2017年01月28日

世界を揺るがすツイッター大統領の口害

1月25日、帝国ホテルでの横綱伝達式。エツッ、なんで帝国ホテル???
押し寄せるマスコミの多さに、田子の浦部屋のスペースが足りない!?
嬉しい悲鳴を上げた挙句の苦肉の策だった。
かくして19年振りの日本人となる・第72代横綱・稀勢の里が誕生した。

余計な形容詞を一切使わない朴訥とした口上。
だが、かえってそれが好感度を増した。理由は明確だった。
1月20日の就任式から、まるでマシンガンのように連発する
米45代大統領・ドナルド・トランプの発言に癖壁していたからである。
連日の「(血の滴るような)レアステーキ」に胃もたれする中で、
日本伝統の「白菜の浅漬け」がことのほか美味だった。

新大統領の掲げたテーマは「偉大なる米国の復活」。
そして「理念」よりも「実利」。「国際協調主義」よりも「単独行動主義」。
これは
「深刻な不況とソ連の脅威で自信を喪失した国民を鼓舞し、
経済・軍事の両面で「強い米国」を目指す」
とした故レーガン大統領を見習ったものだった。
だが根本の考え方に“時代錯誤”があるように見える。

余りに過激に内向きの変革を志向する“異端児”を前に、
世界の緊張は高まっている。
世界は新大統領の3つの「不」に身構える。
まずは「不寛容」。
貿易収支の赤字を容認せず、中国、メキシコ、日本を名指しで牽制する。
高率の関税や企業への脅迫で投資や雇用を向けさせ、米製品を買わせようとする。

第2は「不連続」。就任初日から、
オバマケア(医療保険制度改革法)と環太平洋経済連携協定(TPP)を排除した。
既存政権の遺産を破壊することに活路を見出そうとしている。
一方的な関税引き上げや輸入制限は世界貿易機関(WTO)のルールに抵触する。
一連のグローバルな枠組みが米国の雇用や富を奪ったとする新大統領は、
既存のルールや機関の否定に走り始めたのだった。

結果として生じる第3の懸念は「不透明感」である。
積極財政策などへの期待から“トランプ相場”を享受した金融市場が
“次の手”に戸惑っている。
ヘッジファンドの雄・ジョージ・ソロス10億㌦損失との噂も、
市場をビビらす結果になっている。

1月17日の世界経済フォーラム(ダボス会議)で、自由主義経済の大切さを
得々と説いたのは誰あろう、中国の習近平国家主席だった。
民主主義と自由市場の先陣を切るべき米英が自国優先に舵を切り、
非民主主義の中国がグローバル化の盟主を気取る。
まさに倒錯した笑えないギャグである。

戦後の米国は孤立主義と決別し、
自由主義や民主主義の守護者として世界の繁栄と安定に貢献してきた。
公人になった後も選挙前と同様にツイッターを縦横無尽に駆使する、
たったひとりの指導者の出方次第で、超大国と国際秩序の変質が
深刻になり始めている。

「米国人の大きな特権は、失敗を犯してもこれを正す自由がある点にある」
(トクヴィル「アメリカのデモクラシー」)。
常にマスコミとけんか腰で相対し、不支持50%超の大統領に明日はあるのか。
米国は勿論、世界各地から非難の声が広まる。
「そんな(異端な)大統領を選んだのは誰なんだ???」。

折しもNYダウ20,000㌦がマスコミを賑わしている。
それは「新たな始まり」なのか、はたまた「全ての終わり」なのか…
「新大統領の早期辞任劇」の可能性を考えざるを得ない。

2017年01月20日

ジリジリ追いつめられる愛煙家&たばこ関連企業

今は日本時間2017年1月21日午前12時10分。
トランプ米大統領誕生まであと2時間ばかり。
世界はどうなるのか….グチャグチャになるだろな多分!?…
その前に落ち着いて、コーヒー&スモーキング・ブレーク….
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冬晴れの寒い週末の午後、余りにスカンと晴れた空に誘われ、
日用品買い出しに、チャリを駆って豊洲に出かけた。
少年野球の試合が三面とれるどデカいグラウンド。
おおやってる、やってるとタバコを吸いながら眺めていた。
と、35歳あたりの若いパパが血相を変えて飛んできた。
何か用??
「子供が野球やってるんですよ、タバコやめて下さい!!!」

狭い部屋ならともかく、隣に誰もいない、
デカイ空間の中でタバコ吸っちゃいかんのか??
平生は温和な(!?)自分もさすがにムッときた。
で、聞いた。ここは「禁煙エリアなの??」
その答。「じゃないけど、子供が野球してたら禁煙は常識でしょ!!」
受動喫煙対策がことのほか、神経質までにうるさく、
そして神経質になることが現代人であるとする昨今の風潮である。
逆切れして思う。んじゃ、もうタバコ売るの止めろや!

