている。

そんな日本で、しかも大阪で世界陸上が開催された。
世界で40億人がテレビ観戦すると言われる大規模な大会だが、
「そもそもなぜこんな暑い大阪で、世界陸上をやる必要があったのか」「何の意義があるのか」
といった状況だった。

連日40度を越える熱帯列島と化した日本で、空調も効かない競技場に出向く人が多いはずもなく、
8月25日の開会式でさえ、スタンドの空席が目立つ状態。
それに輪をかけたように、日本選手の不振が際立っていた。

「跳びます、跳びます」と言って、全く跳べなかった、女子走り幅跳び・池田、男子棒高跳び・沢野。
「取ります、取ります」と言って、メダルどころか予選通過もできなかった、男子400ハードル・為末、
男子200米・末続。
「金メダル候補でメダル確実」と言われつつ、ようやく6位入賞の男子ハンマー・室伏などなど...

唯一元気だったのは主催したTBSばかり。
日本選手が出る競技を引っ張りつつ、CMばっか見せられ、挙句、日本人選手の惨敗する姿に
チャンネルを変えるというパターンの連続。

97年以来、毎回”陸上博士”のように出てくる総合MCの織田裕二は、今回も相変わらず。
愚にもつかないことを喋り、ひとりではしゃいでいた。
開会式の歌唱を含めて1億円(!?)というギャラをもらっていれば、多少はテンションを上げざるを
得ないが、それにしてもである。”織田陸上”じゃない!!ってば。

唯一の救いは、短距離の(35歳)朝原宣治。
男子100米・準決勝で敗退したが、一連のコメントは”古武士”のよう。
同志社大学→大阪ガスの朝原は、日本の短距離界を10年超引っ張ったエキスパート。
本人は自分のことを称して、「もはや大阪のマニアックなおじさん」みたいな表現を使っていたが、
朝原の大学時代は、競技人にしては希に見るハンサムボーイで女性ファンも多かった。
同じ同志社大学で、シンクロでメダリストの史子夫人が積極的にアプローチしたのは有名な話。

その朝原がアンカーを務める男子400リレーで日本チームは、38秒03の日本新&アジア新を
出したが、結局は5位。
一人頭、9.5秒という、日本人的には驚異的な記録には違いないが、
要は黒人の持つDNAには、農耕民族日本人のDNAはかなわないのであります。

結局は最終日の女子マラソンで、ようやくにして土佐礼子が銅メダルを獲得したが、
大山鳴動して銅メダルひとつ。
結局日本の実力は所詮そんなものじゃないか、という結論。

かくして、期待してた(それは自分だけ?)世界陸上というお祭りは、夏と共に終わった。
後に残ったのは、番組中のCMの多さと、織田裕二の無闇に高いテンションだけだった...
来年の北京五輪も...期待したら多分疲れる... 


中国的常識という劇薬

8月30日付週刊新潮に、プレ五輪・野球に関して以下のような小記事が掲載されていた。
「会場の球場は、バックネットが金網ではなくポリエチレン製」
「ファールボールがネットを突き破って観客に当たり、ケガをさせた」
「オレンジ色のTシャツを着た人々が大勢待機しているが、全く動こうとしない」
「選手の荷物運びも、言わないとやってくれず、また露骨に嫌そうな顔をするので余り頼めない」

「汚染物質と建設ラッシュによる凄い量の粉塵が舞い、晴れの日でも空は曇りどころか煙っている」
「プレスルームに電気が来ていないので、長時間のパソコン使用ができない」
「現地スタッフに相談すると、“それなら使わなければいい”と居丈高に言う」

2007年中盤以降、
食品・薬品から玩具まで、中国製品の安全性を巡る国際的な批判が高まっている。
中国政府は様々な対策を打ち出してはいるが、懸念は打ち消せない。
一連の問題の端緒は今年3月、違法な添加物を使ったペットフードによる米国での猫や犬の大量死。

その後も「世界の工場」中国で作られた食品や生活用品から有害物質が多くの国で見つかった。
海外からの批判を受け、中国政府は発ガン性を指摘される抗菌剤を投与した養殖魚などの食品の
輸出を次々と禁止するに至っている。

日本政府の見解では「これまでのところ日本では危険な食品は水際で食い止められている」とは
している。
ウナギのかば焼きなど、中国当局が最初に対日輸出を禁止した11社の食品は、日本の検疫当局が
事前のチェックしていた。

世界唯一の共産主義国・中国が、改革・開放政策を導入以降、
“金さえ儲かればいい(=利益至上主義)”が強まり、特に北京五輪開催が間近になってその風潮が
激化、中国全体に「短期的な利益しか考えない」体質が出来上がっている。

北京五輪開幕まで1年を切った現在でも、
「施設問題」「食の安全問題」「大気汚染問題」「中国マフィアを中心とした偽チケット問題」
「(パクリを得意とする中国の)放映権料を払わずダイジェスト番組を違法に流す=違法配信問題」
など、これまでの中国の所作を考えれば噴出が予想されるであろう問題が山積しており、
更に深刻化する気配。

ここ数年の金融政策を見ても、“中国は世界の爆薬庫”。
人民元の上昇抑えるためのドル買い介入を続けた結果、外貨準備は1兆2千億㌦を超え、
対価として人民元が市場に過剰供給されたことで、極端なカネ余り現象が起き、
採算を軽視した非効率な投資の増大や株式市場の過熱を招き、
中国バブルがいつ弾けるかに世界が戦々恐々としている。

今のところ北京五輪は曲がりなりにも開催されるとは思われる。
しかし「何で今の中国に五輪なんだ?」という疑問を払拭できないでいる。

世界最大15億人の人口をバックに、”代わりはいくらでもいる”とする、
人間を人間と思わない風潮がホントに怖い。
良く言えば“おおらか”、悪く言えば“大枠から外れ、自分本意でいい加減”の中国的な常識は、
世界を崩壊させる可能性を含んでいる。

何で猫も杓子も中国に投資?と思わせた、黄金ラッシュの様相だった中国ブームも完全に曲がり角。
2008年以降、異変の予感。
今からワクワクするような、ドキドキするような、そんな気持ちでいる。

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