薄氷の金融市場

以下はNYダウに関し、以下は青柳事務所発刊の「びーだぶりゅーれぽーと」の
最近のテクニカル分析からの抜粋である。

『2001年1月の高値から03年3月の安値までが38ヶ月。
2003年3月の安値から11,500㌦に到達する2006年5月までが38ヶ月。
そして6月からは反落に転じていますが、反発しています。
但し、14,000㌦到達以降の上げ渋りが大きなポイントとなっています』。

『理論的な上値のメドは、
02年10月10日の7,197㌦と02年3月の10,673㌦の波動倍返しの14,149㌦。
また21世紀に入っての上昇の原点or起点、02年10月10日の7,197㌦×2=14,394㌦が
ここ10年の上値の大きなポイントとなるようです。
10月11日の14,198㌦の頭打ち態勢も、まずは理詰めな展開と言えます。』

『上記で検証したように、38ヶ月という超長期的な上昇波動と下落波動の符合あり、
急落リスクは念頭に置きたいところ。
12ヶ月サイクルが転換した2006年9月以降の急上昇となっていますが、
サイクル転換で「Buying Climax」の可能性を考慮したいところ。
超長期の上昇波動が終了した場合、急激な下落リスクを秘める展開となっています。』

サブプライム問題に端を発する株価の動きが激しくなっている。同時に、
「原油が1バーレル=100㌦、金が1トロイオンス=850㌦」の史上最高値に迫る展開となっている。
テクニカル分析をしようにも、短期・中期のチャート自体が全く機能しない状態で、
巷間言われているように「わけがわからない」状態が続いてきている。

こうした混乱の火付け役は、
8月から表面化したサブプライム(米国の信用力の低い個人向け住宅融資)問題。
米国の大手銀行や証券会社の巨額の赤字が明らかになり、
サブプライム問題の第二幕の様相を呈している。

金の強材料としては「金融不安、ドル安、インフレ懸念」。
原油は「ドル安とインフレ懸念、地政学リスク」。
根幹の材料は不変だが、今回のポイントになっているのが、
「金と原油が互いに刺激しあって上昇する」という流れになっている点である。

金融不安の広がりで、米国の景気と株価に対する懸念が増幅し、ドル安の流れが共通認識と
なっている。
そしてドル安(=株安)へのヘッジが、金・原油を中心にした商品への投資の原動力となっている。

通貨に関して言えば、110円を割込む(対ドルでの)円高は“付帯的”な流れにしても、
1ユーロ=1.4㌦を超えるユーロ高は異常である。
産油国からすればドル安による減価分を埋め合わせるには、理論的には、ドル建て価格を
引き上げなければならない。

株式が下落すると、ヘッジとして商品相場に資金が流入するのも通常パターン。
但し、そうした巨額の投資資金が手を引いた場合、相場は暴落する。

これまでのジンクスで、
『日経新聞が大々的に取り上げた時点でその相場は頭を打つ(底を打つ)』
ことになっている。
ブログにこうした内容を書いている時点で徴候が現われてはいるが、さてどうなりますか。
いずれにしても2007年末に向け、簡単な相場付きでないことだけは確かである。