2011年09月26日

隣は何をする人ぞ

本ブログに、つい1週間前、残暑見舞いを載せた途端、大型台風の襲来、
そして遅まきながら秋の足音が聞こえ始めました。
皮肉と言えば、全く皮肉っぽい展開ではあります。

17日から25日の9日間に三連休の2連発、そして大型台風の襲来で、
実質的に活動できたのは2日という、至って変則的な日程の中で、
皆様はいかがお過ごしでしたでしょうか?
今回のように小刻みに休みを挟まれると、かえって疲れませんか?

長年知り合いの銀座のクラブのマネージャーなどは、
「9末に向かって2日の営業じゃ、上がったりですわ…」などと申しております。
確かに“水”関係の商売の最大の敵は、やはり“水(=雨)”になるようです。

ただ間違いなく涼しくなってきたのは事実。
6月から始まった夏が、9月末にもなってようやくエンディング・テーマが聞こえ
始めました。いやぁ、ほんとに長かったデス。
湿気のある暑さには滅法弱い自分にとって、ホント救われます。

涼しくなると同時に、目に見えて食欲が増進しております。
冬眠中の熊がムックリと起きだして、エサをむさぼるといった状態。
特に炊き込みご飯がことのほか気にいって、3合などはアッという間。

自分が住まいする地域には松竹梅の三段階のスーパーがありまして、
たまたま入った“松”のスーパーで見つけた“炊き込みご飯の素”がスグレもの。
ザギン界隈の専門店で食べるよりは美味しいと自負しております。

ネタを明かしますと、通常の米とモチ米を5対1の割合、つまり3合炊きだと
通常の米を2カップ半とモチ米を半カップ、その割合で通常よりは大目に水洗いする。
そして富山の米ですので、立山の水を使うと、絶妙な味に出来上がります。
あまりに美味しいので知人等に配って、喜んでもらっております。

話を変えます。今のマンションに住みだして10年をはるか超えております。
築35年の古いマンションですが、隅田川の傍で、ザギンやギロッポンにも近く、
終の棲家とも考えております。

ご存じのように都会のマンションでは隣人同士の付き合いは全くと言ってありません。
一旦付き合い出すと、それを継続するのが面倒だという意識は間違いなくあります。
だから不用意に声をかけないし、お互い無視をする振りを致します。

ただ10年をはるか超えてしまうと、自然に隣人の動きが解ってしまいます。
エレベーターで出会うのも仕様がないことだし、全く無視を決め込むのも大人げない。
かような流れから、相手が何様であるかが解ってしまうのも致し方ないことです。

自分の部屋のななめ向かいに、少々年齢が離れたカップルが住んでおりました。
そうですね、5年くらいでしょうか。
そのカップルが頻繁に喧嘩をする。原因はわかるはずがありません。
なぜケンカをするのが解るかというと、(若い方の)女性が泣きじゃくって、
エレベーターに駆け込んでくるのに頻繁に出会ったからです。
頭はクシャクシャ、着ているものは着崩れたジャージ、化粧っ気は全くなし。
そんな姿を何度も見ていました…

ある日、コンビニで、着飾った化粧バッチリの若い女性から挨拶された。
あんたは誰???
それはくだんの“いつもスッピンの着崩れたジャージ姿の女性”でした。
聞くともなく聞いたら、くだんの彼氏と別れたとのこと。
女性ってホント強い。見返してやるんだ、という迫力満々。
だから何んだ?と聞かれても答えに窮しますが、女性の執念を見たってことです。
あまりに別人なので驚愕したってことです。たったそれだけのことです。

いよいよ食欲の秋、酒が美味くなる秋が本格的にやってきます。 
秋深し 隣は何を する人ぞ

2011年09月24日

「川口語録」の研究

最近、少々気になっている人物がいる。
あの“はやぶさ”のプロジェクトチーム主任研究員の川口淳一郎氏である。
奇跡の生還を果たした“はやぶさ”は、今や日本のヒーローであり、
暗い日本の救世主であり、最近では映画化もされている。

