10月の神宮球場で
最近の市場の動きは異常である。
NYダウが8,000㌦を割り込んだ。日経平均がバブル時の最安値を更新した。
ユーロ円で、ユーロが一日で14円も円高が進んだ…といった異常な世界を醸成している。
20世紀後半からのコンピュータ主導の相場の動きは、人間が本来持つ
「(ここから先の売りも)怖い」
「なんぼなんでも、もうそろそろだろ」
「そんなはずがないだろ」
などと迷うこともなく、それこそ“全く血の通わない”「イチッ足すイチッはニッ!!」だけの
無茶苦茶な世界を醸成する。
それが相場の世界でいう“スパイラルな下落”となる。
そんな血生臭い世界になって1か月余り、某氏から
「青柳さん、気分転換にたまには神宮(球場)はどう?」といった誘いを受けた。
「青山(ラグビー場)でもいいよ」
「(神宮球場で一杯飲りながら)お互い、頭を冷やそうや」
最近の繁華街、例えば東京・銀座の夕刻などは、歩いている9割方が若い女性。
何をそんなに“得意がって”いるのか、キッチリ着飾って、ソックリ反って歩いている。
(言い訳ですが、そのように見えるだけです。ハイ)
だよな、あんたらは株価がどうの、為替がどうの、景気がどうのには関係ないもんなぁ..
で、歩いている残りの一割の男性軍は、何気に下を向いてトボトボといった風情。
しようがないよな、この調子じゃ(最後の頼みの)ボーナスも(期待通りに)出そうにないもんなぁ…
銀座と言えば、銀座ムラの高級店の閉店騒ぎも漏れ聞こえてくる。
あたりマエダのクラッカー(古いギャグで申し訳ありません)。
誰がこの100年に1回の大不況に、座って5万、ボトル入れて10万の世界に行きますか!って…
こうした環境の中、たまには神宮もいいか、などと、某氏の誘いを受けることに。
当日はどんよりした曇り空。時折パラパラと雨も降りてくる天候。
ピクニック気分よろしく、「缶ビールや缶チュウハイ+おつまみ」が入ったザックを持った某氏と、
明治神宮野球場(神宮球場)外野席入口で待ち合わせ。
法政VS東大という、よりにもよって超マイナーなカードで、レフトスタンドの観客は我々二人のみ。
閑散というよりは寒々といった感のする風景。
委細かまわず、「じゃ、やりますか!」ってことで、乾杯する。
内野席学生席では、少ない観客に怒るがごとく、ここを先途の(ヤケクソ)応援。
特にチアガール連中の熱狂度がすざまじい。
「何であんなに…エネルギーが無駄だよ!ったく」って呟いたら、某氏が苦笑いしてる。
そう言えば、今からうん十年前、初めての早慶戦の時の我々も同じだった。
闇雲に溜まりまくったエネルギーを発散する機会を狙ってた。全く同じだった...
晴れて緑の眩しい神宮球場で、校歌を歌って鳥肌立ってた。
「おう、やっと大学生になれた」なんて…
大学3~4年にもなると、皆で集団行動をとるのが馬鹿らしくなり、ガールフレンドと
(学生応援席でなく)一般内野席に“ご招待申しあげる”パターンになっていくが、
いずれにしても神宮球場は、特にワセダOBには“心のふるさと”には違いない。
以降、神宮へ行ったのは、(怪物)法政・江川、(長嶋ジュニアの)立教・長嶋一茂、
(平成の本塁打王の呼び声が高かった、現巨人の)慶応・高橋由伸を見にいった程度。
現在の神宮球場はプロ仕様になっており、往時の面影はないが、六大学野球特有の、
あの“無駄に元気”の世界だけは不変でありました。
そうか、こんな時こそオレらも“勝つ!!、勝つ!!、勝つ!!”ってな調子の、
“カツ”が必要なようだ。
誘ってくれた某さん、ありがとう!気分転換にはなりました。
荒っぽい異常な世界ですが、お互いにばんばりませう!!
