エクスプレッションズ(Expressions)
FM東京系日曜日午後2時からの「サンデーソングブック」を聴き始めて10年超になる。
山下達郎がMCをする、オールディーズ中心のマニアックな音楽番組である。
自分の曲を除き、最近流行のJポップスは一切流さない、良く言えばキッパリ感のある、
普通に言えば、まさに頑固でマニアな番組である。
「(自分が集めた楽曲専用の)棚からひと掴み(で選んだ)」、略して「タナツカ」などといった、
山下達郎のスケジュールの都合で、ややもすれば「めんどーくせ~な」といった怠惰なスタンスに
なることも度々。
ファンからのリクエストに徹底して難癖をつけたり、小馬鹿にすることも平気。
継続して聞いていると、その時のヤマタツ(山下達郎の略称)の体の調子も分かるという、
だからマニアな番組である。
しかし1960年代から2000年前半まで、
「なぜにあなたはそんなにアメリカン・ポップスが好きなのですか?」
「どうしてそんなことまで知ってるのですか?」
といったヤマタツのマニアな知識が披露される。
でもやっぱりヤマタツの凄いのは、
「クリスマス・イブ」や「ライド・オン・タイム」に代表されるように、
10年前の曲であろうが、20年前の曲であろうが、新鮮さが全く失われないことである。
まぁ、言うところの(カミソリ型の)天才ではあります。
そしてその奥さんが、ご存じ竹内まりや。
毎年、お盆の時期と年末・年始の時期には、そのサンソン(サンデーソングブックの略称)のゲストと
して竹内まりやがお出ましになる。
これが秀逸。何気に山下家の生活振りが暴露される。
ヤマタツが「ウナギが好き」だの「スコッチのハイボールが好き」など云々。
余りに面白いので、どうせならずっと一緒にやれば、とは思うが、ヤマタツが頑固に拒否。
番組ファンからの再三のリクエストに対し、
「これ、オレの番組だもんね」「ガンバルもんね」と呟いた時があったが、それこそ爆笑してしまった。
とにもかくにも、お互いの領域の才能を認めあった、天才型の作曲家&アレンジャーと、
20年に一人の歌い手がセットになった会話は、さすがに奥が深くそして興味がつきない。
ある種の理想の夫婦のカタチではあります。
今回のタイトルは竹内まりやのデビュー30年を記念したベストアルバム。
(以下はジャケットからのまる写しであります)
竹内まりやの華麗なポップス・ヒストリーを丸ごと凝縮した、初のコンプリート・ベスト・アルバム。
時代を超え、世代を超えて歌い継がれる珠玉の42作品をレーベルを越えて収録。
ってなわけで、発売日の10月1日、早速に買いに行きました。
(近いこともあって)銀座4丁目の山野楽器ではありますが、まさにまりや一色。
まりやの写真が添付された大入り袋(!?)が、店頭に山のように積まれておりました。
それが次から次へと、自分ら中年族を中心に、ひっきりなしに売り捌かれておりました。
で、肝心の曲でありますが、全曲が最新のデジタル・リマスターしてあり、とにかく新鮮。
知った曲が生き返っております。
全曲を聴くには(ラフに)4分×42曲=168分=約3時間かかります。
だによって全曲は聞いてはおりませんが、自分の好きな曲を、例えば、
「駅」「シングル・アゲイン」などをリピートしつつ、楽しんでおります。
別に宣伝をするつもりはありません。
が、ああたらこうたら言いながらも、こうした「ヤマタツ+まりや」のセットメニューは、
一生聴き続けていくだろうな、なんて改めて思っている次第であります。