正直言えば、宇宙そのものには全く興味がない。
そんなはるか彼方に行ってどうすんだ、っていう、至って単純な見方をしている。
何故なら自分は、宇宙よりも壮大で複雑に思える“相場”に対峙しているからである。
しかしそのはやぶさを生還させた人物には興味がある。

今週は趣向を変えて、(手抜きではありません、念のため)
最近の日経新聞夕刊連載コラム「人間発見」に1週間にわたって掲載された
宇宙航空研究開発機構(JAXA)教授、川口淳一郎氏のインタビュー記事を紹介したい。

敢えて論評は避けようと思う。というより、そんな論評は不必要である。
氏の言い分には現在の日本の諸問題の打開策が隠れていると思う。

「小学校6年生の時、めがね屋で買ってきたレンズを塩化ビニールの筒に固定して
望遠鏡を作りました。父は私が作るのを黙ってみていましたが、
レンズの固定の仕方など、私が解らないことを聞くと教えてくれました。
「まずは自分で考える」という訓練だったようです」

「東大大学院時代の恩師から聞いた『今見えているものはみんな過去のもの』との
話に納得し、「学び」」から「研究」の世界に目覚めました」
「教科書や論文を読んでも過去のことしか分からない。学びのプロになっていては
独創的なアイデアは生まれてこない。自力で考える訓練すべきであると思いました」

「東大大学院を修了して就職した文部省宇宙研究所には、独創的な考え方をする
“変人”が沢山いました。問題点を指摘するのではなく『こうしたらできる』という人ばかり
でした。そういう意見がどんどん出てくると、未解決な問題があっても「何とかなる」と
前向きに考えることができるようになりました」

「自転車が好きで、高校の頃は北海道を一周したり、(京大在学中には)京都から
(故郷の)弘前まで帰ったりしていました」
「私は小惑星探査機「はやぶさ」が地球に生還した時「意地と根性で何とかゴールさせた」
と言いました。「何が何でもゴールする」という点で、自転車は意地と根性を鍛えてくれた
のかもしれません」

「はやぶさが行方不明になってから以降、「はやぶさ」との通信が回復できるか否かは
「神のみぞ知る」です。失敗と成功を分けるのは「運」としか言いようがない。
すべてを尽くした後は神頼み。科学者といえども運に頼らざるを得ない部分もあるのです」

「私が通った弘前高校には独創的なことを言う人が認められるような雰囲気が
ありました。そういう弘前の風土が世界初のアイデアを育んでくれたのかもしれません 」

「惑星探査計画には目先の利益なんてありません。私がアポロ計画を見て「はやぶさ」に
挑戦したのと同じ気持ちで新しい技術開発に取り組む人が出てくれば、新しい日本が
見えてくるのではないでしょうか」

「一流国とは新しい文化を創造して次の世界をつくれる国だと思います。そのための政策、
人材育成、教育を考えないと未来はありません。財務省の関係者にそういう話をすると、
「独創性に対する投資は死屍累々で、何も成果に結びつかない。どうしたらいいんですか」
と逆に聞かれてしまいました」


2011年09月19日

季節外れの残暑見舞い

今日は3連休最終日の「敬老の日」。
でも季節外れのご挨拶を申し上げなければなりません。
本ブログにアクセスを戴いている皆様、心より残暑お見舞い申し上げます。

でも何でこんなに暑いんだ?
何で台風がノロノロ動くんだ??
暑さ寒さも彼岸までって言われておりますから、この暑さも今週金曜日の秋分の日まで
とは思われますが、とにかく蒸し暑い。
台風が持ち込む湿気がどうにもならなりませぬ。

この際、公式発表は無視。昨日の東京の街中は35度以上もありました。
少々外出致しましたが、もう汗みどろ!
で、連休明けはまたまたノロノロの台風をお迎えしなければなりませぬ。
10月を間近に控えてのこの状況、もはや異常というしかありませぬ。

