2012年05月26日

追い詰められる家電量販店

PCを本格的に使い始めるのは1990年代前半。
それまでは「原稿用紙に書いて、原稿を届ける」ことが普通だった。
それが「PCに打ち込み、フロッピーディスクを編集者に届ける」パターンになった。
メールが普通となった現在では、その原稿データをファイル添付でメール送付する時代に
なっている。思えば驚異的に便利になったものである。

PCを使い始めてから(当時は池袋に本店のあった)ビッグカメラとの付き合いが
始まっている。
有楽町そごう跡に新装開店してからは、もはやビッグカメラ一本槍である。

とにかくPCやPC関係の付属品、コピー機、コピー紙など、PC関連機器の全てのものが揃う。
多少高いなと思っても、サービスポイントで還元してくれるから、まぁいいやとなる。
一旦入り込んだら逃げられないという状況になっている。

週末ともなれば、
“有楽町・いとしあ”の中心に存在することもあって、込み方がハンパではない。
近郷近在から、若いカップルがドッと押し寄せ、ビッグカメラの店内が大混雑となる。
ベタッーとくっついてエスカレータを占拠するものだから、混雑が倍増する。
用があって先を急ぐ者にとってイライラすることもしょっちゅうである。

そのビッグカメラ(業界5位)がコジマ(業界6位)を買収する。
連結売上高は1兆円規模となり、首位のヤマダ電機に次ぐ業界第二位となる。
ビッグカメラの創業は1978年。
全国主要都市で1万平方級の大型店を40店を展開する。
一方、コジマは1955年創業。
3000平方の中規模店を主として郊外の幹線道路沿いや住宅地を中心に200店舗を持つ。
結局は今回の買収で、店舗網の補完関係が築かれるとしている。

ただ最近の有楽町ビッグカメラの例を見るまでもなく、
若者のテーマパークとはなり得ても、本当に需要があるのかという点を考えてみれば
疑問符がつく。
要はただひたすら眺めるだけ。
購買意欲があるかといえば、“(全く)ない!!”と答えざるを得ないのである。

いわゆる白物家電、冷蔵庫、クーラー、洗濯機など、もはや「ない家がない」ほど
行き渡っている。
そして政府の家電エコポイント制度や、地上デジタル放送移行に伴う薄型TV特需も終了し、
“もう買うものがない”状態になっている。
特に1インチ1万円と言われる時代から薄型TVを買い続けた者にとっては、
今や1インチ千円以下にまでなってしまっている現状では、呆れると言うより、
馬鹿にされた感は否めない。

最近では、長年の宿敵だったソニーとパナソニックの提携まで言われ始める始末。
電機メーカー側でも構造改革を急いでいるが、
川下の量販店でも再編が急務となっている。
量販店は果たして生き残れるのか。

思えば、日本全国津々浦々の中小電気店を完膚なきまで駆逐したのが量販店であった。
その量販店が苦境に追い込まれている。
「驕れる平家久しからず」。栄枯盛衰は世の習い。
時代は大きな転換点に差し掛かっているようである。

2012年05月19日

MLBの経済学 -ゴジラ・松井の復活なるか-

テキサス・レンジャーズのダルビッシュ・有の活躍が目立っている。
現地時間5月16日のオークランド・アスレチックス戦で6勝目を上げた。
日本の時と同様に、“打てるものなら打ってみろ!”式の、
“上から目線”の(いい意味でのダルビッシュ式)手抜きスタイルも戻った。

このままだと20勝も夢ではない状況。
ポスティングによるレンジャーズ入団には入札金を含めて1億1千万㌦(85億円)と
いう巨額が動いたが、その金額に文句を言わせない活躍である。

そのダルビッシュの活躍が“光”とすれば、“影”は55番・ゴジラ・松井。
所属先が決まらないまま2月下旬に渡米、そのままニューヨーク郊外の施設で
自主トレを続けてきた。
キャンプからオープン戦、そして公式戦が始まって1ヶ月経っても松井の獲得に
動く球団は皆無だった。
時間が経てば経つほど契約は難しくなっていった。

