講演記念日
11月26日から始まった円高の流れは、27日の早朝になって強烈な流れとなり、
14年振りに84円台に突入した。
日本時間の午前7時から8時の時間帯は、連続する世界の市場の一日の中で
一番手薄な時間帯であり、世界の投機筋にとっては狙い目の時間帯である。
今回の円高・ドル安もその時間帯をピッチリ狙われた格好となった…
と、ここまでは為替の話だが、今回言いたかったのは為替の話ではない。
11月27日は自分の出た中学校での講演会の日だったのである。
選りにも選って講演会当日に市場が荒れ狂うなんて…オィ、オィ…
中学校を卒業して、気の遠くなるような時間が経過している。
これまで全国各地で幾多の講演会の講師と呼ばれ、話をしてきた。
だが、どうしてもやりたいことがひとつあった。
自分の出た中学校での講演である。
生徒会長として演説(!?)した檀上で、もう一度話してみたい…
それがついに実現した。その日が27日だった。
その日の歴史的で強烈な円高は、金融市場で生きてきた自分に対する
市場からの”祝・講演記念日”との祝砲か?などと(自嘲気味に)考えたりもした。
JR東京駅から早朝の列車を乗り継いで、中学校に到着。
校長先生と歓談した後、校舎内を案内してもらう。
自分たちが通っていた当時の木造校舎は既に建て替えられ、
今では県内有数のインテレジェンス・スクールとして生まれ代わっている。
中はまさに迷路の様相(!?)である。
まるでコンクリートの要塞(!?)のようになっている校舎にも驚いたが、
グランドのナイター設備にも驚いた。
当時は裸足で運動してもいいように、生徒全員で石拾いをしたっけなぁ…
オオッ~、これだったら多少遅くまで運動できる。うらやましぃなぁ…
お上りさんじゃあるまいし、驚いてばかりいても仕様がないが、とにかく驚くことばかり。
会場(体育館)には、生徒全員のお出迎え。
うん十年振りに見る紺色のセーラー服である。オオッ~、なつかしい。
で、男子生徒に坊主頭は数えるほど。
詰襟学生服に坊主頭は中学生らしくて、似合うと思うけどな。
校長先生にお聞きしたところ、坊主頭は30年前には廃止になったらしい…
そんなこと今更と、笑われてしまった。これも時代の流れですか…
気合を入れて約1時間半
何を話したかはひ・み・つ。
言えることは、途中から完全に中学生の気分になってた、ってことである。
最後に、
質疑応答の代わりに、現在の生徒会長(三年生)や新生徒会長(二年生)を手始めに、
主要運動部のキャプテンに檀上に上がってもらって、今後の抱負を述べてもらった。
その時になって、会場全体が一気にワッと盛り上がった。
頬を少々赤らめ、モジモジしながらも、エエイッとばかり抱負を述べる生徒諸君の
姿がうつくしかった。
帰り道、自分の登校行路を歩いてみた。
途中で一服つけながら、しみじみ考えた。
世界を放浪して、ようやくこの場所に帰り着いたかと…オーバーでなく…
実家で出迎えてくれた母親がいみじくも言った。
「今日はいい顔してる」。
そうですか…そうかもしれない。だって中学生に戻ったのだから…
校長先生を始め学校関係の皆様、教育委員会の皆様、そして生徒諸君、
いろいろとお世話になりました。
本当にありがとうございました。
今後も目一杯頑張ってやりたいと考えております。