そして中途半端に連休をもらっても、当方としては戸惑いばかりであります。
日本が休み、って言っても、海外市場は開いております。
従って、海外市場の動きを見ざるを得なくなります。

こうした休日には、道行く方々が、特にすべてのカップルがとっても幸せそう見えます。
何でオレだけこんなんだっ?って、思うのであります。
ザラザラした、ある種悲惨な気持ちになりまする。

こんな時は麻雀ゲームをすることに致しております。
自分の今使ってる麻雀ゲームは、エッツ、何でそんなに高いんだ、単なるゲームソフトだろ?
ってほどの値段ではあります。
がドッコイ、それはそれで相当のスグレモノ。

登場人物(相手)が、プロの雀師は勿論、ヤクザ屋さん、お相撲さん、プロ野球選手、
クラブのママさんや、渋谷界隈のヤンキー、麻雀がメシより好きなご隠居さんなど、
それこそ多士済々。
そして麻雀特有の出す声も、それぞれにリアル
少々考え込もうなら「早くしろ!!」「ハイハイ、朝までお待ちしますよ!」など、
自分がデカい手で上がろうものなら「何だと!!」「私から上がるの?」…
そして上がりの掛け声の「ロンッ!!」って掛け声がリアル過ぎて、思わずライターを
たたきつける(!?)のもしょっちゅうであります。

かくして、二台のPCを使い、一方では為替レートをチェックしつつ、一方では麻雀ゲーム
をする、っていうのが連休の時間の過ごし方であります。
何か空しい(!?)
はいッ、その通りであります。

ただ今回の連休中には、これまでにない“変わった”こともありました。
週刊新潮の編集部からの取材依頼。
これまで30年超愛読してきたあの週刊新潮からの取材であります。

エエッ、何事???何で自分が???と思いましたが、
よくよく聞いてみれば、テーマは「日本国債の崩壊の時」。
確かに「日本国倒産」シリーズを発刊してきた経緯あり、時間の経過と共に、
その内容が真実味を帯びてきたから、ってことになったようです。

ここ1年半、
世の中を煽情するような、ジャーナリスティックなモノを書くのを止めよう、
ジックリ自分を鍛え直そう、空っぽになった“頭の引き出し”に知識を詰めよう、
と、出版はしばらくご遠慮申し上げようと考えておりましたが、
どうやら動き出す時期が来ているようです。

そろそろ、ってですか??
そうですね、もう少し涼しくなったら本気で考えます。

では皆様、季節外れの暑さの中、どうかご自愛戴きますよう。


2011年09月17日

「日本国債の破綻の時」はいつか

最近の銀行の「窓口のキャバクラ化」が著しい。
この「銀行キャバクラ化」については、もうかれこれ7~8年前に自著で言い始めた
ことではある。
「見栄え優先で、中身がなく、すべてマニュアル通りの受け答えしかできない」
という意味である。

昨今の金融不況の中で、派遣行員が中心になってきたせいもあるが、
とにかく突っ込んで質問すると全く答えられない。
一方で国内為替業務、特にお年寄りの送金に関しては、必要以上の過剰な反応を示す。
確かに「振り込め」詐欺が頻発する昨今では周到な扱いが必要ではあるが、
扱いが上から目線で、余りに過剰である。

こうした日本の銀行をバックに、日本国債は日本の個人資産で賄えているから大丈夫だ
と言われてきた。
ではその個人資産とは何か。それは個人の、日本の銀行に対する預貯金である。
日本の銀行(郵貯を含む)は、大口の貸出先もないまま、半ば強制的に日本国債を
買わされてきた。

現在、発表されている(通常引用されている)日本の個人資産は1,400兆円。
しかしその1,400兆円は住宅ローン絡みの資金も多く、東日本大震災や、
日本の空洞化経済による住宅ローン不良債権化の波が押し寄せている。

こうした状況下で、現在の銀行は、預金の引き出しを極端に渋るようになっている。
これは「表面的に発表されている預金額が、実際にはあり得ない金額である」リスクを
如実に物語っている。

