MLBの経済学

気がつけば2008年1月も今日を含めてあと4日。
週末からは2月。そして2月1日からは(日本の)プロ野球のキャンプイン。
時の経つのは相変わらず早い。
しかし、果たして日本のプロ野球に明日はあるのか。

前回のブログで、「富山中部高校の春のセンバツ出場なるか」と騒いでおりましたが、
1月25日の最終選考で選にもれ、”世紀の奇跡”はなりませんでした。
余りにテンションを上げ過ぎた結果、ガッカリ感が強く、今年の日本のプロ野球なんて明日があるか、
などと、少々ヤケクソ気味に(!?)書いてみようと思っておりまする。

2008年、米大リーグ(MLB)でプレーする日本選手の数が過去最高になった。
07年のオフシーズンで、去就が注目されていたA.ロドリゲス(ヤンキース)やシリング(レッドソックス)
といった大物が早々に所属球団と再契約を結んだ。
そのためFA市場には目玉選手が少なくなり、日本選手への関心も高まった。

中でも主軸を打てる中日・福留や、二ケタ勝利が確実に計算できる広島・黒田には複数の球団が
獲得に名乗りを上げ、福留は総額4800万㌦(約53億円)の4年契約でシカゴ・カブス、
黒田は総額3530万㌦(約40億円)の3年契約でロサンゼルス・ドジャースと、
日本ではまず考えられない高額契約となった。

また07年に総額250万㌦(約2億8000万円)の2年契約でレッドソックス入りした岡島の活躍で
各球団が刺激され、日本の救援投手の獲得競争も激化した。
ロッテ・小林雅は2年総額625万㌦(約7億円)でインディアンズ、
同ロッテの藪田は2年総額600万㌦(約6億7000万円)でロイヤルズ、
楽天・福森は2年総額300万㌦(約3億3000万円)でレンジャーズと契約した。

福留、黒田はともかく、小林・薮田・福森などは、日本球界ではいわゆる全国区とは言えず、
“(言われれば)あぁ、あれね”といった程度の“岡島効果”の恩恵に浴した選手達。
いずれも日本では考えられないような年俸をもらうことになった。
福留にしたところが、読売・巨人も獲得に名乗りを上げたが、「資金的な問題」を理由に断念した
経緯がある。

いずれにしても日米の資金力格差は拡大している。
セリーグのコミッショナーが11月に明らかにしたところによると、
07年のMLBの総収入は67億7500万㌦(約6700億円)で、2000年比倍増。
ネットでのチケット販売が増え、観客動員が過去最高を記録、ウェブサイトでの試合動画の
優良配信や、日本を初めとして海外へのライセンス契約なども好調である。

2011年7月、日本では地上波放送が廃止される。
総デジタル化になるとは、少なくとも情報面ではセンターと地方の格差がなくなるということである。
極端に言えば、米NYで得られる情報と、例えば自分の実家のある富山で得られる情報に全く格差
がなくなることを意味する。

そうした歴史的な転換期の中で、最近の日本のキー局が制作する番組は、“お笑い”を中心に、
視聴者を馬鹿にした、レベルの低いものばかり。
またスポーツ番組にしても、CMを見てるのか試合を見てるのか分からないものばかりで、
試合の最高潮に場面で打ち切りといったパターンも多い。

今年のNHKはMLBに関して、どういった番組編成をするのであろうか。
ヤンキース・松井の去就が心配だが、もう少し経てばMLB漬けの毎日が始まると思うと、
ほんとにワクワクする。
MLBをおかずに朝食を食えると思うと、早朝の仕事も捗るというもの。

現在は金融面ばかりでなく、生活面でもグローバル化が劇的に進んでいく中で、
どの分野においても「マクロ戦略の大々的な改革を図る」時期である。
かくして、FA資格の取得期限など、小手先の手法で日本の優秀な選手の流出を防ごうとしている
アナクロな日本球界に魅力があろうはずはない。

アナクロの権化、読売・巨人戦など、ヤンキース・松井復帰といった大胆かつ”サプライズな作戦”を
練らなければ視聴率の低下どころか、巨人戦自体がTV画面から消えることもあり得ない話ではない。
逆に、巨人戦の放映がなくなって、サッパリ・スッキリするかもしれないなぁ...