2018年02月24日

世界にアピール“ニッポンの技術”-平昌冬季五輪-

2月9日から始まった平昌冬季五輪も終盤。
連日の熱戦・ライブ放送に、放送時間に沿った生活を強いられている。
フィギュアなどの人気競技は、欧米中心に時間が決められているから、
通常では考えられない時間に試合が開始したりする。
巨額の放映権料の問題もあり、致し方ないところだが、
競技をする選手は体調管理が大変だろう。

今回の平昌五輪で最大・最高の瞬間は、なんと言っても
羽生結弦の金・宇野昌磨の銀のワンツーフィニッシュの快挙が成った時。
その昔、フィギュア不毛と言われてきた日本の男子陣が、
名実ともに世界一となった。
羽生結弦の金は、66年振りの五輪連覇、冬季五輪1000個目の金ともなり、
まさに歴史的な“記録にも残る”活躍となった。

昨年11月のNHK杯・試合前の右足重症の怪我から約3カ月、
まさに劇的&感動的な復活・2連覇であり、世界からも称賛された。
世界各国の実際の中継模様も繰り返し報道されたが、まさに“神扱い”。
試合後、実は故障した部分は完治しておらず、痛め止めでごまかして、
気合で勝ち取ったことも明らかになり、“結弦伝説”は完結した。

最近のフィギュアは、技術点、構成・芸術点などを中心に、
部門別の得点経過が明確に見えるようなシステムが完成している。
結果、なんか凄い、なんかきれいだ、といった曖昧な部分がなくなり、
数字の表示で分かり易く明確に、そして対応し易くなっている。
体格で劣る日本にとっては、
“技術・ニッポン”の力量が発揮し易いパターンになっている。

競技スケート女子団体パシュートの金もまた“技術・ニッポン”の
面目躍如となった。
スケートを国技とするスケート王国・オランダを相手に、
個々の記録では劣るものの、団体競技として五輪新で勝利した。
陸上男子400米リレーと同じ論理の組み立て。まさに快挙だ。
チューチュートレイン仕様の整然とした動きで、
ワンラインで疾走する姿は誠に見事で芸術的でもあった。
“技術ニッポンここにあり”を世界にアピールした。

その他目立ったのは(自分が感動したのは)
スノボ・ハーフパイプで2大会連続銀の平野歩夢。
スノボと聞くと何やらチャらいイメージで捉えがち。
確かに見かけは渋谷系の、長髪&ピアスありの今風の容貌だが、
ショーン・ホワイトとの二度目の決戦時の冷静さや、
寡黙&醤油顔に、古武士を連想させた。
古典的美男子はまだ19歳。まだ最低でも2回は十分いける。

出場回数と言えば、五輪出場8回=32年超も競技に携わり、
今回の惨敗直後に(49歳になる)次回の北京五輪も出ると公言する、
スダレ髪・細面のジャンプのおっさんにはもうヘキヘキだ。
世界から(皮肉タップリに)“レジェジンド”と呼ばれ、スター気取り。
「五輪に出るため」の努力はしても、
「世界で勝つための戦略or技術の徹底研究」は如何に?
金狙いで9回目も出るって?
それはギネス狙いのおやじマニアの言い様だ。
五輪出場枠はおのずから限定版。オレがオレがじゃ余りに大人げない。
世界から2周~3周遅れ感の色濃い日本ジャンプ陣。
「次代を担う若者」を育て、世界の舞台に送り込むのが大人の急務だろう。

スケート女子500金の小平奈緒、ベスト4入りのカーリング美女軍団、
ノルディック複合・連続銀の渡部暁斗等々、金3銀5銅3の長野五輪超え。
メダリストたちの抜けるようなスカンとした笑顔に心が和んだ。

少々苦言を呈してしまったが、
とにもかくにも、極寒・平昌でのご健闘、選手の皆様本当にご苦労様でした。


2018年02月17日

小学校の制服8万円也-何やら漂うバブルの匂い-

西銀座・数寄屋橋交差点から旧電通通り(外堀通り)新橋方面に
右歩道100メートルほど行って、最初の角を右折すると、
コリドー街→JRガード→帝国ホテルにつながる通りになる。
そしてガードの手前約70メートルに、
半円形の連続窓・奇妙におしゃれな門扉など、
これって何屋さん??と思える建物に出会う。
それが泰明小学校である。

当然ながら銀座界隈に正式住居を構える者などほぼゼロだから、
校区以外から積極的に子供を受け入れざるを得ない。
あくまで噂だが、いわゆるお金持ちの保護者が多いとされている。
考えるまでもなく、わざわざ銀座の小学校に入れる意味なんかない。

その中央区立泰明小学校が突然マスコミの俎上に上がった。
同小学校の「アルマーニ制服」、
詳しく言えば「一式8万円也のイタリア高級ブランドの標準服」問題。
国会の予算委員会にまで取り上げられる問題となった。

