2017年10月27日

シャボン玉、屋根まで飛んだ。そして壊れ、消えるのか…

この10月、東京は15日間連続の雨。
127年振り(!?)の珍事だそうである。
台風21号が接近・上陸し、秋雨前線を刺激し、
日本列島全体に大量の雨を降らせた。
そんな中での22日の第48回衆院選だった。

近所の酒屋(タバコ屋)のおじさん、
本ブログでも登場した“佃の神輿が命”のおじさん。
その江戸前のおじさんは自警消防団の団長もしてるらしい。
選挙当日、偶然出会った。「選挙行った??」って聞いた。
「落下傘どころじゃネェよ」
「川が溢れてる!!」「今晩は寝ずの見張りだわ」。
おそるおそる見に行ったら、馴染みの隅田川遊歩道が完全に水没、
膝下10㌢の水位になっていた…

現状所の選挙区・東京2区は焦点がぼけ、
投票しようにも投票する相手が見えない状態。
午前からの激しい雨に、どうせ落下傘候補の世界、
行くのを止めようかと何度も思った。
が、午後になって雨も小降りになったので、スーパー買い物ついでにでかけた。
“白票投票”にした。
いい加減な投票よりはよほどましな正しい選択と思った。

帰りしな、出口調査の合羽姿の小奇麗なTV局派遣のおねえさんに声をかけられ、
(通常ならパスする)アンケート調査を素直に受けた。
「この雨んなか、ホントご苦労さん」と言ってしまった。

8時の投票締め切りと同時に自民300超えのテロップが出た。
事前の予想通り、希望の党の惨敗だった。
小池代表が口にしてしまった「排除」は
古いムラ社会の制裁のように受け止められた。
安保や憲法の改正に関する“踏み絵”も、
歴史のかなたの強権的な手法を思い起こさせ、予想以上に厳しい審判となった。

予想外の健闘となった立憲民主党は「判官びいき」の波に乗った。
筋を通し切ったことも共感を呼んだ。
では予想外の大勝となった自民はどうかと言えば、
マスコミで連呼されるように「(野党の)オウンゴール」に救われた。
与党への支持がある割には内閣支持率が低迷するという珍現象は、
結局は野党揃ってのドタバタ大混乱が原因だった。

基本的に言えば、
美辞麗句を並び立てる新政策に実現性がないまま日本国民は
「安倍晋三という人物」&「その言い様」に飽きたように見える。

怖いのは、そうした「安倍1強態勢維持」を相場材料にする金融市場である。
円安は進み、株価は15日の連騰となった。
「アベノミクス再来か!?わっしょい!」といったノリである。

昨今頻繁に言われ始めている「10年周期の危機説」をご存じだろうか?
1987年に世界的な株価大暴落の「ブラックマンデー」が起き、
1997年にはアジア危機が起こり、
2007年にはリーマン・ショックが起きている。
「バブル崩壊→危機対応としての金融緩和→新たなバブルの生成と崩壊」の
繰り返しである。
キチンと10年サイクルである。

1929年以降の大恐慌から脱出するのに主要国が平均10年かかかったことも
「10年周期」の論拠となっている。
2017年も「(リーマンから)10年で脱出」を裏付けるように、
経済の見通しは先進国を中心に上振れ気味である。
だからこそ同時に、危機を封じてきた金融緩和の終わりも米欧で始まっている。
「終わりの始まり」の様相である。

希望の党は結局はバブルだった。飛んで、壊れ、消えかけている。
「安倍1強の再来」も何かバブルっぽい。
10年サイクルは無視できない。考えても致し方ない、だが…

2017年10月21日

ソニー・イヌ型ロボットAIBO再び

身近の家族には絶対そうは見えなかったようだが、
実は猫好き、犬好きである。
特に実弟が長年犬を飼っていたこともあって、
犬を飼いたいと切実に思ったこともある。
だが、生き物には寿命がある。
その寿命の尽きる時や、日常の食料や排泄の世話を考え、
(特に酔った時の)衝動的・発作的な行動をギリギリで押しとどめていた。

そうした願望をかなえるべき“新兵器”が現れた。
ソニー・家庭用犬型ロボットのAIBOである。
(本物に近い)犬の鳴き声は出すは、迎えに出てくれるは、
何にも増して“何も食わない”“排泄もしない”のが最大の長点だった。
うるさいと思えばスイッチを切ってしまえばいい…
本気で購入を考えた。
確か通常価格は13~15万円。
だが量販店ビッグカメラの年末サービス価格で10万円を切った。
エイヤッツと買いに行った。だがすんでのことで完売になっていた。
今から約15年前の話である。