また海外送金については、特にリーマンショック以降、税務当局と絡んで、
モニタリングを綿密に行うようになっている。
これも、日本の銀行の預金額を減らさないようにするための手段であり、
最終的には「国債購入資金を減らさないための手段」と思われる。

要は日本の個人資産1,400兆円は、(あくまで推定だが)20%減の1,200兆円程度にまで
減額してしまっているのではないか。
そして毎年50兆円の恒常的な赤字国債の発行、また今回の東日本大震災の復興資金として
総合計で100兆円程度の資金が必要と考えれば、
日本がこれまでに積み上げてきた借金1000兆円を含めて、日本の財政はほぼイーブンに
近くなってしまっているのではないかとも考えられる。

あの慎重居士の野田新首相が、そして自民の異端児・与謝野さんが強硬に増税を
唱えるのは、両氏とも財務官僚とべったりと言われることも含めて、
日本の財政事情が必要以上に逼迫しているのではないか、と考えても不思議ではない。
いずれにしても日本は、財政赤字を海外に頼らざるを得ない状況に近づいているのは
間違いない。

とすれば、考えられる以降のシナリオは以下の通りである。
日本の財政が逼迫すれば、その資金を充填しようとするのが自然の流れである。
当然にしてその矛先は、日本が世界第二位の保有高を誇る米国債にも向かう
ご存じのように、現在の米国には債務返済できる状態にはない。
仮に、無理矢理請求するとすれば、日米安全保障条約は破棄され、日本は丸裸になる。
と当時、に米国債の大暴落となり、世界経済自体が崩壊する。

21世紀は、米国ドル、欧州ユーロ、中国元の三大通貨の時代となり、
好むと好まざると「三択の世界」に入るものと思われる。
その中で日本は最終的な選択を強いられ、生き残るためには必然的に米国の支配下に入り、
「日本国内でドルが使われる世界=円の放棄」を容認せざるを得なくなる。

巷間では、財務省が「ドル建て日本国債を密かに計画している」と噂されている。
日本が「ドル建て日本国債」を発行する時とは、
「日本が米国の金融方針に沿った国になる=(更に明確に)米国の属国になる」
ことを意味する。

日本の実態は予想以上に深刻なのかもしれない。

2011年09月10日

「安全通貨」の意味

米欧の財政不安、米国債の格下げ、世界経済の減速懸念。
金融市場に動揺が広がる中で、日本円とスイスフランが急上昇している。
両通貨は現在の世界における「安全通貨」の位置付けである。
ではなぜ「安全通貨」なのか。
そしてその要因は何なのか。

まずは対外純資産の大きさである。
日本の10年来の対外純資産は国内総生産(GDP)の52%にあたる251兆円で、世界最大。
スイスも136%の64兆円と大きい。
共に経常黒字国であり、通貨の価値が安定している。

第二に、国際市場で流動性が高いことも共通している。
国際決済銀行(BIS)によると、為替取引におけるシェアは円絡み取引が16%、
スイスフランが6.4%で、とりあえずは世界の主要通貨の地位を占めている。

ただ最近では、スイスと日本の財政状況を比較する論議も盛んである。
スイスの公的債務のGDP比率は約40%。これに対して日本は約200%。
従って、日本の円よりはスイスフランがより安全との見方も広がっている。

ニクソン・ショックから40年の今年、長く最上格を維持してきた米国債が格下げされた。
それは、世界が「トリプルAなき世界」に突入したことを意味している。
音楽コンクールで言えば、「第一位のない2位の世界」に入ったことになる。

結果的に基軸通貨ドルが揺らいでいる。
しかしドルに替わる絶対通貨が見当たらない。
ユーロにしても創設以来の構造不安にぶつかり、ユーロ再生を巡って、EUの中心である
独は「なぜ怠惰な国を支援する必要があるのか」という独国民の不満に晒されている。