1月17日、
英たばこ大手ブリティッシュ・アメリカン・タバコ(BAT)は、
米2位のレイノルズ・アメリカンと経営統合することで合意したと発表した。
BATは未保有のレイノルズ株を494億㌦(約5兆6千億円)で取得し、
上場企業で世界首位の米フィリップ・モリス・インターナショナル(PMI)に
対抗する。

余り馴染がない企業などで少々説明すると、
BATの主力商品はラッキーストライク、ケント、ダンヒル。
一方、レイノルズの主力商品はキャメルなどで、
15年には米3位のロリラードを買収している。
上記主力商品は日本でも有名でその名は通っている。

こうした中で、日本たばこ産業(JT)はと言えば、日本国内に期待せず、
アフリカを今後の有望市場とみて、
2011年にスーダンのたばこ会社を350億円で、
2016年には500億円を投じてエチオピアのたばこ専売会社の株式40%を
取得している。

最近の業界の特色商品としては、灰と煙が出ない加熱式たばこ。
ただこの加熱式たばこは、アイコスという銘柄の商品を販売する
業界第一位のフィリップ・モリス・インターナショナル(PMI)の市場独占。
結果として業界は、次世代の“電子たばこ”に注力し始めているが、
そんな“もどき”が従来の愛煙家に通用するのか??

1月12日、飲食店などの業界団体が、
厚生労働省が検討している受動喫煙防止対策の強化案に対する緊急集会を
開催している。
マクドナルド、ケンタッキーフライドチキン、モスバーガー、
スターバックス、タリーズなどの大手各社は、ほぼ全店禁煙。

反対意見が多いのは当然ながら個人経営の喫茶店やスナック。
個人経営では喫煙室を設置する改装資金を捻出できなかったり、
設置場所を確保できなかったりと障害は多い。
禁煙にすることで客離れに追い込まれるという不安も多い。

いずれにしても
2020年の東京五輪までには「結論=強制全面禁煙」が実施される気配である。
元神奈川県知事で現参院議員が、
事あるごとに「禁煙できない国が先進国と言えない」と頑強に主張する、
神経質で憎々しげなしたり顔が目に浮かぶ。
そうですね、結局はあんたが正しいですよ!

……………..
しゃーねえーなと、たばこをふかして一服しております。
「今日も元気だ、たばこがうまい!」ってもう死語ですかね!?

2017年01月14日

炸裂する特朗普(トランプ)爆弾

トランプを中国語で記すと「特朗普」となるらしい。
新年早々から「特朗普」氏の発言が世界を揺るがしている。
今年はこの三文字が躍動することになろう。

5日、トヨタ自動車がメキシコに新設する工場について、
自身のツイッターに投稿、
「NO WAY!!=あり得ない」
「高い関税を払え!!」
と批判し、計画撤回を求めた。

当初は楽観論が大勢だった。
「メキシコからの輸入車に高関税をかければ、
(メキシコからの輸入が多い)ゼネラル・モーターズ(GM)や
フォード・モーターがたちゆかなくなる」
との思惑だった。
だがその楽観論は、
3日にフォードがメキシコの工場建設を撤回したことにより吹き飛んだ。
次に矛先が向かったのがトヨタだった。

日本企業と世界の自動車産業の代表格であるトヨタは、
「米国第一主義」を訴える露払いには格好の標的ではあった。
しかし自由主義経済社会においてトランプ氏の一連の発言は、
“介入”というよりは“企業妨害”と呼ぶべき暴挙だろう。

自分の思うがままに個別企業の戦略を動かし、米国に投資させる。
世界の雄・米国大統領にとっては強権の醍醐味かもしれない。
だが世界の企業は、同氏の縁故主義の高まりやロシアとの密約懸念も相俟って、
連発する奔放発言に「予見不可能な米国」を意識し始めた。

「偉大な米国の復活」を標榜するトランプ氏への期待はそれなりに大きい。
しかし大衆迎合的な公約や常識はずれの言動は、
米国内真っ二つに割ってしまっている。
富裕層と貧困層、白人層と非白人層、支配者層と被支配者層、
保守層とリベラル層…。
様々な形で社会の分断が深まり、容易に修復できそうにない。

多様な人間が集う米国は、
偽悪な差別や偏見を「パンドラの箱」に封じ込めてきた。
その蓋をこじ開け、偏ったナショナリズムの封印までも解いてしまった。
米国に内向き志向が強まればどうなるかは、これまでの歴史が証明している。