米国での契約は絶望的と思われ、巨人やDeNA、楽天など、日本の球団が水面下で
ラブコールを送る中で、事態が急展開したのは4月20日過ぎのことだった。
現地時間4月23日に地元メディアが一斉に松井獲得を報じ、
4月30日、レイズは正式にマイナー契約を結んだことを発表した。
5月1日、本拠地・トロピカーナ・スタジアムで、マイナー契約選手としては異例な
入団会見を行っている。

松井の置かれた立場は年棒が全てを物語っている。
6年前、松井がヤンキースと交わした契約では4年間で5200万㌦(約41億6千万円)。
自己最低といってよい成績に終わった昨年でさえ、425万㌦(約3億4千万円)。
今回の契約はマイナー契約であり、年俸は40万㌦(約3200万円)。
十分の一にまで極端に下げられる、いわばバーゲン・セールである。

マイナーは若手育成の場である。
移動は基本的にはバス。飛行機でもエコノミークラス。
1日の食費もメジャーは106㌦(約8480円)でステーキ・リーグと呼ばれ、
かたやマイナーは3食を25㌦(約2000円)で賄なければならない。
ハンバーガー・リーグだのホットドック・リーグと揶揄される所以である。

これまでも松井は、ケガのリハビリのためにマイナーでプレーしたことはあった。
しかし今回は全く立場が異なる。
ヤンキースで4番を打ち、ワールドシリーズでMVPに輝いた松井が、
調整ではなく結果を求めて3Aでプレーをすることになった。

「松井は野球をやりたかったのだ。ここ数年はひざの故障などで満足なプレーは
できなかった。だから日本ではなく、米国でもう一度、とこだわった…」。
諸般の論調は松井に対して概して好意的で、美辞麗句で苦境・松井を報じている。

しかしその実は、MLBで10年プレーすればMLBの生涯年金の額が違うことも
松井がMLBでのプレーにこだわる大きなポイントのようである。
要は「今年中をはいつくばって10年という時間の経過があれば生涯安心」というのが
松井の究極のシナリオのようである。

プロスポーツの世界はどうしても金銭が絡む。
たかが野球、されど野球である。


2012年05月13日

生涯未婚率が示すもの

まず生涯未婚率を定義したい。
内閣府によれば
『「45~49歳」と「50~54歳」未婚率の平均値から「50歳」の未婚率を算出したもの』
としている。
50歳で未婚の人は将来的にも結婚する予定がないと考えることができるから、
生涯独身でいる人がどのくらいいるかを示す指標として使われる。

2010年の国勢調査によれば男性の生涯未婚率が16.7%。そして女性が11.9%。
特筆すべきは、前回の国勢調査2005年に比較して男性はほぼ横ばいだが、
女性が5ポイント近く上昇している点である。
要は現在の日本の男性の5人に1人が生涯独身であり、
女性が10人に1人が生涯独身だということになる。

人生90年とみれば、50歳で独身であるとしても不思議ではないことにはなる。
とは言え、50歳を過ぎての子作り・子育ては確かに楽ではない。
要は、「結婚生活を営み、子孫を残す作業を“しない”ことを是認する」時代に
なったということなのだろうか。

人生60年と言われた1950年~1980年あたりまでは、生涯未婚率が男女とも
2~4%近辺で定着していた。
急上昇し始めるのは1990年からである。時代背景を考えれば、バブル時代突入と共に、
生涯未婚率が上昇し始めたことになる。

確かにバブル時代あたりから男女雇用均等時代が本格化し、女性が強くなった点は
否めない。
女性が単独で不動産を購入する時代に入ったのもその頃からだったと思う。
また夫唱婦随の時代から、「婦唱夫随の時代」が始まったとも言える。

そして、ゆとり時代で育った人間が、本格的に社会人として世の中に出るように
なると、急カーブを描くようになる。
この調子だと、女性の生涯未婚率が男性を上回るのも近いのではないかと考えられる。

草食系男子or肉食系女子という言い方が流行し始めたのはここ2~3年のことである。
迫力のない男性が増えたということであろうが、
基本的に男性が女性をリードしなければ(守らなければ)ならないとする
「日本の伝統的な考え方」が寂れ始めている。

