青柳孝直、遂にCDデビュー!?
今は関西在住の、シカゴ帰りで、スラングならまかせとけの、元部下のSに電話した。
「おいSよ、オレもついにCDデビューだ。それもド演歌で!」
「ハァ....?? 青柳さん、昼間から酔うとるんですか??」
「ハハハ...10年前の本のCD化だよ」
関西訛りが完全に板についてしまったSに、素っ頓狂な声を出させたCDとは「ソロスの55の言葉」。
今から10年前の1998年、総合法令出版(株)から刊行、中ヒットした経緯がある。
ソロスとは、言うまでもなくジョージ・ソロス。
1980年代から90年代にかけて世界のヘッジファンドの先駈けとなった金融界の大立て者。
大英帝国相手にポンド売りを仕掛け、歴史的な大勝利したことでも有名。
そのソロスの壮絶な生き様が世界的に知れ渡り、日本語翻訳も盛んだった。
自分はソロスが知れ渡る前から、ソロスの主宰するヘッジファンド(=ソロスファンド)の研究をしており、またギャン理論のW.D.ギャンと共に、ソロスの相場哲学にも傾倒していた。
ソロスの相場哲学にはキリスト教をベースとした
「神はすべての人間に対して平等である」が根幹にある。
もう少し詳しく言うとすれば
「人の運命(=幸福)の絶対量は平等である」になる。
これを相場に当てはめると「百戦百勝は有り得ない」ことなり、従って、
「相場で連戦連勝し、大勝ちを続けた場合、その余りある“浄財”は、世の中の困った人にお裾分け
しなければ、次は負ける」という発想になる。
こうした根本理念でソロスは、東欧を中心に1千億円単位の寄付を繰り返すことになった。
そうしたソロスの相場理念を、自分が翻訳した文章の中からピックアップし、
当時の事象に当てはめたのが「ソロスの55の言葉」だった。
ちなみに55をピックアップした理由とは、
(これを明かすと、出版社から“ふざけてる”とお叱りを受けそうだが、もはや時効ということで
お許し戴いて)
「GO!GO!(ゴーゴー)」と語呂がよかったのと、
当時、読売巨人軍4番に定着した北陸の星・松井秀喜の背番号が55だったからである。
その10年前の本が、今回、Pan Rolling社によりCD化され、発売されることになった。
10年前の本がCD化されるということは「内容が普遍である」ことになり、
物書きの端くれとすれば、望外の喜びである。
平素から、桑田圭祐や山下達郎のような、10年以上の前の楽曲が、未だに新鮮さを失わない
スタンスに、ある種の“憧れ”を抱いていた自分にとって、鳥肌が立つほど嬉しい。
同CDのジャケットから、これぞと思われるものをいくつか紹介したい。
自画自賛的に言わしてもらえば、汗臭く、ガチガチしているが、一所懸命さが伝わるものばかり。
翻訳した本人が言うのも何だが、新鮮さは失っていないと思うが、どうだろうか?
「『市場は間違っている』というのは私の強い信念である」
「三菱地所によるロックフェラーセンターの買収もあった。しかしこの時の日本は自らの限界を
超えていた」
「社会現象の研究は、むしろ『錬金術』と称するのが適切かもしれない」
「単純な認識論的な構造を持つ伝統的思考形式は、現実とは全くかけ離れた信念に陥りがちである」
「普遍的な理念というものは大概は評判が悪い。人々は自分が生きることに精一杯である。
集団的な生存に対する真の脅威、あるいは仮想の脅威がなければ、人々が共通の命題に
目覚めることは有り得ない」
「市場は常に弱者、つまり確固たる信念を持たない投資家を完膚なきまで叩きのめす」
同CDはPan Rolling社のホームページにアクセス、直接購入する方式で販売されています。
また有料でダウンロードする方法もあります。
現物を手にとってご覧になりたい方は、(青柳の行き付け)“六本木のりの”のカウンターへどうぞ。
(和食・六本木のりの TEL:03-3401-7200)
エンジに白抜きのジャケットは、“のりの”の名刺の配色と同じで、ものの見事に同化して、
パッと見は分かりづらいかもしれませんが、シッカリ鎮座してます。
今回のタイトル、”受け”を狙ってエイヤッツとやってしまいましたが、少々大袈裟でした。
どうかご容赦下さい。
最新刊「2009年世界バブル大崩壊」共々、絶大なるご支援のほど、よろしくお願い申し上げます。