今後10年間で4兆~5兆㌦の減税と1兆㌦のインフラ投資。
一連の財政出動は、
金融緩和に依存してきた米経済を底上げする可能性は秘める。
いやがうえにも市場は浮き立っている。
だが債務の膨張を招く巨額の減税やインフラ投資が
計画通りに動き出す保証はない。
保護貿易や移民排斥が具体化すれば、財政出動の効果などは木端微塵である。

米国には古くから孤立主義のDNA息づく。
「怪物を退治するのに、敢えて海外に行くことはない」。
第6代大統領のクインシー・アダムズの(国務長官時代の)有名な言葉である。
しかし時代は変わった。今や米国抜きの世界経済は考えられない。

2009年6月の6,469㌦から始まったNYダウの長期の上昇相場は
6,469㌦×3=19,407㌦を超えた。
相場理論から言えば、底値から3倍以降は“神の領域”である。
そして20,000㌦目前に、いわゆる“寸止め”状態が続いている。
敢えてクリアしないようにも見える。

現状の株高・ドル高に“根拠なき熱狂”を感じる。
日本風に言えば“神ってる!”状況が続いている。
トランプという劇薬を投じてしまった米国はどう対処する??

日本は年初早々の大寒波襲来…雪だ、雪だ、の世界が始まった…
2017年は大嵐の様相である。

2017年01月06日

歴史は繰り返すか? -トランプ政権船出後の世界-

日本のお正月の代表的風物のひとつに、元旦の新聞がある。
とにかく分厚い。
何ページ建てか数えたこともないが、軽く150ページは超えるだろう。
言ってみれば1冊の本である。130円~140円の本!?
広告特集を含むにしても、現場の皆様に頭が下がる思いである。

で、2日3日が休刊。4日から通常発刊。
ただお祭りが終わった後の索漠とした感じのする記事ばかり。
ま、致し方ない。

平成29年1月5日付日経新聞朝刊。
20~21ページに、二面建てで掲載された宝島社のどでかい広告。
タイトルは
「人間は過ちを犯す。しかし学ぶことができる。
世界平和は、人間の宿題である」。
自社の宣伝をするつもりはないようだ。一体何を言いたいのだろうか。


………………………………………………..

2017年、反移民・TPP脱退を掲げてトランプ政権が船出する。
振り返れば、
1920年代の米国でもアメリカ第一主義を掲げ、
移民を排斥した時代があった。

まず当時の環境からごく簡単に説明してみたい。
1919年第一次大戦が終結。
その後の米国は大量生産・大消費時代を迎え、経済・文化の黄金時代へと
入っていく。
当時の米大統領はウッドロウ・ウィルソン。
同大統領は世界平和を掲げて国際連盟の創設に尽力する。
核兵器廃絶や中東問題に尽力しているオバマ現大統領と同じである。

ウィルソン大統領は1919年にノーベル平和賞を受賞するも同年引退。
しかしその後も、
「アメリカが世界平和・民主主義・自由主義をリードしなければならない」
とする「ウィルソン主義」がリードしていく。
この流れが、
「多国間で戦争はせず、平和的手段で解決にあたる」ことを定めた
1928年の「パリ不戦条約」につながっていく。

しかし「世界秩序の維持を推進するアメリカ」が決定的に変わるのは
1929年10月の大恐慌だった。
以降は、19世紀以来の欧州大陸と距離を置く「モンロー主義」が先行し、
内向きな保護経済へと転換していく。
これが各国の保護貿易化を促し、世界経済恐慌を悪化させることになった。

約100年経過した2016年の米大統領選でトランプ勝利となったことで、
「世界秩序を維持するアメリカ」から「移民は追い返せ、アメリカ第一主義」
へと変貌する“手のひら返し”現象が起きた。
その流れは、EU脱退を僅差の国民投票で決めた英国をはじめとして、
反移民・保護政策は欧州にも広がりを始めている。
仏ではトランプの主張を歓迎する極右政党・国民戦線の台頭、
独では右翼政党「ドイツのための選択肢」の躍進も目立つ。

また1930年代には、アメリカが国際協調路線を放棄すると同じくして、
日本軍部や欧州のファシストが周辺諸国に手足を伸ばすことになる。
1931年に満州事変が起き、1933年にヒトラーが独首相に就任する。
現在にあてはめれば、ロシアであり、中国であり、北朝鮮であり、
何を起こすか分からない国々ということになる。

マルクスの残した次のような有名な言葉がある
「歴史は二度繰り返す。最初は悲劇、二度目は喜劇として」

不況の出版界である。
正月明けは多少の割引の効く期間とはいえ、
全国版の日経新聞の1ページあたりの値段は1千万は超える。
今回の宝島社の“無駄遣い(!?)”の意図はどこにあるのだろう。