最近になって気づいたことだが、
最近の20代の女性は、確かに昔の20代とは違うようである。
エネルギッシュで固定概念に囚われない。
「想定外」に対しても、敢然と向かっていく。
それに比して20代の男性は、前よりも更に“ひよっこ”になった気がする。
また自分の周囲の30代40代の男性群も、“独身生活を謳歌する”というより、
“毒身生活に埋没”しているパターンが数多く見受けられる。

「一流大学→一流企業」という、戦後の日本のエスカレート的システムが完全に崩れ、
「一流とは何か」が論議される時代となっている。
「(日本式の)一流」が崩れ、「35歳定年制」が言われ始めた今、
日本のオトコ達が「想定外」の展開に自信を失い、迷っている。

最近刊行した「2015年 日本円完全消滅」では、日本全体のシステムが根幹から
改められると論述した。
次回の国勢調査は2015年。
その時点で、女性の生涯未婚率が男性のそれを上回っているように思えてしようが
ないのである。


2012年05月06日

つれずれなるまま、酒浸りの日々

1日2日を休めば9連休となる黄金週間。
日頃アクセスを戴いている皆様には如何お過ごしでしたでしょうか?

寒い寒い、何でこんな寒いんだ、温暖化現象はウソかよ、と言っているうち、
いつの間にかマフラーをしなくなり、
遅い遅いといって言っていたサクラが咲き、そして青々とした葉桜になり、
いつの間にか汗をかく季節となっております。
季節は巡るとは言いますが、本当にごくごく自然に時間が流れております。

自分は、と言えば、連休前半戦は相変わらずのひたすら飲むだけの生活。
そして1日に実家方面に帰り、5日の午前中には帰京致しました。

ただ実家方面でも連日にわたって飲み歩いておりました。
実家方面で唯一(!?)の若い女性が集まる“ちょんた”という意味不明の
ネーミングの居酒屋(焼き鳥が中心メニュー)にはキチン顔を出し、
中学時代の同級生がやっているミニクラブにもきちんと仁義を切り、
近所のタカシのやってる寿司屋にも何気に顔を出す、といった、
百年一日のパターンをキッチリ守り通しましたです。

また帰京した5日の夕方からは、麻布十番にあるシャンパンバーの試飲会にも
顔を出しました。まさに“歩く奈良漬け”状態であります。

“ええッ! お前がシャンパン?”とおっしゃるとは思いますが、
金沢出身で、アラサーで、元キャンパス・クィーンがやっているその店は
シャンパンという、いかにもセレブな飲み物を、自分みたいな野良犬にも
その美味しさを丁寧に教えてくれております。
スッキリ言ってしまえば、いわゆる調教ですなコリャ~

つまみも世界各国のチーズを中心に、和風の食材をフランス風に仕上げて、
そうかこんな食べ方もあったか、と思わせるような仕上げになっております。
ちなみに昨晩出されたのは“ほおずき”。
あんなもん、食えんのかよ、と思われるかもしれませんが、
新種のほおずきらしく、まさに果物のジャンルになってしまっておりました。

かくして、あれだけ嫌っていたシャンパンも、自分好みのシャンパンが存在する
ことが分かり、まずいまずいと思いつつも、“悪の道”に入り込んでしまいそうな
気配になっております。ほんと、ヤバイです。

今回の帰郷の際、驚かされたことがあります。
4日の夕方、実家方面の知人と、地元のテーマパーク・ほたるいかミュージアムで
待ち合わせ致しましたが、満員御礼札止めで入場お断り。
しかも県外ナンバーの車と、若いカップルのオンパレードで、
交通整理のおじさんが(誇らしげに)ピッピッと笛を吹いておりました。
確かに実家・滑川のほたるいかは、世界の魚市場・築地でも“滑川産”と形容詞がつく、
今や全国区のブランドではありますが、
“おいおい、これが滑川か?”といった盛況でありました。
ここから3年の間に北陸新幹線も正式に開通することだし、何とかせにゃなるまい
と、つくづく思った次第であります。

つらずらと日記風に書いてみましたが、最後に一言。
今回の新刊「2015年 日本円完全消滅」も、お陰様である程度の評価を戴きました。
皆様のご協力に感謝致します。本当にありがとうございました。
今後共、よろしくお願い申し上げます。


カテゴリー

アーカイブ

最近のコメント