小学生は体の成長が早い。
いわゆる育ちざかり・伸び盛りで、多少は大きめにするとしても、
ダブダブの制服では様にならない。
つまりは最低2~3回の買い替えや、着替え用のシャツ等も必要である。

ご存じ銀座は日本の最大・最上の繁華街。
そんな街に小学校があるのも不自然。
結局は、明治時代の遺産的位置付け。
1878年(明治11年)創立のブランド校。
とは言え、
通学する学童はブランド品を着なきゃならないとする理由にはならない。
学校側では「服育」という新語を使っているが、詭弁だろう。
そもそも小学校に制服など必要なのか?
最先端というなら、制服なんかやめてしまえばいい。

ついでにちょっとした小話(笑い話)。
ご存じないかもしれないが、銀座には中学校もある。
中央区立銀座中学校。
1984年(昭和59年)統廃合により開校。
朝日新聞社の裏側(=中央区銀座8丁目)にあり、
当然ながら現在では越境中心の中学校。
だが銀座のクラブ街の黒服連中の間では“格好の”ブランドとなっている。
「オレ、銀中(ぎんちゅう)出身」って具合に胸を張る(!?)。
ふ~ん、だからそれで??と、笑い飛ばすしかない話だが…

来年からは新しい年号となる。
一時は持て囃された平成生まれも、もはや中堅の年齢に達する。
その平成生まれに頻繁に聞かれた質問が
「日本のバブルってどんなだった?」
その代表的な回答が
「1万円札をヒラヒラかざしてもタクシーが素通りした」。
確かに深夜の酔客にはそうした人物がいたかもしれないが、
まずは誇張した神話の類。

結局バブルの雰囲気とは、カネ余り→株上昇から起こる様々な珍事象。
考えてみれば
「小学生がアルマーニの制服」という事象もバブルなのかもしれない。
もう少し突っ込んで言わせてもらえば、
いかに文化的遺産としての価値があろうとも、
小さな庭仕様とはいえ運動場も備えた、
それなりのスペースを保有する超高級不動産である。
高層の商用ビルを建てて運用すれば、相当額の利益が上がるはず。
文化的に貴重な遺産というなら、相応の場所に移転して保存すれば
いいだけの話。銀座に置いておかなきゃならない理由はない。
なんか論理がチグハグだ。

その小学校を卒業した子供はどうなる?
「服育」で、世界に通用するブランドを着こなす子供に仕上がるのか?
誠にトンチンカンな話。
問題は中身でしょ、中身!!
仕向ける学校も、認める親も完全にずれている。
結局、「だからバブルなのだ!」。

2018年02月10日

強烈な調整局面の幕開けか、絶好の押し目か

2月2日(金)の日経朝刊の(自分にヒットした)注目記事。
その1。「アップル売上高最高」「販売台数は減」との記事。
17年10~12月の売上高は
前年同期比13%増の883億㌦(約9兆6500億円。四半期ベース過去最高。
1台10万円を超える新スマホ「iPhoneX(テン)」が貢献した結果である。
ただ販売台数は前年比減少でX(テン)の減速が目立つ。

注目記事のその2。
米IDCの調査による
「世界のスマホの出荷台数が2017年に初めて減少」との記事。
スマホ市場は2007年に米アップルが「iPhone 」を発売して以来
成長を続けてきたが、15億台を目前に頭打ちとなった。
新機種が発売されても目新しい機能が乏しく、
米国や中国では買い替えサイクルが長期化している。

こうした一連の「米IT4強に陰り」の記事が出た同日のNY市場。
NYダウが急落、過去第6位の665㌦安。
そして週明けには過去最大の1175㌦の暴落。
単なる偶然か、一部で密やかに一連の下落の仕掛けがなされたのか。
いずれにしても(いつ終わるとも知れない)“ぬるま湯”の上昇相場に、
凍る寸前の冷水が浴びせられる結果となった。

こうした突発的な変動が起きると、
マスコミでは“後追い三味線=後付理由”の乱打が始まる。
やたら細かい数字を並び立て、“犯人探し”に躍起となる。
ここまでの株式市場は
「株価は心配の壁をよじ登る」という格言、
つまりは「懸念材料があった方が上昇相場が続く」という、
「否定的な材料をも買い材料にする」自己本位なスタンスで
「買い先行」戦略を採ってきた。
それがぶっ飛ばされただけのことである。

コンピュータ頼りの自動取引もこうした“突発的な”局面では機能しない。
無機質にゲーム感覚の相場構築で、相場で儲けた・損したという
生々しい感覚がないまま、ひたすら数字だけを追いかける。
一旦そうした状況になってしまえば、
人間が考えるところの“とんでもないこと”になる。
それが2日と5日のNYの株式市場だった。