その隠れ人気のAIBOは06年、
当時のソニーの経営トップ・ハワード・ストリンガーが「非中核事業」として
生産を打ち切った。
当時のソニーは00年のITバブル崩壊で株価が急落、体力を落としていた。
また当時はAIが実用段階ではなく、ロボットの応用先を絞れず本格的な製品化に
向けてのロードマップが描けないでいたからである。

だが現在、技術が急伸したAIが世の中をけん引し、
今再びロボットブームが起きている。
ニューモノポリー(新たな寡占)と言えるアップルやグーグルなど、
米IT大手が巨大な資本をAIに投じ、開発を進めている。
その尖兵とも言える新製品が、
10月初旬に発売開始となったグーグルとLINEのAIスピーカーである。

概要は、日本語で話しかける天気予報や、登録した予定などを読み上げる。
音声認識技術で話しかけた人を特定できるのが特徴で、情報管理ができる。
また家族全員で使うことも可能である。
今後は外部の企業の機器やサービスとの連携も盛んになるとされる。
つまりはごく近い将来、冷蔵庫のような「白物家電」との連携も可能になるようだ。

だが、あくまで自分の考え方(希望)だが、
家庭用ロボットに“何でもできる”スーパーマン化は望んでいない。
行って来るよと声をかければワンワン、帰ったよでワンワン、
こっち来いよワンワン、酔ってまったよワンワンでオールOKだ。

幸いなことにソニーは、
「AIは積極開発する」
「だが、グーグルやアマゾンのように大量の個人データーは抑えきれない」とし、
「彼らとは同じ土俵では勝負しない」とする。
そして
「クラウド、AIなどここ10年で向上した技術を生かしたロボットを出す」
とする。
つまりは1999年登場の犬型AIBOの改定版をイメージしているようだ。

団塊世代が後期高齢者となり、要介護が大量に増えると懸念される
「2025年問題」がクローズアップされ始めている。
話し相手がいれば危機は間違いなく軽減される。
18年春予定の新型AIBOの登場が待たれる。

ベータ・VHS戦争でソニー・マニアは、小さくはない損失を被っている。
ソニーの関係者に切にお願いしたい。
出来る限りリーズナブルな価格(=できる限り安価)でよろしく!!

2017年10月14日

風が止んだら…就活化(!?)する衆院選挙

MLB(米大リーグ)のポストシーズン真っ盛り。
西にドジャース、東にヤンキースと、時間差ピッタリで、
東西の熱戦が楽しめる状態にある。
ドジャース・ダル先発→マエケンのリリーフ、
ヤンキース・田中マー君のここを先途の奮投で、
MLBが熱い!!

そんな状況の中で、
焦点のぼけた、“就職活動もどき”の第48回衆院選挙は、
10日公示、22日投票となった。

今回の衆院選挙はどうみても「不意打ち」の感は免れない。
国政選挙は日本の現在および将来に関する重要な政策の選択肢巡って、
政治の場では勿論、国民の間でも活発な議論があって初めて行われるものだ。

安倍晋三首相は2019年10月の消費税増税分の使途の変更を争点にするという。
ここから先2年の間に何が起きるか分からない。
何で今から??
まともに考える材料さえ与えられていないのに、
ウダウダ言わないで22日には投票しろ、という…

マスコミは過熱気味の報道に走った。
野党が再編し、新党が立ち上がり、
小池百合子都知事得意の劇場型の選挙戦になった。
だが一時の劇場型展開も、
小池都知事・都知事辞任せず→衆院出馬せずとなって、
一時の激情がスッと冷めていった。

次代のエース小泉進次郎・自民党筆頭副幹事長の弁舌が目立つだけで、
和製ジャンヌ・ダルク・小池都知事がさっぱり目立たない。
党首討論会での小池都知事も一時は新鮮だったが、
テーマが確としない論理を何度も繰り返されて、しまいにはシラケた。
それにも増して、今回の主役であるはずの女王が、選挙戦序盤で、
上から目線の「排除の論理」を真っ向から振りかざしたことが徐々に効き始め、
あれだけ強かった烈風が徐々に凪いでいった…

考えてみればとにかく日本は選挙が多い。
海外と比較してみよう。
日本の衆参両院の選挙はこの10年で今回を入れて7回目。
英国・ドイツ過去10年で3回。
フランスは大統領・議会選が2回。
米国は大統領・議会選挙が3回、議会中間選挙は2回の計5回。