米国にしても、オバマ大統領が財政原理主義を貫く「茶会」党を説得できず、
債務上限の引き上げでもたついた。
現状の米欧に共通するのは、市場と民衆の狭間で政治主導力が揺らいでいる点である。

米欧先進国が低迷する中で、中国を中心とした新興国が台頭、
「自由市場が終わり、国家資本主義の時代になる」との大胆な予測もある。
しかし国家資本主義には大きな矛盾が露呈している。
例えば、中国の高速鉄道事故は急ぎ過ぎた成長のひずみであり、国家資本主義から
脱皮しない限り、人民元が国際通貨として信認されることはあり得ない。

「トリプルAなき世界」になったことで、混沌とした世界の着地点を見難くしている。
2012年には米国とロシアで大統領選挙があり、そしてまた中国の指導者も交代する。
こうした政治の季節には、各国が自国本位に陥る大きなリスクがある。

かくして一時的にしろ安全通貨として日本円とスイスフランが選択されるに至っている。
しかしそれはあくまで一時的なものであり、一旦欠陥が露呈すれば、
世界の通貨は一気に逃避する。

スイスフランは8月から9月にかけ、対円で約16%急落した。
それが一般的には知られざる金融市場の怖さであり、そして実態でもある。
円高の時代が続くのは長くて3年程度。
いずれにしても時間限定版である。

2011年09月04日

40年サイクルの符合・番外編

ここ30年、日本の刊行物の定期購読は何か?と言われれば、
「日経新聞」「週刊文春」「週刊新潮」「文藝春秋」ということになる。
10年前には「週刊現代」「週刊ポスト」も定期購読していたが、
“グラビア・ハダカもの”が増えたことでサヨナラしてしまった。
ヘアヌードと言われれば、最初のうちはオオッ!とは思ったが、
しまいにはどれを見てもおんなじに見え、飽きてしまった(!?)

その定期刊行物の「週刊文春」に連載の、
「阿川佐和子のあの人に会いたい」が楽しみにしているものの一つである。
対談集ではあるが、オッとあの人が、って調子で、気になる人物が登場する。
2時間から3時間の対談を約2ページ半程度に編集してあるが、相応に中身が濃くて、
結構読み応えがある。

で、9月1日号には「瞳みのる」が登場していた。
あのザ・タイガースのドラマー・“ピー”こと瞳みのるである。
それこそオオッ!!って調子の登場である。

と言っても、誠に残念ながら、20代、30代には全く通じなかった。
何人かに見せてみたが、全くの反応薄。
「渋くて、いいオトコだろ??」と聞いても、「タイガースのピーだよ」と言っても、
「それ、誰???」って調子。

最近、タイガースという単語を使えば、決まって(野球の)阪神タイガース?って
聞き返される。
違いますって!今回は伝説のGSバンド、ザ・タイガースです!

ボーカルが沢田研二(ジュリー)で、森本太郎(タロー)や、岸部一徳(サリー)、
加橋かつみ(トッポ)などがいた、伝説のGS人気バンドである。
堺正章・井上順のスパイダーズ、萩原健一のテンプターズや、ビレッジシンガーズや
ブルーコメッツなどもいたが、タイガースはGS時代の先頭を切っていた。

そのタイガースが解散したのは1971年1月。
その伝説のGSバンドが再結成・再始動するという。
そして瞳みのるも参加するという。

瞳みのるはバンド解散後、慶応大学に入学し、同大学院を経て、
慶応高校で32年間も教鞭を取っていた。
専門はなんと中国語。北京大学にも留学していたという。

団塊の世代の人間が、徐々に隅に追いやられ、居場所がなくなり始めている。
またくだんの剣道6段、ワセダの先輩Iさんにご登場願うことにする。
ごめんなさい、I先輩、あなたを巡るエピソードが、全ての話を完結する材料になります。