いつの世も、相場に関わる者にとって週末は“鬼門”である。
金曜日は「週末くらいはユックリ」「リスクを少々減らしとくか」になり、
土日の休日は冷静になって自分のポジションを判断し始める。
市場が閉まっており、何もできないから尚更“危ねぇな”という感覚が
増幅し始める。人間はあくまで人間なのである。

さて今後の相場はどうなるか。
とりあえずは「頭は打った」と見るのが妥当なところだろう。
「スマホ時代」から「AI時代」への転換期であり、
新たな買い材料が見当たらない。
「押し目は買い」ではなく「戻りは売り」となったとみるのが順当なようだ。

世界の株価の時価総額は過去最高の86兆5300億㌦(9800兆円)と、
世界の名目国内総生産(GDP)の78兆㌦(17年推計値)の約110%の
水準になった。
市場全体の時価総額をGDPで割った指標は、
米投資家ウォーレン・バフェットが重要視する投資尺度。

本ブログでは、世界的な株高はごく近い将来修正されると強調してきた。
チャートから見る限り、異常な状態だったからである。
とりあえずは上記の指標が完全に修正されるまで下落するしかないのだろう。


2018年02月03日

「公益財団法人」とは何か

公益財団法人とは一体何か。
法的には「公益法人認定法の認定を受けた一般社団法人や一般財団法人をいう」
(公益法人認定法2条3号)。
ちなみに財団法人とは
「法人格を付与された財団であり、ある特定の個人や企業などの法人から拠出
された財産で設立され、これによる主要な事業原資として運営する法人」。
社団法人とは
「一定の目的を持った集団(社団)で、権利義務の主体となる法人の資格(法人格)
を認められたもの」

そして“公益法人の公益目的”の定義としては
「学術、技芸、慈善その他の公益に関する(別表23種の事業各号に掲げる)種類の
事業であり、不特定かつ多数の者の利益の増進に寄与するもの」とし、
「収益事業課税ではあるものの、公益目的事業として認定された事業は
収益事業から除外される」としている。

法的な文言はいつの時代も難解である。
公益法人日本相撲協会の法的立場、
そして相撲協会がなぜ公益法人を目指したかを知るために、
あえて法的な部分から始めてみたが、
結論的に相撲協会は、国技と言う名の基に
「有利な税制を享受する」ことが最大目標にも見える。

昨年末から国技・大相撲を巡るトラブルが続き、
マスコミの格好のネタとなっている。
暴力事件、セクハラ事件、無免許運転事故等、多方面にわたる騒動は、
特にワイドショーのテーマとなり、折しも期限の到来した理事&理事長選挙にも
国政選挙以上の(!?)注目が集まった。

相撲は、日本に根付いた神事仕様の伝統文化ではある。
何のかのと言っても
元祖農業国たる日本の土=土俵を中心にした伝統的な格技であり、
「まげ+褌+さがり」のいでたちは日本特有のものである。

しかし現在も断然たる国技なのか、と問われれば??がつく。
何故なら国技と言う名の基に、
従来の排他的で旧態然とした「組織・ルール・組織内の暗黙の習慣」が、
近代の慣習に馴染まなくなっているからである。

ここにきて
「相撲の世界だから許せる」
「相撲界の常識は一般世界では非常識」
との行動・考え方が表面化した。
端的に言えば、「理事長は相撲界で活躍した者でなければならない」とする
不文律を改めれば済むことが多い。
横綱審議委員会や評議員会といった第三者からなる有識団体は存在するが、
絶対的な強制力がなく、またその意志もなく、本格機能していない。

ここ20年、日本の国技・相撲はモンゴル勢に占拠されている。
日本の相撲独特の情緒が崩れ始めたのは横綱朝青龍時代からではなかったか。
そして白鵬が次々に永遠不滅の記録を打ち立てていく中で、
ただでさえ「非常識な相撲界の常識」が更に助長されたような気がする。
旭天鵬(現友綱親方)のような柔軟な姿勢の人物がいるにはいる。
が、従来の日本人の根本的な考え方と乖離している場合が多い。

初場所では相変わらず途中休場を続ける横綱連を尻目に、
平幕の栃ノ心が優勝した。
平幕の優勝は6年振り、名門春日野部屋からは46年振りの快挙。
「ありがとう、うれしい」を連発する(モンゴル以外の)外人力士に、
何かホッとさせられている。

注目された2日の理事選で、(国民期待の)貴乃花親方は落選した。
貴乃花親方が最初から意図したものとの見方もあるにはある。
だが明らかになったのは、
事業税を免除された利益集団に固執・執着する人間模様だった。

日本相撲協会が取り仕切る相撲が、日本の公益事業たり得るのか?
大きな改革がない限り、日本の相撲に未来はないと思うが…..

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