日本の首相が毎年のように代わっていた頃、
それは日本の選挙が多いせいだという解説もなされた。
本来は政権選択選挙でないはずの参院選でも、
与党大敗の責任をとって首相が退陣する例があったからである。

ところが今回の衆院選挙、安倍政権は、
長期政権の維持・延命のために使っている感が強い。
首相の「専権事項」とされる衆院の解散権を制限すべし、
との議論が出るのも当然だろう。
英国は首相の解散権を制限するため、議員の任期を5年にし、
解散には下院議員の3分の2以上の賛成が要るように改正した(2011年)。

米国は大統領を交代させるには弾劾等を除けば4年に1回の大統領選挙しかない。
フランスも5年毎の大統領選、ドイツの首相交代も原則は4年毎の議会選挙だ。
ひとつの政権の出す政策が効果を表し、国民が評価するには
それぐらいの期間が必要だろう。

今回の衆院選挙では初めて18歳から投票できるようになる。
が、若者は就活もどきの選挙に冷め切っているらしい。
投票率が50%に届くかどうか危ぶまれている。
そうだよな、今回の選挙、
いい大人の高額給与を狙った就職活動にしか映らないよな…


2017年10月06日

スマホが変えた消費性向

最近見かけた消費関連データで、おや!?
と思わせるものがいくつかあったので、まずは羅列してみたい。

総務省の家計調査によると、
2016年の世帯消費額(1カ月)は310,389円。
これは日本のバブル絶頂期の88年(以下88年)の307,204円とほぼ同額。
16年の交通・通信費が48,947円で88年比57%増。
16年の保健医療費は11,316円で88年比46%増。
88年と16年の対比で大きく減ったのが
被服・履物費で39%減の13,153円。
家電製品を含む家具・家事用品は11%減の10,881円。

通商産業省の調査によると、
88年の百貨店売上高が9兆5518億円、16年は6兆5997億円(30.9%減)。
専門店売上は88年が6兆2219億円、16年が24兆4874億円(271.0%増)。
ここ30年で、日本に「専門店が完全に根付いた 」ことになる。

上記一連のデータから窺い知れるのは、
戦後所得水準の上昇と共に「消費は美徳」としての象徴が
“有名百貨店での買い物”だった。
往時は、三越や高島屋等の有名老舗百貨店の包装紙を見ただけで“高級だ”
とのイメージを持たせた。ある種の自己満足だった。

ところがバブル崩壊を経る中で、急速に台頭してきたのが
低価格ながら品質のいい商品を提供するユニクロ、青山商事、良品計画などの
新興の専門店だった。
銀座を例に挙げれば、銀座界隈、特に銀座ど真ん中の中央通りで、
メンズ関連商品を販売している店は5本の指に満たないし、超高価が“売り”。

1990年夏、世界最大の玩具専門店チェーン・トイザラスは
「規模が大きく成長力に富んでいる」として日本に進出した。
同じ理由でアパレルの米ギャップ(95年)、化粧品の仏セフォラ(99年)、
英スーパーのテスコ(03年)などが追随した。

ところが一連の外資系がここ数年のうちに日本からの撤退を宣言している。
その理由は揃って、
「バブル崩壊後の日本の消費停滞」を上げている。
しかし上記のデータから言えば、支出金額の大枠に大差なく、
彼らの上げる理由は単なる言い訳に過ぎない。

こうした一連の消費性向の中で、
忘れてならないのはスマートフォン(スマホ)の定着だ。
ワンタッチ検索で「安価で、良質で、近場の」専門店が
たちどころに見つけることができる。
かくして“有名百貨店に行けば何とかなる”との安直な考えは捨て去られた。
逆に“高いだけの、みかけだけの商品”を掴ませられるリスクを
考え始めたのである。
今後の大きなテーマは「モノ(物販)からコト(サービス)」になるようだ。

だが一方で、
スマホの代名詞だった米アップルの行き詰まりが明確になってきた。
スマホから得られる情報に限界が出始めたからである。
スマホの完熟でアップルの時代も終盤模様。

95年のウインドウズから始まる米国発のIT革命も、
アップルの行き詰まりで、次なるターゲットを模索し始めている。
今のところはAIを駆使した「EV(電気自動車)」あるいは「自動運転車」だろう。
だがここ数年のスピードを考えればそのテーマも10年保つまい。

我々はすざまじく急激な変化の中で生きている。
確かに便利になってはいる。
が、「そんなにガンガン進まれても、ついてけねぇ~よ」というのが実感である。

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