そのIさんが最近、髪の毛を染めることを決断したという。
「電車に乗ってたら、どうぞ!って席を譲られることが多くなったんだよな」
「帽子をかぶって、髪の毛を見せないようにしてるからかなぁ….」
「それが悔しくってねぇ…」
「オレってそんなじいさんに見えるのかなぁ??」

確かに時は流れ、今では平成生まれですって言われても、おおそうか、
というしかない時代になってきた。
昭和の時代が、徐々に徐々に遠ざかっている。
今回のタイガースの再結成は、こうした団塊の世代への応援歌にもなる。

タイガースの再結成・再始動などは、世の中の大きな動きから考えれば、
それこそ塵芥(ちりあくた)の、どうでもいい世界の話ではあろう。
しかし1971年から40年、世の中は間違いなく変化を起こし始めている。

2011年09月03日

“どじょう宰相”が起こすか、新しい風

仕事上で付き合いの長いワセダ先輩のIさん。
剣道6段で、よく言えば唯我独尊、冷静沈着な国際ビジネスマン。
だが有体に言えば一般常識が通じにくい、言ってみれば宇宙人。

つい最近も、
世界陸上・男子百米決勝で、ウサイン・ボルトがフライングで一発失格になり、
世界中がザワついている最中に、飲み屋から突然TELしてきて
「最近の金と原油の関連性について私見を述べよ」なんて言ってくる御仁である。

そのIさん、千葉県・船橋稲門会(ワセダOBの飲み会)の幹部メンバーである。
そしてその船橋稲門会にはくだんの野田佳彦新首相もメンバーとなっている。
Iさんの野田評は「地味で滅多に発言しないし、あいつは官僚べったりだからなぁ…」

8月29日の民主党代表選。
注目度も高くTV各局は、午前10時過ぎからライブ中継。
今回は野田さんも出てることだし、こりゃ見とかなきゃ、ということでTVはつけっぱなし。
正直、期待感は全くなかった。
どうせ今回も善戦の域は出ないだろう…

ところがその演説は乾坤一擲、原稿など全く見ないまま、ガチッと目を見据えて、
鳥肌が立つような凄みがあった。
コリャぁ、何かが変わる…

当選を絶対的にした決めセリフは、
相田みつをの言い方を引用した「どじょうが金魚のまねをしてもしようがない」だった。
「泥臭く、国民のために汗をかいて働き、政治を前進させる」と敢然と言い放った。
なるほどと納得し、最近の政治家にはない、何か新鮮な響きを感じてしまった。

民主党代表選では決選投票で勝利し、翌30日の衆院本会議で第95代、62人目の首相に
指名されることになった。
千葉県選出では初。戦後に限ると、就任時54歳3ヶ月は、
安倍晋三52歳、田中角栄54歳2ヶ月についで三番目に若い。

父親は富山の農家の6人兄妹の末っ子、母親は千葉の農家の11人兄妹の末っ子。
そして父親は習志野空挺団に勤務した自衛官。
何よりも感心すべきは、1986年10月1日から財務相に就任する2010年6月までの
約四半世紀、朝6時からの船橋駅前での街頭演説を続けた点。
県議選に初挑戦した時は13時間連続で駅頭に立っていたと言う。
簡単にできることではない。見事なまでの愚直さである。

政治信条はロバート・ケネディ元米司法長官の
「アイデアリズム・ウィザウト・イリュージョン」(幻想なき理想主義)。
確かにその言い方には“若さ”が垣間見られる。
が、生い立ちからくる独特の“泥くささ”が信用ができる。

確かにワセダという“(独特の)泥くささ(=愚直)”が売りの大学の同窓として、
身贔屓な点は否めない。
しかに誰がやっても同じというなら、この際、「自分はシティボーイではない」と
高らかに宣言する苦労人にやらせてみたいと切実に思う。

今回のどじょう宰相の誕生で、
司馬遼太郎の描く明治維新のような雰囲気が出始めた気がしている。
野田新体制で、新しい風が吹き、「これでよかった野田」と言わせることができるか否か。
21世紀前半の荒れた時代。
その手腕に期待したい。

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