間違いなく何かが起きる、何かが。
しかもよい方でなく悪い方の“何か”が。
そんな気がする。

かくして、波乱含みのトランプ政権は間もなく船出する。


2017年01月01日

スマップ・ロス

明けましておめでとうございます。
本年もよろしくお願い申し上げます。
週1回更新のブログを50回アップすれば1年。
時間の経つのが本当に、強烈に早いです…

本年も淡々とアップして参ります。
変わらずよろしくアクセスのほどお願い申し上げます。

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事前に言われていた通り、今年の紅白にSMAPの姿はなかった…

SMAP=スマップを意識したのはいつ頃だったろうか…

最初に意識したのは木村拓哉だった。
「あすなろ白書」という青春ドラマで見たのが最初だった、と思う。
乾いた都会調のぶっきら棒な若者を素のまま演じ、
主役ではないが、主役を食ってしまうような歴然たるオーラが出ていた。
それがスマップというグループの一員であるとも、
ジャニーズ事務所の所属などといった一般的な知識もなく、
また知ろうとも思わなかった。

ガツンと全面に出てくるのは、1996年4月15日から始まった、
フジテレビ月曜日午後9時から放映の「ロング・バケーション」。
その通称「フジ月9のロンバケ」は伝説的な大ヒットとなった。
山口智子との都会調のやりとりが、男女間にありがちなギラギラ感がなく、
近未来の男女はこうなるのかなと思わせるようなサラサラ感があった。

そしてドラマが進んでいくうち、二人が共同生活をする古いビルが、
自分の住まいと至近距離、江東区清澄白河周辺であることが判明する。
屋上に有名電機会社の看板がかかっている、4階建ての古いビル。
隅田川沿いで、ピアノの練習のため、ビルを住居に改築したのとの設定の中で、
そのあたりがランニングコースだった自分には、易々と断定できた。
ははん、ここか、ここだったのか…

1980年代のジャニーズ事務所は
シブがき隊→少年隊→男闘呼組→光GENJIと、矢継ぎ早に輩出していった。
特に80年代後半に一世を風靡した光GENJIは、いかもチャラそうな若者が、
ローラースケートを駆って歌いまくる集団。
その薄いペラペラの風景が、日本のバブルにドンピシャ、マッチしていた。
だが、あまりに軟弱・軽薄で、ジャニーズ系が出演する歌番組は忌避した。

だから木村拓哉が同じジャニーズ系で、88年にデビューしたスマップという
グループの一員であることに少々驚いた。
スマップの代表番組となる「SMAP×SMAP」、通称スマスマという番組を
見たのは21世紀になってからである。

スマスマの第一回放送は1996年4月15日、午後10時半。
通常10時開始だが、ロンバケの第一回放送が30分延長されてそうなった、
という嘘みたいな事実は、今になって判明した。

その後の木村拓哉の活躍はご存じの通りである。
フジ月9のエースとして、美容師、パイロット、レーサー、検事等など、
数々のドラマに出演、キムタクと呼ばれるようになり、
日本を代表する俳優・タレントになっていく
月9の放送が終わった後、番組を探すのが面倒でそのまま流しておいたら
木村拓哉・連続出演のスマスマだった。
かくして木村拓哉が有名になるのと同時に、スマップのメンバーも知るように
なっていく。
お化け長寿番組「笑っていいとも」にレギューラ出演した影響も大きかった。

荒れた今年を象徴するかのように、年末はスマップ解散の嵐が吹きまくった。
メディアはジャニーズ事務所の内紛の様子も事細かに報道する中で、
スマップを「バブルに荒んだ日本を元気づけ、救ったグループ」として
大々的に取り上げ続けた。日本だけでなく、アジアや、アメリカまでもが…

12月26日の5時間にわたる「解散記念番組」。
最初からガチに見始めて、疲れ果て、中抜け状態。
だが、幕引きに全員で歌った「世界にただ一つの花」の
エンディングの中居正広の5本の指を折るしぐさは実に感動的で、
泣き崩れる姿と共に、多分後世までも伝えられるであろう。

ま、若い頃から28年も一緒に仕事を一緒にすれば金属疲労も出る。
10年程度別々に仕事して、お互いが還暦を意識するようになれば、
また自然と一緒になると思う。
若いということは、また若さをぶつけ合うことは心底疲れる。
だから応分の冷静期間も必要だろう。

世の中では「スマップ・ロス」などと騒いでいる。
自分は「(気分転換の)一時的な解散」と思う。
今回の一連の騒動の中、木村拓哉と中居正広が同じ高校の同級生と知った。
両者に相交えることのない大きなわだかまりがあるやに報道されているが、
それも時間が解決してくれるに相違ない。
世紀を挟んで日本に深く根付いた5人の個性集団は不死鳥と思う。

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